ヴィレッジ・ウォークでタール族の村を訪ねます。
タール族はネパールに数ある種族のうち、タライ族などと共に北インド語
系に属する人たちです。
人口約60万人のタール族は5つのグループに分かれますが、チトワンの
人びとはマハトンと呼ばれます。殆ど自給自足に近い生活を送っています。
黄色く見える一面のカラシナ畑の向こうに、集落が見えます。
夕暮れ近くなって羊たちがねぐらに帰ってきました。
屋根を葺いている少女。
食用のハトを飼育する箱。
集落を歩くと家屋の様子など珍しい光景が多かったのですが、どの家の
門口にも坐っているお年寄りが写真を撮られるのが嫌な様子を見せたので、
これ以上、無遠慮にカメラを向けることはできませんでした。
夜になると、若いタルーの人たちがロッジの中庭に集まってきました。
勇壮な音楽とともにスティック・ダンスが始まりました。
最後は宿泊客も踊りの輪に加わって、まるで盆踊りのノリです。
これも彼らの貴重な現金収入源になっているようです。
一夜明けて、ゾウの背に揺られてジャングル・サハリに行きました。
国立公園内にはトラ、サイ、クマ、ヒョウ、イノシシなど40数種の哺乳類や、
クジャクを始め150種もの鳥類が棲息しています。
他のグループに出会うとゾウ使い(彼らもタルー族)たちは、お互いに
動物の居場所の情報交換します。
その甲斐あってサイ発見!!
絶滅が危惧されているインドサイです。
しかし、あっという間に姿を隠してしまいました。
結局この日はサイ2頭、シカ1頭、クジャク一羽他トリ多数を見ただけに
終わりました。動物を見るのに適した時期は、エレファント・ウィードと
いう背の高い草を刈り取る2月以降のようです。
またオンボロ・ジープで川を渡り、迎えにきていた車でカトマンドゥに
帰りました。
先にも触れましたが、全食事付き一泊二日、アクティヴティも含めて4人
で240ドル、十二分に楽しめた旅でした。