我が町・大和郡山市の盆梅展も今年で11回目を迎えます。うららかに晴れた朝、会場のお城址に歩きました。右に見える追手門から左の追手門櫓に歩きます。
追手門。柳沢氏が入部した頃は梅林門と呼ばれました。門の両脇に白梅の大鉢がおかれ、奥には満開の梅の樹が見えます。
会場には約120鉢の盆梅が展示されています。そのうちからいくつかをご紹介します。
追手門に入ってまず目に付く岩から生えたような梅。戦国武将「信玄」の名がついています。
「希昇」
横の説明板には「長い長い歳月を乗り越え、身を枯らしても上へ上へと昇って行こうとする姿は、私たちに希望と勇気を与えてくれます。」とありました。
「舞姫」
いかにも美しい女性が舞うような枝ぶりの大鉢です。
いったん外の廊下を歩いて追手門櫓に向かいます。ここからの梅林の眺めも見事です。
櫓は追手門を守るための防御の役目をしています。正面で迎えるのは武将ではなく、凛とした気品のある女性のイメージ。「悠妃」いまや郡山盆梅展の「顔」となっています。
通路の両側にずらりと並ぶ白梅の林。
皮一枚で残った枝に見事に花を咲かせた「忍」
苦しい歳月を耐え忍んで、春を迎える喜びを表しているように思えました。
こちらはあでやかに艶を競う紅梅。
「大納言」
金屏風を背にして天井にまで届く堂々とした偉丈夫の風格。まさに百万石の大大名・豊臣秀長の名に恥じない大鉢です。
「順慶」
織田信長の家臣・筒井順慶は郡山城を築いた二代目城主です。その死後、城主になったのが秀吉の弟・秀長です。
上の枝にだけ白い花をつけた枝垂れ梅
満開の見事な紅梅の鉢を見て会場を出ました。
白壁を背にした紅白の梅
梅林の花も今が満開。ウメの匂いが身体に染み込むようなうららかな春の一刻を過ごして帰りました。