2005年1月16日 鳥見山から貝ヶ平山へ(千日山歩渉会18名)
6台の車に分乗して7時に出発。名阪国道・針ICを出て369号線を香酔峠に下る頃から、雨は雪に変わる。この天候のせいか鳥見山公園駐車場には他の車が見当たらず、貸し切り状態だった。身支度を調えて、長い列になって動き出す。足元にはうっすらと雪が積もっている。小雪が舞う中を稜線にでたが、無展望なので展望台には寄らず、そのまま頂上へ向かう。今日は風はないが気温が低く、汗もでないうちに雪景色の山頂に着く。
ヒノキ林の緩い下りで一時少なくなった雪が、コルから登り返すと次第に深くなってくる。先行者の足跡がない、ふわふわした純白の雪を踏んで登る爽快さを久しぶりに味わう。雪の重みで道にふさがっていた木の枝が跳ね返ったり、手掛かりにした樹から落ちた雪を頭から被ったりしながら歩く。
真っ白な木々が重なるように続き、青空が背景ならどれほど美しいかと残念に思う。勾配が強くなって、虎ロープが張ってある岩混じりの箇所を二度過ぎる。
香酔山への分岐を右に分けると、まもなく見覚えのある鳥見山頂上だった。山名板を囲んで記念写真を撮り、アイゼンを着けて元の道を帰る。
湿った雪やその下に隠れた枯葉が、アイゼンの歯に絡んで団子になるので、ひっきりなしに足踏みしたりストックで叩き落とさなければならない。面倒なのでぶら下げて歩く人もでる。ロープのある急坂は滑りやすく神経を使う。雪が止み、正面に疎らに雪を付けた鳥見山のゆったりした姿が見えた。風が出てきて飛ばされた雪がシャワーのように降りかかる。笹原の尾根の下りは、雪が溶け始めて泥まじりになっていた。正面に雪をまとった曽爾の山々、右手に竜門岳や音羽三山を見ながら下る。展望台に登ると、先日よりずっと白くなった音羽三山、眼下に榛原の町と伊奈佐山、盆地に浮かぶ大和三山、雪雲に覆われた金剛・葛城、ぼんやりと影のような二上山と、まずまずの展望が楽しめた。
鳥見山公園の東屋で昼食後、ゆっくりコーヒータイムを楽しんで帰途につく。去年に引き続き、雪の「干支の山」で楽しい新年例会を行い、幸先のよいスタートを切ることができた。
*過去の今日はどこの山に登っていたかを振り返ってみました。このシリーズは新しい山行報告ではなく、かなり古い記録や写真も含んでいます。山行の際には、必ず最新の情報をご参考ください。*