ネタバレ嫌な奴は、読まないでよ!!
まあ、「ケリはついた」とはいえますね。ちゃんと完結していると思います。
正直、「ポカン」とした部分もあるけど(笑)、一応はハッピーエンドなんでしょうね。
っていうかね、
「マリさん、ユイさんには袖にされたものの、息子のシンジくんをGETすることでリベンジ」
まさかの「マリ・エンド」(笑)。
って、マリがユイに惹かれていたのは、マンガ版だけかな?
ともかく、あとになって考えてみると、
このポスター、シンジくんのすぐ傍にいるのがマリで、綾波、アスカは彼と微妙に距離を置いているのは、このエンディングを暗示してたんですかね?
まあ、「穿った見方」ですかね。そもそも、シンジとマリが明確に結ばれた描写や説明はなかったし。
あくまでも、「そうともとれる終わり方」ね。
で、このラストシーンのシンジくんの声は、神木隆之介だったのかな。
綾波は、相変わらずの「圧倒的なヒロイン力」ではあったんですが・・・
Qのラストで、アスカに引きずられるかのように連行されたシンジと、そのふたりについていった綾波は、「第三村」と呼ばれる、千人ばかりの人々が細々と暮らす集落に辿り着きます。
その地で、シンジはしばらく塞ぎ込んでいたんですが、綾波は人々との触れ合いの中で、徐々に人間らしさを身に着けていきます。
っていうか、
田植えをする綾波を見ることができます(笑)。
で、彼女としては自分なりにシンジくんのことを案じてね。それもあって、シンジも復活、成長していくんですが・・・
そんな綾波だったんですが、最後は、
シンジの目前で「好きな人と一緒にいれて、うれしかった」みたいなことを微笑混じりに呟き、消滅します(LCLへと帰します)。
綾波は、ネルフ本部でしか生きていけない体のようでね。
で、アスカがいってたんですが、「綾波タイプは、サード・チルドレン(つまりはシンジくん)に好意を抱くように調整されている」んだってね。
序や破において、旧劇とは異なり、綾波がシンジに好意を示していたのは、そういった理由があるようです。「ユイのクローン」っていう設定は、なくなったのかな?
そんな彼女の死を目の当たりにしたシンジくんですが、それまでの彼なら発狂したかのように叫びつつ、取り乱しそうなものの、この時点ではいろいろと覚悟を決めてたんで、そういった様子は全く見せませんでしたね。
で、その「シンジの成長」ですが――この第三村には、トウジ、ケンスケ、ヒカリといった旧友たちがいてね。彼らが示してくれた情や、綾波との触れ合い、アスカの厳しさなんかによるものでしょうね。
ちなみに、トウジとヒカリは結婚して、娘を儲けています。この、生まれたばかりの赤ちゃんと、綾波のやりとりが微笑ましかった(笑)。
っていうか、トウジが医者って・・・トウジ、ヤンチャな割に勉強はできたんだな(笑)。たとえ、「真似事」であっても、医者のそれは、頭よくなきゃできんだろ。
ケンスケはインフラ調査やヴィレへの情報提供なんかを生業にしててね。あのアスカが彼に心を許すほど、しっかりとした大人に成長してましたね。
っていうか、アスカ、ケンスケ(やシンジ)の前で、素っ裸でウロついてたもん(笑)。
ヒカリも、穏やかで奇麗な、いい奥さんになってたなぁ。岩男ボイス、健在でした(笑)。
アスカはね、やはりシンジに「好きだった」「でも、私のほうが先に大人になっちゃったから」みたいなこといって、終盤で退場していきましたね。
っていうか、
彼女のアイパッチ、「失明していたため」というよりは「能力を封印するため」のものでした。
最終決戦でね、
アイパッチを外すことにより、使徒と化して能力を開放していました。
まあ、最終決戦はそれほどに壮絶だったわけですが。
ミサトさんはね、「かわいいお姉さん」「エロかっこいいお姉さん」ぶりは、影を潜めてました。その代わり、
最後は母親の顔になってましたね。
それもそのはず。彼女と加持との間には男の子が誕生しててね。名前は加持リョウジと、親父さんと同じ名前なんですが。
14歳になった彼は、ケンスケの紹介により、シンジくんと出会います。結構、ウマが合ってたかな。
ちなみに、親父の加持さんは、14年前のニアサード・インパクトで、自らを犠牲にしています(最後に出番はあったけどね)。
で、ミサトさんとしては、いろいろと負い目もあって、息子の加持くんとは会っていなかったようです。
それでもね、やはり母親ともなると、シンジくんとの最後のやりとりの際なんかも、それらしくなりますよね。
そして、彼女もまた、自ら犠牲になります。
ほかに、印象に残ったキャラは、やはり鈴原サクラですかね。トウジの妹で、ヴィレ所属の少尉ですね。
っていうか、彼女を演じた沢城みゆきは、やっば上手いと思う。彼女のような「新卒の新人らしいかわいらしさ」「少女ではないけど、20代前半なんで、初々しいかわいさも」って表現、演技も、できる人なんだよね。普段は不二子ちゃんのようなエロい女性役が多いみたいですが。
まあ、オレの中では絶望先生のマ太郎でもありますが(笑)。
ラスボスはマダオです(笑)。予告動画なんかでもありましたが、シンジくんの初号機と戦っていた13号機を操縦していたのは彼です。
まあ、この人は「かわいそうな大人」ですね。決して、同情しているのでなしに。
だからといって、世界をあのようにしていいわけはないんでね。
まあ、最後はね、すべてのケジメをつけるために、自身の乗る初号機のコクピットに向けて、自ら槍を刺そうとしたシンジの身代わりになったユイと一緒に、ね。
で、ラスト、アスカは「エヴァのない世界」へ、綾波は「ここではない、別の世界」へと旅立っていき、冒頭で述べたように、元に戻った(?)世界で、シンジとマリがいい感じでね。
あ、綾波はラストで復活しました。この際の、ロングヘアの綾波も、かわいいやね(笑)。
この「カップリング」というわけでもないのかもしれませんが、「シンジと各ヒロインとの関係」についてはね・・・まあ、あくまで「オレの邪推」でしょうが、
綾波=過去
アスカ=現在
マリ=未来
――それぞれ、上のような「象徴」なんじゃないかな?
前述の、綾波の好意について、シンジくんはなにも言いませんでした。
アスカの「好きだった」云々に対しては、シンジくんも「ボクも好きだった」という言い方をしています。
で、マリとは前述のようなラストシーン。
パッと出の、新劇から加わった新キャラであるマリと、いい感じにしたのは、「過去はもちろんのこと、現在でもなく、人は未来に向かって、生きていくんだよ」「シンジは未来を手に入れた」といった、作り手のメッセージもあるのかな? 恋愛云々だけではなく、ね。
ともかく、これでまあ、ケリはつきましたよね。「エヴァ」という作品の。
まあ、新劇版の一連の作品で、パラレルワールドのような存在が示されてるんでね。その気になれば、続けられなくもないでしょうが・・・もう、庵野さんはやらないでしょ(笑)。
作り手としては、やり尽くしましたよ。予告動画でも流れた、シンジくんの「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」の台詞のとおり、ありとあらゆるエヴァは消滅しましたし。
まあ、「別世界のアスカ」や「別世界の綾波」なんかは・・・誰かが二次創作でやるでしょう(笑)。
オレも一応、小説を書いている人間ですが・・・二次創作はFF7しかやったことないんだよなぁ(SS除く)。
主人公として動かしやすそうなのはアスカでしょうね。あるいは、「元いた世界に戻ってきて、クワトロ大尉よろしく、加持ジュニア辺りを導く存在に」なんてね(笑)。
恋愛的にハッピーエンドを用意するなら、綾波。別世界のシンジくんとの間にね(笑)。
まあ、いい終わり方だったと思いますよ、個人的には(それにしても、庵野さんは実写を混ぜるのが好きだな/笑)。
「時代の徒花」といえるかもしれないけど、たしかに一世を風靡して、後続の創作物(アニメに限らず)にも影響を与えたキャラたちを生み出した、稀代の作品らしい、「そんな作品ならではのハッピーエンド」といえるんじゃないでしょうか。
正直、喪失感は少しありますね(笑)。もうちょっと、続いてほしかった気も・・・
でも、「腹八分」がちょうどいいんでしょう。って、前述のとおり、パラレルワールドがあるので、ガンダムみたいに「別の監督さんによる新作」も、あるのかもしれませんが(ないかな。『庵野エヴァ』と比較されちゃうだろうし/笑)。
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