この日はもと「成人の日」で休日。山行回数の多い日ですので、抜粋してご覧頂きます。
1977年1月15日 六甲山(家族で)
1981年1月15日 矢田山(千日町ハイキング同好会)
1991年1月15日 鷲峰山(千日町ハイキング同好会)
1992年1月15日 大和三山(千日町ハイキング同好会)
1994年1月15日 犬鳴山(千日町ハイキング同好会)
1995年1月15日 猪背山(千日町ハイキング同好会)
1997年1月15日 葛城山(千日山歩渉会)
2000年1月15日 湖南・竜王山(和子と)
1997年1月15日 六甲山(家族で)
10時半、快晴だった空が雪模様となった有馬でバスを降り、温泉街を通り抜けて魚屋道に入る。ゆっくりとジグザグを繰り返し、所々近道を見付けたりしながら登る。最高峰のマイクロウェーブを近くに仰ぐころより雪降りだす。登るにつれ道も木々も白くなり、思わぬ風情。四十八滝への分岐の神社の横でホエをおこし、例によってカップヌードルの昼食。ドライブウェイを横切って、一軒茶屋より下山。七曲がりまでの道が凍結していて歩き難い。本庄橋付近はすっかり様子が変わっている。ノンストップで風吹岩まで飛ばす。夕闇迫る芦屋の邸宅街を抜けて、阪急で帰る。帰宅19時。
1991年1月15日 鷲峰山<じゅぶせん>(千日町ハイキング同好会)
今年の初登りは12月の飯道山に続き、行場巡りのある鴛峰山である。南側登山口である原山の公民館横に駐車させてもらい、村落の中を抜け、茶畑の中を通って山に向かう。山裾を左へ登り、鋭角に右に折り返して、薄暗い檜の植林の中を登る。尾根に出て殆ど勾配のない平坦な道となり、それが少し心配になるほど続く。雪のついた小さな橋を渡ると、始めて山道らしくなり、小さい流れに沿う雑木林の中の登りとなる。木馬道、石段状の所、また木馬道と次第に勾配も強まり、最後に2度ほどジグザグを切ると広い林道に飛び出した。すぐ立派な重文の金胎寺山門に着く。
広い道を多宝塔のある広場に登り、汗に濡れた下着を替えて、さらに頂上を目指す。握り石という奇石の横に頂上の標識があり、石塔もあるが、地図上の三角点とは位置がかなり異なるようだ。(山渓のアルペンガイドではここを685m・空鉢峰としている)。
マイクロウェーブのある地図上の空鉢峰の左手遠くにぼんやり三上山が見える。非常に気温が低いので記念写真だけ撮ってすぐ寺務所に下り、荷物を預け200円を払って、昼食前に行場巡りに出かける。右手の見晴らしの良い快適な尾根を行き、「迎え行者」に来る。行場は西の覗きから始まり、美しい千手の滝、胎内潜り、
この堂々たる五光滝までが下りで、ここから岩場の急登に変わる.鐘掛で少し時間をくったので、平等岩は無理をせず捲く。蟻の戸渡し迄来ると空腹も重なり、かなりピッチが落ちて、結局2時間を費やして寺務所に帰り着く寺守の76才のおじさんの話を聞きながら、暖かい土間でゆっくり昼食を摂らせてもらう。下りは、途中ちょっと雪がぱらついたりしたが、ノンストップで原山に下る。駐車場で整理体操をして十分に筋肉を伸ばし、夜の新年会を楽しみに帰途に着く。
1992年1月15日 大和三山(千日町ハイキング同好会)
耳成山麓へ駐車。山裾まで住宅が押し寄せているが、一歩、山へ入ると古代そのままの神さびた静けさ。途中の山口神社に詣で、三等三角点の山頂に立つ.樹木が生い茂って、北方の一部を除いてはあまり展望はない.神社から耳成池へ降り、万葉歌碑を見て駐車地点に戻る。桜井へ走り道端に駐車、田の畦道を吉備弛まで歩く。ここは金剛、葛城、二上山を背景に、大和三山が一望できる景勝の地である。反対側に多武峯、音羽山と龍門岳も見える。
南方、入釣の里に向かい藤原宮跡の博物館前に駐車、左手の香久山を目指す。ゆるい勾配の坂の途中に天皇国見の地があり、畝傍、耳成を始め、大和平野の眺めがよい。頂上の龍王社に詣で、北側に下って香久山神社、さらに山裾をぐるりと半周して南側の天岩戸神社にも詣る。
最後の目的地、畝傍山へ向けて車を駆る。雷丘の下から飛鳥の里をかすめて橿原へ。神宮北参道から山腹を巻くように続く立派な道を登り、北端で右に折れてやや急な登りを登り頂上小広場に着く。三角点は広場の北側にあった。
眼下に広がる街並の向こうに、耳成山と香久山が浮かんでいる。
元の道を下って、成人式の晴れ着姿で賑わう橿原神宮に、無事、三山完歩のお礼詣りをした。
1994年1月15日 犬鳴山(千日町ハイキング同好会)
この年初めての例会は干支に因んで犬鳴山。阪和自動車道の開通で泉南方面へも便利となり、僅か1時間15分程で犬鳴林道途中の宿坊駐車場に着く。林道を少し登り、祈祷のための車道を谷沿いの不動堂に降りたつ。犬鳴山は山号で、七宝滝寺の周辺のいくつかの山の総称である。お堂横の急な良い石段を登ると元の林道に出て、犬鳴トンネルに入る。出口も見えず真っ暗で不気味なトンネルを抜けると、頭上に青空が拡がり、右手には天狗岳から五本松に続く緑の稜線を仰ぐようになる。
取り付きを探して林道を行き、左手の山仕事のものらしい道を登るが仮小屋がある所で道は消えた。まばらな伐採の跡の斜面を直登すると稜線に出て、予想通り、かなりはっきりした縦走路があった。道は次第に下りになり、やがて木や岩や黒黄まだらのロープに縫っての急降下となる。最後に地獄岩という標識のある一枚岩を鎖を頼りに下ると、二つの沢の分岐となり、今降りてきた道へは「元山上岳」の道標がある。いつの間にかトンネルの上で林道を横切り、行場巡りのコースに入っていたらしい。ここは行者の滝の落ち口で少し下るとお堂があり、30円収めて滝の見学をする。
堂守りの人に道を尋ねて、下の大きな不動専の銅像がある広場横の、ちょっと分かりにくい所から灯明ヶ岳に向かう。ジグザグのかなり急な登りだが道ははっきりしている。義犬伝説の発祥地の「蛇腹」という所を右手に見て鳥居を潜ってさらに登り、最後に大きく右に捲くように登って頂上に立つ。石組みに囲まれた石塔があり、周囲は樹木が茂って期待の展望はなく、僅かに木の間から空港島辺りが見えるだけ。
ここからは稜線歩きで道もはっきりし、道標もある。5分で経塚ヶ岳。新旧の経塚と狛犬があった。こちらの方も樹林の中だが、やや疎らでそれだけ展望もましな気がする。東に小さなこぶをいくつか越えていく。最後に杉林の中の胸をつくような急坂を登り、国土地理院の地図の天狗岳頂上らしいピークに着く。すぐ三角点は見つかったが、標識は見当たらなかった。行者堂から登ってきた男性二人の登山者に出会い、急な下りだが早いということでこの道をとる。林道への分岐を過ぎると物凄い急坂となる。露出した岩がごろごろした道の両側から奇怪な形にねじ曲がったクヌギやブナの木が覆い被さり、例の黒黄まだらのロープが張ってなければ到底降りられそうもない行場道である。ようやく谷に下り着くと、高城山から降りてきた時の二つの沢の出合だった。今降りてきた道を見上げると、張られたロープの傾斜の具合からもよく降りてきたものだと感心する位の勾配がある。しばらく休んで参詣人の絶えない境内の参道を下る。不動尊から弁財天、観音、竜王、はては豆八という狸を祭る稲荷まで神仏のオンパレード。伝説の主「義犬の墓」もちゃんとあった。宿坊の白雲閣の横を通り、元の駐車場所に帰る。天狗岳から灯明ヶ岳に続く稜線の肩に太陽が隠れかけていた。
1995年1月15日 猪背山(千日町ハイキング同好会)
この年の干支、亥の名が付くこの山を初登りに選ぶ。今年の干支、猪の名前がつく山を初登りの目的地に選ぶ。8時出発。307号線の裏白峠付近は、雪が溶けて滑りやすく、運転に神経を使う。422号線を信楽川沿いに北上、脇出の富川会館駐車場に車を置く。沢沿いの踏み跡を、笹に積もった雪にまみれながら登る。しばらくで沢の中の直登となり、左手に逃げると三体のお地蔵さんのある正規のルートに出た。植林帯の中の緩やかな登り道をのんびり辿る。行く手に目指す猪背山の稜線が見える。少しルート探しに手間取るが、赤ビニールテープの標識を見つけて急坂を少し登ると、あっけなく558Mの頂上に着いた。下りは同じ道を下る。
1997年1月15日 葛城山(千日山歩渉会)
2000年1月15日 湖南・竜王山(和子と)
初登りというには少し遅くなったが、今年の干支の龍王山に登る。上桐生の駐車場に車を置き、舗装の林道を少し歩いて右の山道に折れる。山間の畑と小屋の横を通り、沢沿いに登っていく。道の両側には美しいウラジロがびっしり生えている。何度か谷を渡り返すと分岐があり、左は鶏冠山への道である。
次の分岐で「落ヶ滝へ」の標識に従って沢を渡り、なだらかな岩の上などを辿るとすぐに滝に着いた。何段かに分かれて落ちる滝の水量は、晴天続きのためか少なくて迫力に乏しい。
二番目の分岐まで引き返し北峰縦走路に向かって登る。滝の上部に出た後は沢伝いに登ったり、時には美しいナメ状のところを行く。沢を離れるとまもなく縦走路に出る。
いつもは北の鶏冠山を往復するのだが、今日は割愛して縦走路を南下する。雑木林を抜けると、花尚岩の岩峰が連続する稜線の道に出る。道は上下しながら続き、いったん稜線を左へ離れて雑木林の中を通った後、再び稜線に登って天狗岩に着く。大きな岩の上に登ると、二組4人が休んでいた。鶏冠山の右に整った山容の三上山、その向こうに琵琶湖の眺めが広がる。先ほどまでまぶしいくらいだった日差しがかげり、肌寒さを感じるようになったので早々に岩を降りて白石峰に向かう。
左側の暗い林に降りて登り返すと耳岩。更に進んで白石岩に着く。前よりもベンチの数が増え立派な道標が立っている。ここから龍王山へ向かうとすぐに茶沸観音の石仏に出会う。ここから整備された立派な尾根道を行き、右に折れて下り登り返すと左に八大龍王の社がある。四等三角点の龍王山は右の杉林の中にあり、木の間から三上山や阿星山が見えた。引き返して白石峰のすぐ手前の見晴らしの良いところでコーヒーを沸かし、少し遅めの昼食にする。今日はチーズ・ハム入りのパンにゆで卵、パテイローフ、レタスと洋風。ワインを忘れたのが残念だった。午後になって雲量が増えたが、西から南にかけてはかなり遠くの山までくっきり見える。北の方は雪雲がかかっているようでぼんやり暗い。稜線伝いに下ると重ね岩が道脇に立っている。国見岩からは琵琶湖の眺めが美しい。森の中の急坂を下ると狛坂寺跡に出る。
ここの線刻磨崖仏の美しさにはいつもながら感心する。とても平安時代のものと思えないほど、鮮やかに残っている。ここからは谷間の下りとなる。ウラジロの緑が生き生きとしている。竹藪を過ぎると林道に出会った。とても車では走れないような両側から草が覆い被さる狭い道である。水晶谷出合を過ぎたところで、大がかりな工事が行われている。建設中の第二名神道路の工事で、その下を立派なトンネルでくぐり抜ける。いつかは車で通ることになるだろうと話しながら行くと、再び谷添いの静かな未舗装路になる。逆さ観音は割愛して朝の駐車場に帰る。
*過去の今日はどこの山に登っていたかを振り返ってみました。このシリーズは新しい山行報告ではなく、かなり古い記録や写真も含んでいます。山行の際には、必ず最新の情報をご参考ください。*