時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ある公爵婦人の肖像

2008-11-23 | 映画
18世紀に実在した
デボンシャー公爵夫人・ジョージアナの半生を描いた作品なのだそうです

原作は
アマンダ・フォアマンの
「Georgiana, Duchess of Devonshire」



18世紀後期
イケメン男性陣を競走馬に見立て
女性陣たちと賭け事に興じるジョージアナ・スペンサー17歳は
母から自分の結婚相手が決まったと知らされます
(ジョージアナはダイアナ元妃の祖先に当たる人物でもあるそうです)

お相手は
第5代デヴォンシャー公爵

ジョージアナ自身
デヴォンシャー公爵に思いを寄せていたらしく
胸ときめかせ嫁入したのであります

夜の褥も
それなりに順調で
ファッションや遊びを楽しむジョージアナでしたが
彼女は
ある事に気付くのであります

デボンシャー公爵が
自分に興味がないと言う事に…

見た目はジェントルマンなのに
妻より犬を寵愛し
使用人にも平気で手を出すような男なのでありました



ジョージアナが身籠ったと言うのに
よその女に生ませた子供を引き取り
ジョージアナに母親として面倒を見ろと言う

しかし
母親を亡くした少女に
ジョージアナは
実の我が子同様
愛情を注ぐのであります

娘が生まれると言うのに
奥さんほったらかしで犬と遊んでる
デボンシャー公爵ってどうよ?
生まれた後も
その泣き声にイライラして癇癪おこす
デボンシャー公爵って…

この時点で
実はデボンシャー公爵
両刀使いの男色野郎なのかと
マジ思いました



社交会で知り合った女性
ベス・フォスターと
交友を深めるジョージアナは
彼女が夫から暴力を受けている事を知り
自分の屋敷に住むように勧めるのであります

デボンシャー公爵との愛のない夫婦生活に
孤独と寂しさを感じていたジョージアナにとって
ベスの存在はとても大きかったようです

しかし
こともあろうに
デボンシャー公爵は
べスとすら
体の関係を持ってしまうのであります

デボンシャー公爵
この人
年中発情してます

ドアの外で
二人の喘ぐ声を聞かされた
ジョージアナの心中は如何に…

ちなみに
この時すでに
ジョージアナとの間には
二人目の子供(女の子)もいるんですよ

デボンシャー公爵は
まさしく色情狂



その上
デボンシャー公爵は
べスの3人の息子も自宅に引き取ってしまうのです
しかも
血を分けた娘たちより溺愛するのでありました

以前から
ロンドンに政治家や文化人の集まるサロンを開いたジョージアナは
有能な政治家達を裏から援助活動するなどして
なんとか自分を保っていました
無論子育ても

若手の政治活動家チャールズ・グレイと
心通わせる仲になっても
一線を越えることなく
日々頑張っていたのです

そんなジョージアナの姿を見かねたべスは
チャールズ・グレイとの逢引工作に助力します



本妻と愛人の間とは言え
友人として同じ女として
立場は違っても
男の傲慢な態度には我慢ならないようで

ジョージアナとべスは
共同戦線を張ると言うか
女として母親として互いを認め合い
強い絆で結ばれている感じです

最後には
子供6人と自分達だけの世界を作って
デボンシャー公爵は蚊帳の外
って印象を受けました




ある日
ジョージアナは
3人でのランチの席で
プチッと切れてしまいます

よく我慢したよ…うんうん

「彼方は 犬と男の方がお好きなのね!」

みたいな内容の言葉を
デボンシャー公爵にぶちまけ部屋を出て行きます

するとデボンシャー公爵…

あ~た
彼女の部屋まで追っかけてきて
何をするかと思いきや
真昼間から強姦まがいの行為…

屋敷中に
ジョージアナの叫び声が響き渡ります

苦痛の表情を浮かべる使用人
こんな野郎に仕えるのも男してどうよ…

母の叫び声に心配して
部屋の側までやってきた長女(そよで生ませた女の子供)を
無言のまま別室へ連れて行くべス

この後
ジョージアナは3人目の子供を出産
待望の男の子

この子の父親が
デボンシャー公爵なのか
チャールズ・グレイなのか
よくなからなかったσ(^^;)



しかし
心は満たされない

政治活動の後押しで
チャールズ・グレイ達の演説を聴きに
広場へ出かけても
気は晴れず悲しくなるばかり…

遂には
浴びるほどワインを飲み
社交界で醜態をさらしてしまうありさま…

遂に
ジョージアナは邸宅を独り離なれ
チャールズ・グレイとのつかの間の
しかし
真実の愛にのめり込んでいくのでありました



が…
男の浮気は容認されて
女の浮気はなぜアウト

デボンシャー公爵は
ジョージアナの母親を見方につけ
チャールズ・グレイとの仲を引き裂くのでります

「彼方は私を愛してはいない」
「それは違う 」
「嘘よ!」
「愛の表現が君と違うだけだ」

ムカ~

娘たちが書いたとか言う手紙を見せつけ
ジョージアナの母性本能に
揺さぶりをかけるデボンシャー公爵

ジョージアナの母親だって
ジョージアナがどれだけ辛い日々を送っていたか知っているハズなのに…

チャールズ・グレイの将来がどうなってもいいのか?
君の生んだ男の子の将来は?
と言うような
脅しまがいの発言をするデボンシャー公爵に(多分)
ジョージアナは
チャールズ・グレイの元を去り
再び邸宅での生活を余儀されるのであります


チャールズ・グレイは黙っちゃいない!
邸宅まで怒鳴り込んで
「君は自由に生きるべきだ!さぁここから出よう!」
と愛を貫こうとするのでありました

これに対しジョージアナの取った行動とは…

一人息子は
どうなってしまうのでしょう
父親は…



いつの時代も
どの国でも
同じような話があるんですね~

エンディングで
デボンシャー公爵が後にイギリスのPrime Ministerになったと
テロップが出てましたが
この身勝手極まりないムカツク野郎のことなのか!?

こんな野郎がPrime Ministerになっていいのか!?

それとも
デボンシャー公ウィリアム・カベンディッシュって…

ジョージアナとデボンシャー公爵の関係が
故ダイアナとチャールズ皇太子の場合と類似しているとか
輪廻転生ですかね


                  
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キーラ・ナイトレイ若干23歳
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出演しないそうな…
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彼女以外には演じて欲しくないぞ!


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