時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

容疑者Xの献身

2009-03-06 | 映画
花岡靖子は
娘・美里とアパートでの二人暮らし
物語は
靖子の元夫・富樫慎二が
彼女の居所を突き止め
訪ねてきた事から始まる

何処に引っ越しても
疫病神のように現れ
暴力を振るう富樫を
靖子と美里は大喧嘩の末
殺してしまう

今後の成り行きを想像し
呆然とする母子に
救いの手を差し伸べたのは
隣人の天才数学者・石神だった



彼は
自らの論理的思考によって
二人に指示を出す

そして3月11日
旧江戸川で
顔がつぶされ
指を焼かれた絞殺死体が発見された
捜査の末
警察は
遺体を富樫と断定

被害者の別れた妻・花岡靖子に
疑惑の目を向けた




花岡母子の捜査が進むにつれ
ことごとくズレが生ずる事に気づく

困り果てた草薙刑事は
友人の天才物理学者・湯川に相談を持ちかける

すると
驚いたことに
石神と湯川は大学時代の友人だったことが判明



湯川は
当初この事件に傍観を通していたが
やがて
石神が犯行に絡んでいることを知り
独自に解明に乗り出していく

天才数学者と天才物理学者の
殺人事件をめぐる隠蔽と
解明が激しい攻防を生む長編ミステリー

そして
クライマックスでは
倫理を超える真実の全貌が明かされる



天才物理学者・湯川教授が
生涯で唯一
天才と認めた男・天才数学者の石神哲哉
恐らく
唯一世界観を共有出来る存在だった二人が
こんな形で再開を果たそうとは…

人生って
なんて皮肉なのでしょう



原作は
ご存知東野圭吾
探偵ガリレオシリーズ第3弾の映画化です

原作がしっかりしているので
後は
文字で描かれた世界を
どう実写化するか
だった訳ですが
不必要な女刑事の登場を除き
良い感じに
仕上がったのではないでしょうかね~



とは言え
原作を読まず
福山雅治主演ドラマ「ガリレオ」の延長として
映画館に足を運んだ女性は
かなりガッカリしたかも知れませんね(笑)

結局は罪を認め
自首した花岡靖子を前に
石神哲哉が
泣き叫ぶシーン

辛すぎる


石神哲哉
唯一の誤算
それは
余りに
切なくそして悲しかった

堤真一さん演じる石神哲哉は
完璧です!流石です!
堤真一さんの演技に惚れ惚れ

劇中
湯川先生と石神哲哉が二人して
雪山に登るシーンがありましたが
ドラマ「ガリレオ」の中で
日頃から体を鍛えているはずの湯川先生が
ヘバッていたのか疑問です
キャラ的に
ヘバルのは石神じゃないでしょうかね~
それに
あのシーンは必要?



逆に
勝手な事を言わせて頂ければ
原作にはない
湯川と石神が出会った
学生時代を描いて欲しかったかな~

三浦春馬くんと佐野和真くん
そして石神を
柳楽優弥くんあたりに演じて貰って…

はい…
即 却下ですね


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