自分の子供が殺されたら
あなたは復讐しますか?
長峰重樹の娘
絵摩の死体が荒川の下流で発見される
犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った
それを聞いた長峰は
半信半疑のまま
娘の復讐に動き出す
遺族の復讐と
少年犯罪をテーマにした問題作
「出版社/著者からの内容紹介」より引用
タイトルを見て
『江戸時代の話?』
と思ったら違った
内容紹介読んで
『娘を殺された父親が
古来から伝わる妖刀で復讐する話?』
とも思ったら
これまた違った
数ページ読んで
『ヤバイ!このストーリー展開は…』
拙者の神経を逆なでする風だ
と思ったのですが
‘止められない止まらないかっぱえびせん’
本の分厚さに戸惑っていた拙者も
序盤から
被害者の父・長峰重樹にどっぷり感情移入
加害者の伴崎敦也と菅野快児
鬼畜よりも酷い
それ以下の存在
同じ‘人’とは思いたくない
伴崎敦也が長峰重樹に
滅多刺しにされても
『もっと恐怖を味わって
じわりじわりと死んでいけばいいのに』
とさえ思ってしまった
そして
この餓鬼にして
この親…
(‘子’と言う表現すらしたくない!)
未成年の餓鬼が犯罪を犯したら
親の監督不行き届きで
親も刑罰に処してやりたい!
とさえ思ってしまった…
後半
長野に潜伏していた菅野快児が
あろうことか
かつて自分が強姦した女性・村越優佳を脅迫し
連れ回していたことが判明
そして
彼女が警察保護去れるやいなや
独りでいる孤独に耐えられなくなる菅野快児
いわば優佳は菅野快児にとって
寂しさを紛らわすだけのペットだった
そのペットを失ったことで
菅野は途端に気弱になったのだ
玩具を取り上げられた幼児と同じで
どうしていいかわからず
ただひたすら人恋しくなったのだ
『さまよう刀』より抜粋
真野刑事の言葉は
絵空事ではない
このタイプの人間が現社会に
増殖しているのは
周知の事実でしょう
伴崎敦也と菅野快児
そして中井誠とその家族は
見事な程
ことごとく自己防御に走る
己の自己防衛に翻弄する姿は
果てしなく醜く
情けなく無様
村越優佳もしかり
でも
それが現実
人であるが故の虚しさ
殺伐とした雰囲気
そんな中
確たる信念に基づいて
復讐を成し遂げようとする長峰重樹の姿に
共感せずにはいられなかった
未成年者の犯罪に対する対応は
非常に難しい
加害者と被害者だけでなく
その家族にも
社会に対しても
常に波紋を起す
法を破った人間に対し
真っ当な法が通用するのか?
「ハンムラビ法典196・197条」適応した方が…
法律とは
時として人を守り
時として人を攻撃する
不確実なモノなのだと
改めて思う
自分が長峰重樹の立場なら
多分
同じ行動にでるかもしれない
でも
可能な限り
己が天涯孤独の状況で
後々
知り合いに迷惑が及ばない
と言う条件付き
そして
復讐を遂げた後
現行の法律に則っとって
判決を受けるのではなく
人知れずこの世から完全消滅したい
まぁ~
そうならず
穏やかに人生を全う出来ることを願いますけど(笑)
法とは何なのか
裁きとは更生とは
正義とは…
『さまよう刃』の‘刃’は
‘日本刀’‘武士の魂’
そして‘日本の心’を連想させる
ますます深刻化する少年犯罪の前に
法律そのものが問われている
今後
どう対応していくべきか
迷走を続ける日本人の姿がここにある
読み終わって
そんな風に思った次第です
結末は伏せるとして
丹沢和佳子
彼女は自分の取った行動に対し
生涯
自問自答し続けることになるだろう
いや
自問自答して悩んでくれ~い
それが貴女の‘罰’なのだから…
敢えてそう言いたい
あなたは復讐しますか?
長峰重樹の娘
絵摩の死体が荒川の下流で発見される
犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った
それを聞いた長峰は
半信半疑のまま
娘の復讐に動き出す
遺族の復讐と
少年犯罪をテーマにした問題作
「出版社/著者からの内容紹介」より引用
タイトルを見て
『江戸時代の話?』
と思ったら違った
内容紹介読んで
『娘を殺された父親が
古来から伝わる妖刀で復讐する話?』
とも思ったら
これまた違った
数ページ読んで
『ヤバイ!このストーリー展開は…』
拙者の神経を逆なでする風だ
と思ったのですが
‘止められない止まらないかっぱえびせん’
本の分厚さに戸惑っていた拙者も
序盤から
被害者の父・長峰重樹にどっぷり感情移入
加害者の伴崎敦也と菅野快児
鬼畜よりも酷い
それ以下の存在
同じ‘人’とは思いたくない
伴崎敦也が長峰重樹に
滅多刺しにされても
『もっと恐怖を味わって
じわりじわりと死んでいけばいいのに』
とさえ思ってしまった
そして
この餓鬼にして
この親…
(‘子’と言う表現すらしたくない!)
未成年の餓鬼が犯罪を犯したら
親の監督不行き届きで
親も刑罰に処してやりたい!
とさえ思ってしまった…
後半
長野に潜伏していた菅野快児が
あろうことか
かつて自分が強姦した女性・村越優佳を脅迫し
連れ回していたことが判明
そして
彼女が警察保護去れるやいなや
独りでいる孤独に耐えられなくなる菅野快児
いわば優佳は菅野快児にとって
寂しさを紛らわすだけのペットだった
そのペットを失ったことで
菅野は途端に気弱になったのだ
玩具を取り上げられた幼児と同じで
どうしていいかわからず
ただひたすら人恋しくなったのだ
『さまよう刀』より抜粋
真野刑事の言葉は
絵空事ではない
このタイプの人間が現社会に
増殖しているのは
周知の事実でしょう
伴崎敦也と菅野快児
そして中井誠とその家族は
見事な程
ことごとく自己防御に走る
己の自己防衛に翻弄する姿は
果てしなく醜く
情けなく無様
村越優佳もしかり
でも
それが現実
人であるが故の虚しさ
殺伐とした雰囲気
そんな中
確たる信念に基づいて
復讐を成し遂げようとする長峰重樹の姿に
共感せずにはいられなかった
未成年者の犯罪に対する対応は
非常に難しい
加害者と被害者だけでなく
その家族にも
社会に対しても
常に波紋を起す
法を破った人間に対し
真っ当な法が通用するのか?
「ハンムラビ法典196・197条」適応した方が…
法律とは
時として人を守り
時として人を攻撃する
不確実なモノなのだと
改めて思う
自分が長峰重樹の立場なら
多分
同じ行動にでるかもしれない
でも
可能な限り
己が天涯孤独の状況で
後々
知り合いに迷惑が及ばない
と言う条件付き
そして
復讐を遂げた後
現行の法律に則っとって
判決を受けるのではなく
人知れずこの世から完全消滅したい
まぁ~
そうならず
穏やかに人生を全う出来ることを願いますけど(笑)
法とは何なのか
裁きとは更生とは
正義とは…
『さまよう刃』の‘刃’は
‘日本刀’‘武士の魂’
そして‘日本の心’を連想させる
ますます深刻化する少年犯罪の前に
法律そのものが問われている
今後
どう対応していくべきか
迷走を続ける日本人の姿がここにある
読み終わって
そんな風に思った次第です
結末は伏せるとして
丹沢和佳子
彼女は自分の取った行動に対し
生涯
自問自答し続けることになるだろう
いや
自問自答して悩んでくれ~い
それが貴女の‘罰’なのだから…
敢えてそう言いたい