時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

白銀ジャック 39

2013-12-11 | 読書
我々は いつ どこからでも爆破できる

年の瀬のスキー場に
脅迫状が届いた
警察に通報できない状況を
嘲笑うかのように繰り返される
山中でのトリッキーな身代金奪取

雪上を乗っ取った
犯人の動機は金目当てか
それとも
復讐か

すべての鍵は
一年前に血に染まった
禁断のゲレンデにあり


犯人との命を賭けたレースが始まる



地球温暖化の原因として
スキー場開発による自然破壊を指摘し
スキー場に爆弾すると言う
脅迫状が届けられた!
どんな展開になるかと思いきや
ふたを開けてみれば
新月高原スキー場を経営している
新月高原ホテルアンドリゾート株式会社の
取締役と
北月エリアの町ぐるみの
自作自演だったと言うお話でした

北月エリアで起きた
スノーボーダーと
スキーヤーとの事故
その事故がトラウマになった家族の再生
スキー場とそこにやってくる
お客さんの安全ろうと奔走する
パトロール隊員の活躍が描かれ
当然
スキー場を救う
救世主も登場して
結果的には
目出度し目出度しで幕を閉じます

高嶋哲夫氏の小説
『ミッドナイトイーグル』的な
スケールの大きな世界観を
予想しておりましたので
物足りなさを感じずにはいられない

「東野圭吾」という
ネームバリューに
過度の期待感を抱いたのが
まずかったかな~

しかも
テレビの
2時間ドラマを
めちゃめちゃ意識したような
姑息感もあったりして…
実際
ドラマ化したら
それはそれで
面白いんじゃないかと
思ってた次第です