時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ヘンリー六世

2010-03-24 | 舞台/役者
王位継承から
薔薇戦争 権力闘争へ
戦いのドラマは続く…

イングランド王ヘンリー五世の死により
その息子ヘンリー六世が王位を継承するが
若い王は政治情勢を統治できず
身内の摂政グロスターと
司教ウィンチェスターは
反発しあっている

フランスでは
ジャンヌ・ダルクが
皇太子シャルルと共に軍を率い
イングランド軍と激しく攻防する

イングランド国内では
ランカスター家とヨーク家それぞれを支持する貴族たちが対立し
一触即発の状況が続いていた

イングランドとフランスの間に和平が締結し
ジャンヌは処刑される
ヘンリーはサフォーク伯の策略により
アンジュー公の娘マーガレットと結婚する
ヘンリーの忠臣グロスター公の妻エリナーが
反逆の罪で処せられ
その後
グロスター公も王妃マーガレットの
愛人となったサフォークの謀略により処刑される
ヘンリーは
サフォークを追放し王妃は悲嘆する

一方
密かに王位奪還の準備を進めていたヨーク公が出兵し
薔薇戦争が勃発する
戦いはヨーク家が優勢となり
ヘンリーは
ヨーク公に王位の譲渡を約束するが
マーガレットは
大軍を率いてヨーク公を刺殺する
両家激戦の末ヨーク軍が勝利し
ヨーク公の長男エドワードが新王として即位する
マーガレットたちは
フランスに逃走し王ルイに助けを求めるが
エドワード軍の追撃により
マーガレットは捕らえられ
息子の皇太子は殺害される
ロンドン塔に幽閉中のヘンリーも
エドワードの弟リチャードに刺殺され
薔薇戦争は終結を迎える

野心家のリチャードは
すでに次の王位を目論んでいた…

          「彩の国さいたま芸術劇場/ヘンリー六世」サイトより引用



日本の歴史にも
戦国・騒乱の時代はありました
政略結婚やら陰謀も
世界の歴史にが違うことなくありました
ですが
規模が違う

地球上では
同時進行で人の歴史が時を刻んでいるわけで
百年戦争終結後
1455年から1485年にかけて続いた‘薔薇戦争’
因みに
この頃の日本は
足利義政将軍が治める室町幕府の頃らしい
年号暗記が得意だったら
この辺りの相互関係が明確に把握できて
σ(^^;) も
歴史の勉強が楽しく出来ただろうに…

去年の今頃は
日本への帰国を前に
ジャンヌ・ダルクが幽閉された塔や
処刑された場所を歩いたなぁ~

遺跡を思い浮かべながら
楽しませて頂きました

ですが
それぞれテッペンとったるぅ~
と野心を内に秘め
誰もかれもが
己が王家の血筋に一番近い!
と主張するもんだから
平和な日々が続く訳がない
身内同士の
熾烈な領土・覇権争い

互いに
自分達の殺戮を正当化する姿は
愚かというか
一般ピープルとか
兵士使巻き込まないで
自分達だけで勝手にやってよ

裏切りの連鎖が永遠と続くの!

昨日の敵は今日の友
かと思ったら
やっぱり敵だった…
みたいな

来る者拒まず?

混沌とした戦国の代ならば
今少し
人の顔色を伺い
安易に信用するなかれ!
学習能力なさ過ぎ

マーガレットや家臣の言うがまま
なすがままのヘンリー六世
政治的手腕に欠けお飾りとして
王位の座にいるだけ!
何だかだらしのない王様だなぁ~
と傍観しておりましたが
権力闘争を繰り替えす
愚かな貴族達が殆どなのに
その中で
唯一
その争うことの無意味さに気づき
民衆の平和
国の安定の重要性を理解していたのが
ヘンリー六世だったんだと
思えるようになりました

とにかく
同じような戦闘シーンが
永遠と繰り返えされるんです
流石に後半はダレた…
飽きた

大竹しのぶさんが
ジャンヌ・ダルクとヘンリー6世の妻・マーガレット
二役を演じており
ほぼ全編出ずっぱりでした
圧倒させられました



特に
可憐な聖少女であった
マーガレットの
見事なまでの豹変振り
怖いわぁ~

それにしても
前編・後編の二部構成
それぞれ15分の休憩と
前後の合い間に1時間の休憩がありまして
公演時間8時間10分

長い…

13時開演 21:10終了

とは云え
オリジナルは9時間にも及ぶらしいから驚きです
膨大な台詞を
覚えた役者陣の努力と根性&才能
暗記力の素晴らしさに
敬意を表します

ただね~
劇場でたら
劇場スタッフが
『埼京線が事故で動いておりません!』
とアナウンスしてるじゃ~ありませんか!
与野本町まで歩いても埼京線動いてなきゃ駄目じゃん…

埼京線が架線トラブルで止まってて
埼京線ってことは
湘南新宿ラインも山の手線もアウト
ついでに中央線
東急東横線は人身事故だって…
劇場からタクシー相乗りして
大宮まで出て
高崎線&京浜東北線&東海道線と乗り継いで
帰途に着きました
2時間30分くらいかかった


佐藤賢一氏の
『英仏百年戦争』『王妃の離婚』
読んでみようかと思います

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