風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

老人の恋物語 

2009年09月21日 16時35分56秒 | 随想
日本の法律では老人の日の対象は75歳以上である。こどもの日は14歳未満、15~64歳は勤労感謝の日で祝う。65歳~74歳の祝日が無いことを怒っている。国連では65歳以上を老人とするから、便宜的に日本では65歳~74歳を老人見習、75歳以上を老人、85歳以上を黄昏老人と区分けする。老人とは、子孫を残す性欲が消滅し、お迎えを待っている人間とする定義もある。老人とは人生のある期間を言うのではなく心の様相 . . . 本文を読む

日の丸運んだJAL 657号

2009年09月21日 05時16分09秒 | 随想
山岳救助のベテランの県警航空隊の縄張りに、素人の岐阜県防災航空隊へり・若鮎Ⅱが飛行、ジャンダルム付近の岩場に接触し墜落した。一人の心肺停止の遭難者の救助の為に、三人の生命が失われた。 花火工場の爆発火災の時、消防車が来ない。爆発が終わるまで待機するのである。事故は発生させた側に非がある。 日本航空。昔は国旗を運ぶプライドがあった。安全優先の為、雷雲を発見すると、大量の燃料を消費し、迂回飛行を社 . . . 本文を読む

政治は怨念 656号

2009年09月20日 00時12分31秒 | 随想
新潟の角さんの子分に島根の登さん。そのまた子分の岩手一郎と群馬恵三が自民村で喧嘩した。人生いろいろ、結局岩手が群馬に負け民主村を作った。 群馬はドコモ疑惑で岩手の仲間の音羽御殿の坊ちゃんの追及の心労で命を落とした。 弔い合戦で、自民村の太郎が岩手の西松建設や坊ちゃんの個人献金で喧嘩を仕掛けたが、腕力が足りない。郵政闘争で、横須賀の純一郎が自民村をぶっ壊わし、世間から非難され、限界集落になった。 . . . 本文を読む

政治家と官僚 655号

2009年09月19日 05時50分26秒 | 随想
織田信長の時代に職業武士が誕生した。江戸時代には士農工商の序列があった。文明開化以来西洋文明を吸収した現代は官商工農の価値基準が存在する。 武士の威厳は刀の武力で、幕藩政治は武士が政治家になった。 官僚の権力は頭脳の情報で、明治以来、官僚の政治家の時代が長く吉田学校の保守本流は今太閤の角さんの時代から官僚主導の政治に変質した。 政権交代で脱官僚して政治家主導に転換する内閣を国民は選択した。 . . . 本文を読む

陣笠とチルドレン 654号

2009年09月18日 05時38分29秒 | 随想
四国徳島の阿波踊りや越中八尾のおわら町流しは社会人の大人がお囃子に合わせて踊り、観客を楽しませる。神社や寺院の祭りの稚児行列は親に手を引かれ、着飾って行進する。子供達は成人したら天職を見つけて全国各地に散って行く。 夜空に上がる花火。光と音の競演。来年の夏が待ち遠しい。昼花火は音だけが聞こえる。何かの合図だろうが直ぐに忘れる。 派閥の領袖の挙手要員で、地元の陳情を親分に頼み、当選回数を増やす事 . . . 本文を読む

100年前の坊っちゃん 653号

2009年09月17日 04時22分03秒 | 随想
何事も3日やれば3月はもつ、3月もてば3年続く。33年の会社員の定年、9年の奉職で65歳、職安から絶縁。再三再四「やめてやる」と思ったが、毎回思い止まり、辛抱した。 唯の饅頭の子孫、坊っちゃんが数学教師になる。江戸と道後温泉の風習に悩む時、思い出すのは、心の恋人、清婆さん。 優柔不断の狸校長、赤シャツ教頭、腰巾着の野だいこの体制派。気弱な英語担当のうらなり。直属上司の山嵐主任は正義感。うらなり . . . 本文を読む

ナッシングは万能 652号

2009年09月16日 07時01分17秒 | 随想
依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提 えハンニャハラミタこ、とくアーノクタラサンミャクサンボダイ 日本語の意味は、空の智慧の故に、悟りを得ている。 西洋は耳の文化、東洋は目の文化である。記号の羅列の音、メロディーを耳で聞き、0と1で揮発的情報処理のデジタル、貨幣万能の西洋人。インド人が0を発見した。 象形文字の漢字を目で見ると意味が分かる詩を大切にする演歌、風俗習慣の伝統はアナログ、曖昧模糊 . . . 本文を読む

屁の河童 651号

2009年09月15日 04時31分07秒 | 随想
眼横鼻直、耳左右で舌・身一つは動物のホモサピエンスの特徴である。 月夜が明るく、日陰が暗い。香水が悪臭、クサヤが良匂。嵐が静かで、小川が騒音。砂糖が苦く、塩が甘い。夏が寒く、冬が暖かい。環境の相対比較で言葉が変る。人間の思いは十人十色、多種多様、千差万別、千姿万態で無尽蔵である。 五感はデジタルの二元的に表現できない個人の専管事項でアナログ的なのである。民主主義の多数決の論理は人種としては間違 . . . 本文を読む

気温・温度・寒暖そして体温計 650号

2009年09月14日 05時42分14秒 | 随想
日本の最高気温は40.9度、最低は氷点下41度で、気温計で測定する。現代社会の原子力発電の炉は6千度、宇宙船の外部温度は絶対0度で温度計が必要である。温度を知り文明社会が複雑化した。 寒暖計の基準温度は曖昧で情緒的である。衣服を知らないアボリジニは0度で凍死し、裸を知らないエスキモーは30度で蒸し焼きになる。体温調節の智慧が無いから土着し素朴に生きている。 文明人は美味を探求し、ファッションを . . . 本文を読む

生き残りの国有鉄道 649号

2009年09月13日 06時02分05秒 | 随想
宇奈月温泉から黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で黒部川を遡り、誰でも欅平で観光できる。別の鉄道で黒部ダムに到達するが、関係者以外は乗車できない。 黒部ダムの観光客は富山地方鉄道の立山駅から、立山黒部アルペンルートで雑多な交通手段で運ばれる。独占だから約8千円の運賃。 同じ千寿ヶ原の立山始発の国有鉄道が現役である。立山連峰が源流で富山湾に注ぐ暴流・常願寺川の砂防ダム建設の人員・資材輸送の国交省砂防工事 . . . 本文を読む

感動多き人生 648号

2009年09月12日 00時15分27秒 | 随想
人間の寿命の尺度は心臓の脈拍で、38億回が最大値である。60秒で60回の心拍数を維持すると、計算上は120歳まで生存可能。 四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒 (上杉謙信) 人間五十年 化天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり (織田信長) 戦国時代は、生死の恐怖と興奮と不安で心休まらず早死にした。平和で物が満ち、感動無き平穏な日本は心臓に負担が無く、高齢化社会になる。 興奮は心拍浪費で . . . 本文を読む

夏が過ぎ、秋に成り、冬が来る 647号

2009年09月11日 06時35分11秒 | 随想
伊吹山と金糞岳が標高を競い、敗北した男神伊吹が女神金糞の首を刎ね、落下したのが琵琶湖に浮か竹生島で、女神弁財天を祀る。 蒲郡の竹島にその分身をお招きし、全域が八百富神社である。400mの海中に有るから、冬暖かく対岸と違う植物が繁茂する天然記念物である。 竹島遊園で握飯を頬張る。初秋の快晴の青空の猛暑日である。背後に蒲郡ホテルが聳え、トンビが旋回し鳩が群れ、竹島と三河大島、はるか沖は渥美の田原、 . . . 本文を読む

悪事、千里を走る 646号

2009年09月10日 04時06分28秒 | 随想
手や足に湿疹が出来痒いのである。爪跡がミミズ状になり、メンタームや液体ムヒを塗る。そして蚊取り線香を燃やし、布団を日光に曝し、電気掃除機で清掃に心掛ける。しかし治まらない。 数日前、留守番の時、スーパーで300グラム500円の生産国アメリカの巨大サーロインを2枚購入した。昼はウエルダンで、夜はミディアムのステーキを食った事は秘密事項で誰も知らない。 忍ぶれど色に出でにけりわが恋は物や思ふと人の . . . 本文を読む

嘘も方便、仏の教え 645号

2009年09月09日 07時05分26秒 | 随想
暗黒真空の宇宙に漂い、客室では、酒池肉林、快楽三昧の時が流れる。水や食料、特に酸素が残り僅かで、小さな穴から酸素が漏れる科学技術の最先端の豪華宇宙船は老朽化している。船長だけが知っている事実で、情報公開しない。 月旅行を企画すると、多くの人は喜び勇んで小型船に乗り、宇宙船を離れる。大好評だから頻繁に旅立つ。そして誰も居ない船内で、船長は笑顔で死んでいる。酸素が尽きたのである。 船長は嘘吐で、目 . . . 本文を読む

祭礼の風車 644号

2009年09月08日 05時25分03秒 | 随想
風車の弥七は、水戸黄門の旅に目立たずにお供する伊賀忍者。 幼少時代の祭礼の露天商の小さな風車。母親から与えられ喜んで走り、回して遊んだ記憶がある。 岡崎市の郊外の山の尾根に直径八十米の巨大風車を設置し、電力を供給する計画がある。 築3百年の古民家「千万町茅葺屋敷」の景観を損なう事や、鷹や鷲の生存を脅かす懸念がある。日の出で起床、日没で就寝の時代の小さい風車は楽しい玩具だったが、巨大風車は自然 . . . 本文を読む