時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

古着屋総兵衛影始末6 ~朱印!~73

2010-05-17 | 読書
総兵衛経由
鳶沢村分家長老・次郎兵衛の采配で
久能山下根古谷・月窓院に
身を寄せておりました深沢美雪ですが
次郎兵衛の養女として
鳶沢村で生活することになりました


努力のかいあって
鳶沢一族として
認められる美雪でありました


柳沢保明は
1704年(宝永元年)
徳川一門にしか与えられない
幕府の重要拠点である甲斐甲府に領地換え
十五万石の太守に昇進
綱吉の一字を貰い
松平美濃守吉保(柳沢吉保)と呼ばれ
老中上座にまでなってます

綱吉の寵愛
かなりのもんです…
と云うか常軌を逸しております
だって
征夷大将軍の地位をですね
※&■%△$★しちゃうんですよ
これには
水戸・尾張・紀州の御三家も
第二の‘影’も
ビツクリです

突如現れた赤備えの騎馬軍団
川越から
交付への転封を先導したのは
徳川家康の宿敵
武田信玄がかつて率いた
甲斐武田の武川衆ではありませんか!
更に
甲府では
戦に備えた城の改築が行われ
密かに新たな金山開発も進められとりました

徳川綱吉亡き後の布石として
柳沢一族が企てようと動き出す気配を察知した
総兵衛は
甲斐甲府の探索をするべく
第一番頭・信之助・おきぬ
縁あって
大黒屋で奉公をはじめたちよ(甲府出身)を伴い
一路甲府へ

そこで
とんでもない事実が発覚!
柳沢吉保…
ここまでやるか…

総兵衛も
今回ばかりはハンパないよ


江川屋の祟子経由で
第二の‘影’六角朝純を引っ張り出し
その上
徳川御三家も総動員して
柳沢吉保封じ込めます

大目付本庄豊後守勝寛の長女・絵津ですが
加賀藩・江戸家老前田光悦の嫡男・光太郎(24)と
祝言を挙げる事になりそうです

大黒屋一番番頭・信之助と
大黒屋の奥向きを仕切るおきぬさん
夫婦になるみたいです

そして
総兵衛ですけどね
武田氏の末裔
武川衆の頭領・柳沢幻斎是惟親との一騎打ちを前に

生きて相見られるとき 美雪 おれの嫁にならぬか

ですって…
ドサクサに紛れて
告白かよ


美雪はって~と

武運をお祈り致しております

と返したよ…




二代目大黒丸(初代は火付けにあって焼失)
もうすぐ完成しそうですってさ!
初代船頭には
信一郎の兄であり
鳶沢次郎兵衛の後継忠太郎になりそうです