前回は少し酔っていたせいもあって、
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ちょと興奮しすぎました。
しかし最近の野村克也氏については、昔のノムさんと違うという点で変愚院と同じ
意見の方も多いはずです。では、前回散々こき下ろされた江夏、岡田の二人はどう
思っているのでしょうか…
08年の野村氏の本と同じ出版社から09年9月に発行された本です。
このとき岡田彰布は前年の08年、阪神の監督を辞めて、まだリックス監督となる
前で評論家をしていた頃です。
同じく評論家の江夏豊との対談を中心に、「江夏豊の最強の投球論」「岡田彰布の
最強の打撃論」が展開され、阪神が真の王者になれない理由、問題点を追求してい
ます。
野村氏について江夏はこう語っています。「野球を頭で考えることを教えてくれた…
」。ただし、これは南海時代の話しで「自分とやってる頃に比べると、人間が変わ
ったね」。
「ヤクルト行って優勝して、阪神、楽天で監督をした野村克也は違う人間、変わっ
たね。」「監督がオレがオレがでは選手はついてこない。」
たしかに、江夏のいう通り、野村さんは表に出すぎたと思うのですが…。
大阪球場のオープン戦の頃の、あの「生涯一捕手」「月見草」の時代のノムさんが
とても懐かしく思います。
江夏が354奪三振記録の相手を王にこだわったことについては、「時代が許してくれ
た時代だった」「チームの勝利を優先する今の時代じゃ考えられない」「管理だ組織
だという時代に傾いて、チームの勝利が優先される時代になっていった」と語って
います。
野村監督時代の阪神の試合がなぜ物足りなかったのか、面白くなかったのか、分かる
ような気がします。
それは一貫してデータ重視の管理野球であったからです。セオリー通りに点を取り
に行くことも大事かも知れませんが、それだけではなくあっと驚くような以外性も
あってはよかったのではないか。
何よりもファンは夢を求めて球場へ足を運び、TVの前に釘づけになっているのです。
プロとしての力と力のぶっかり合いの末に、たとえ負けてもカメヘン。
何時までも語りぐさになるような、夢のある試合が見たいのです。
来年こそ、そんな試合を数多く見せてくれて、その結果が「優勝」となるように
男前の真弓ハンお願いします。