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時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

川の底からこんにちは 50

2010-05-15 | 映画
どうせ、私なんて中の下の女ですから・・・

上京して5年
仕事も恋愛もうまくいかず
妥協した日々を送る派遣OL木村佐和子
仕事は5つ目
彼氏は5人目
仕事も恋も‘妥協’した都会生活



ある日突然
父親が病に倒れ
余命わずかだと知らせが入る

ひとり娘の佐和子は
水辺の町にある実家へ帰郷し
‘しじみ工場’の後継ぎとして
人生の方向転換を強いられる

帰りづらい事情があるのに
バツイチ子持ちの恋人は
勝手に仕事辞めて
田舎でエコライフすると
決めてかかっている…



ところが
しじみ工場で働くオバちゃん達は
まったく相手にされず
しかもオバちゃん達はくせ者ばかり
その上
工場は倒産寸前ときたよ
とどめは
一緒に工場の後継ぎになりたいと
付いてきた
バツイチ子供持ち恋人の駆け落ち…

それが

彼氏を取られた友達が
腹いせに男を連れ出したったゆ~から
悲惨です



そんな
夢も希望も理想も生きる目的もない
総てを諦めて生きてきた佐和子が
自分のボロクソな人生と
生まれて初めて対峙し
頑張って生きてみようと決意するまでを描いた
作品らしいです

都会生活で
日々ストレスを抱え
夢や希望も持てない毎日を送る
まさしく
現代の若者を象徴するかのような主人公・佐和子


今どきの若者って
こんなに悲惨な状況なの?
佐和子みたいな人ばっかなの?

嘘でしょ…



佐和子の父親
どこがそんなにカッコ良かったの?
従業員に手当たり次第手~出して
その理由が
娘の佐和子に新しいお母さんを!
って…

しかも
従業員同士
自分たちが順番に愛人やってたの
知ってるし
『だってお父さんカッコ良かったのよ』
と平然と言ってるおばさん達…
こんな田舎あるのか!?



父親も父親なら
娘の佐和子もどうかと思う

亡き母親を忘れられず
父の不貞を理解できず
友達のカッコいい彼氏と
駆け落ち同然で町を飛び出し
それも
どこがカッコいいのか全然解らん
ど~みても
知能指数の低いやりたいだけの男じゃないか?



誰もこれも正常な感覚を持った人間とは思えない!
しいて言うなら佐和子と同居することになった
子供の加代子くらいか?

加代子が
劇中見ているテレビで流れる
幼児虐待のニュースに
自分をオーバーラップさせるあたりは
妙なリアル感があり
気分が悪くなった



夢や希望も持ちにくい世の中で
中途半端に生きてきた
さまざまな世代や立場の人たちへの
‘人生応援活劇’らしいけど

この作品見て
前向きな気持ちになれるのか!?
明日もがんばる気持ちになれるのか!?
そこまで
言い切っていいのか!?



佐和子の言動や振る舞いを
日頃の自分と
どう対峙させるか
リンクさせて見るのか
はたまた
反面教師として見るのか
彼女以外の
登場人物の人生観を
どう云うポジションで見るのかで
この作品に対する思い入れも
随分と違って来る気がします



個人的には
佐和子のように
‘どうせ…’と
総てに対し投げやりな人生送ることなく
生きて来た自分を褒めようと思う
それと
色々あったけど
こうして自立した生活を送れるよう
育ててくれた両親や親類
近所の皆様方の感謝しようと思う


                 
何より
登場人物や作品の内容に
共感出来ず
不愉快な気分になった自分に
ホットしている

と同時に
拙者をそう言う気分に追い込んだ?
佐和子役の満島ひかりさん
バツイチ子持ちの新井健一役の遠藤雅さん
佐和子の叔父さん・木村信夫役の岩松了さん
従業員のおばちゃん達等々
取り合えず


でも
趣味嗜好的には