時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

〈ジウ〉サーガ6 歌舞伎町セブンシリーズ1 歌舞伎町セブン 37

2013-11-30 | 読書
歌舞伎町の一角で
町会長・高山和義の死体が発見された
死因は
「急性心不全」
だが
その後
歌舞伎町界隈での失踪者が続き
街は
正体不明の企業「円勇社」によって蝕まれていく
そして
不穏な空気と共に広まる謎の言葉
歌舞伎町セブン

『ジウ』の歌舞伎町封鎖事件から6年
再び迫る
脅威から街を守るため
密かに立ち上がる者たちがいた
戦慄のダークヒーロー小説

現代版
必殺仕置人?仕事人?
それなりにエグイ
それなりにグロイ
されど
『ジウ-警視庁特殊犯捜査係-』程の膨らみも
スケールの大きさもない

‘起承転結’の‘起’
全てにおいて
これから始まる的な
雰囲気(余韻)の残る作品です

歌舞伎町と言う
特有な雰囲気と街の成り立ちが
背景にあってこそ
成り立つフィクションです

歌舞伎町を愛する
或る種
歌舞伎町自警団のような存在が
歌舞伎セブンなのでありますが
必殺シリーズと違うところは
一般的な
善悪を基準にした‘仕置き(仕事)’
ではないんですね~
しかも
‘仕置き(仕事)’=‘人殺し’
なんですね~

しかも
一連の事件の発端が
歌舞伎町に対する
個人的な妬み&恨みと言うから
恐ろしい
と同時に
拍子抜けです

歌舞伎町を
愛するが故の殺人行為が
果たして
正統化されていいのかは
千差万別
意見の分かれるところで
ございましょう

σ(^_^;)と致ししては
温厚で
人の良さそうな
歌舞伎町商店街振興協力会会長こと
酒屋の店主
斉藤吉郎じいちゃんの
最期がね…
不憫でならね

一連の事件を経て
歌舞伎町セブンが
再び集結致しました
とは言っても
うち5名が新規加入者
しかも
一般ピープル
結束力も無さそうでして…

何より
時折
『ジウ』でお馴染み
元捜査一課殺人班三係主任
現新宿署強行犯一係・係長
東弘樹警部補が
ちょこちょこ登場してるんですけど
新歌舞伎町セブン
速やかに
制圧されちゃいそうな雰囲気です

シリーズ化は
しない方が
無難な気が致しました