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(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

中国城攻め記4 竹田城跡

2017年05月23日 | Weblog
厳密には中国地方ではありませんが、気になりついでに行って来ました。

絶景の雲海に浮かぶは!
・・・ごめんなさい嘘つきました(笑)ココは過去に訪れた白川郷と白山を結ぶホワイトロード上で偶然撮った写真です。思うにこういう写真は季節や天候、時刻にすらも左右されるので、ある程度霧が発生する条件が揃いやすい土地柄としても、休日等に狙って撮影するのは余程の運がないと無理ですな。竹田城跡や備中松山城も「天空の城」として有名ですけど、条件さえ整えば岐阜城も年に1回くらいシャッターチャンスがあるもので、たまに地元紙に載ったりもしますからね。というわけで、おそらく別の山から望むであろう写真は諦め、普通に登ってくるだけにしました。

城崎温泉よりまっすぐ50kmほど南下したところにありました。標高は354mの山ですが駅付近の無料駐車場辺りがすでにそれなりの標高なので、登るべき高低差は備中松山城と同じく230mほどしかないようです。その点岐阜城は標高10mより334mまで登りますから結構な山なのですよね。ここは城跡なので写真のように下から見える部分は限られていますし・・・あれ?やっぱり岐阜城最強じゃね?(笑)
登山道は駅の真裏にある道が一般的のようです。およそ900mなので、20分ほどで料金所まで着きました。日本のマチュピチュとも言われるように、山頂をしっかりした石垣が周囲をぐるっと取り囲んでいる様子はまさに圧巻ですね。

2006年に「日本百名城」に選ばれ、その後カメラマンが雲海に浮かぶ有名な写真を紹介したことで徐々に知名度が上がり、12年頃からCMや映画に使われて一気にブームに火がついたようで、観光客はその10年で一気に20倍に膨れ上がったそうです。そのため元々の山肌がむき出しの状態だった通路が観光客が歩く度にどんどん削られてしまい、崩落の危険があったためこの写真の奥側の道のように、黒い謎の素材を土嚢のように敷いてカバーしている模様でした。しかしこれ、結構デコボコして歩きにくかったですし、かなりの面積が真っ黒に敷き詰められているので景観も余り良くないように感じました。まあ将来的には手前にある3通りの舗装方法のどれかになるようで、試験的に導入して踏み応えを試してもらい、今後どうするかを予算と相談しながら決める模様です。
いつものように団体さんのガイドの声に耳を傾けつつ(笑)自由気ままに散策してきました。おそらく雲海スポットであろう対面の山は結構距離があったので、例の写真を狙うには雲だけでなくそれなりの望遠機能が必要なのかもしれません。帰りは急な階段が続く最短コースで下山。ちなみに山腹にも駐車場があり、そこから歩きやバスという選択肢もあるようです。整備計画は着実に進んでいるようですね。ブームがいつまで続くかは分かりませんが・・・

城攻めは以上ですが中国記はぼちぼち続きます。
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中国城攻め記3 松江城

2017年05月22日 | Weblog
山陰まで抜け、2年前に国宝指定された松江城も悔いが残らないように回ってきました。

7年前に山陰を旅行した時、車窓から撮ったのがコレです。というわけで国宝五城については以前既に制覇宣言を出しましたが、実は「近くを通って城の写真を撮った」という基準であり、「お金を払って天守に登った」と言う意味でのクリアを目指すにはあと姫路城と松江城が残っていました。ちなみに彦根城はいつか忘れましたけどダッシュで行ってきた記憶はあり、以前の記事を書いた後でパンフを都道府県別に整理していた所、2006年版の城内地図とともに入場券が発掘されたので(笑)間違いなく1度は入城している模様です。当時はデジカメがなく、結局携帯画像とかにも城の内部の写真は見つかりませんでしたけどね・・・松本城と犬山城は2年前に行っており、今回の旅で姫路城と松江城に行くことで、晴れて国宝については「五天守制覇」となったわけです。

ここ松江城は、実は過去に一度国宝指定されたものの戦後重要文化財に格下げされ、65年ぶりに再び国宝になったという数奇な運命を辿っています。「いつ建てられたか証明するものがない」というのが理由だったそうですが、過去の記録にかつて慶長16年(1611年)と書かれた祈祷札が存在したけど行方不明なっていたことが分かり、懸賞金をかけてその行方を捜したそうです。その結果、近くの神社で2枚発見されましたがそこに肝心の松江城の文字がなく、今度は「その札が松江城についていた証拠がない」と一蹴されてしまったとか。そこで職員総出でその痕跡を探したところ、地下一階にあたる場所の柱に釘の跡が見つかり、調べてみると2枚の祈祷札の釘の跡とピッタリ一致したため、「松江城が慶長16年に祈祷を受けた(即ちその年に建てられた)」ことが証明されたわけです。法律関係は論理の積み重ねなので少々まどろっこしいですな(笑)重要文化財と国宝ではその保護にかけてもらえるお金も大分違ってくるそうですし、やはり「世界に誇れる日本の宝」と認定される価値はプライスレスでしょう。地元の執念を感じさせますね。

ここがその祈祷札があった場所です。というかバッチリ左右にかかっていますね。まあ明らかに江戸時代のものにしては新しいのでレプリカでしょう(笑)本物の解析写真も展示されているのでとても分かりやすくなっていました。姫路城のように城自体を修繕したわけではないのに、国宝だと認められただけでかなりの集客効果があった模様です。天守には国宝に認定された証明書が展示されていました。よほど嬉しかったのでしょうね(笑)晴れていたので宍道湖がとてもきれいに見えました。

ただ、こう短期間に3つも城に登ったので些か食傷気味です。そのうちドコがドコの記憶か混ざってしまいそう・・・
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中国城攻め記2 備中松山城

2017年05月21日 | Weblog
続いては岡山県高梁市にある備中松山城です。

現存天守十二城は、外観を写真に収めたレベルの達成度でいうとこれで11城目になります。国宝五城に加え四国の四つ(高知・松山・宇和島・丸亀)、福井の丸岡城とココで11ですね。あとは青森の弘前城ですが、今は曳屋工事中で天守が石垣の上じゃなく広場にあるらしいので、直ってからにするか迷う所ですな。ちなみにここは十二城中唯一の山城であり、標高430mは当然現存天守の中で最高峰と言えます。

どこだ?
我らが岐阜城も山城ですが、市内のほぼ全方向から金華山の上にそびえ立つ城を見ることができます。しかしここ備中松山城は少々山の中に埋もれた感じで、最初はどの山に城があるのか、町の下から探してもよく分かりませんでした。写真は山の上の方を拡大しています。ちなみにちゃんとした登山道も駅の辺りから伸びているようですけど、とりあえず車で五合目に当たる城見橋公園の駐車場まで行き、そこから車道を歩いて登って行く感じがベストのようです。8合目まで行けるシャトルバス(400円)に乗せようと画策する(笑)整理係の方に1時間かかると脅されましたが、お城まで約2km、標高差でいうと200mちょっとのようなので、自分の足では30分で余裕で着くことができました。

近くで見ると立派なお城ですね。NHK大河ドラマ「真田丸」のOPシーンでこの城がCG加工され使われたようで、撮影スポットの紹介もありました。内部には城の中としては珍しく囲炉裏があり、相当寒かっただろうことが伺えます。一時期は歴史から忘れられた城だったそうで、昭和になって地元に赴任した中学教師が再発見し脚光を浴びたのだとか。まあ山城なんて戦争が終われば不便なだけですし、写真でも分かる通り木が伸び放題になっていれば町からもちょっと見えそうにないですしね(笑)その後、現存天守としてきれいな状態に蘇らせようと復興事業が始まり、地元の中学生も手伝って皆で屋根瓦を運んだという話を聞いたことがあります。雲海ブームに便乗し、今でこそ「竹田城跡をしのぐ天空の城」との呼び声も高いですが、中々に数奇な運命を辿ったお城のようですね。

ただ、やっぱ岐阜城が山城の美しさでは日本一だと思うけどなあ(笑)
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中国城攻め記1 姫路城

2017年05月20日 | Weblog
というわけで、GWは中国地方を縦断してきました。

1日目は姫路城です。世界遺産であり国宝五城でもあり現存天守十二城でもあります。まあ日本の城の代表というか、少なくとも3本の指には入る天下の名城ですな。姫路は青春18切符で旅行すると米原から乗る終点に当たるので何度か行っているのですが、実は未だ入城はしていなかったのですよね・・・ちなみに今回電車ではなくは車中泊の旅です。
真っ白に生まれ変わったのが2年前で、それに合わせて入場料も千円になってしまったので、いずれ行きたいとは思いつつ今まで躊躇していました。一応11年前に堀を渡った広場で写真を撮ったのが今までで一番のニアミスでした。まあ白い城を見たいだけなら別に入城する必要はないのですがね(笑)
 
左が11年前、右が今回撮った写真です。天候やカメラの性能にもよりますが(笑)やはり右の方がより白い印象ですね。ただし、やはり2年経ったからか、近くで見上げるともう若干黒ずみらしきものが発生しているようでした。まあその辺は仕方ないでしょう。内部はやはり人も多く、松本城ほどの大渋滞ではありませんでしたけど、門や通路などは中々人を避けて写真を撮るのは難しい状況でした。つーか中国人って本当ドコでも座ってるよなあ・・・流石世界遺産orz
天守の最上階には長壁神社がありました。確か妖怪伝説があったのでしたっけ?そういえば外には夜な夜なお皿を数える声がすると噂のお菊の井戸もありました。ここは霊感スポットとしても有名なのかも?入口に戻ってきたあとは西ノ丸百間廊下へ。240mという長い廊下が続いています。ここで雑巾がけレースとかしたら楽しそうだよなあ(笑)段差があるので難しいかもしれませんが・・・

平山城ながら非常に広いので2時間くらい堪能できました。これならまあ千円も納得かな?
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モネの池

2017年04月30日 | Weblog
岐阜にある穴場スポット・・・のはずが、すっかり観光地化されていました。

ココが話題になったのは確か1年半ほど前だったと思います。当時はネットから火が付いてテレビもガンガン宣伝を初め、地元も乗り気になって整備を始めた感じでした。田舎の家から郡上へ抜ける通り道なので昔から良く通っていたのですけど、話題作りに行って見たときは何もない田舎道に突然駐車場に車が大量に停まっていたので驚きました(笑)実はその日は雨上がりで、残念ながら水が濁って綺麗には見えなかったのですけど、まあこんなものかーと思って帰ってきました。

で、GW前半どこにも行かないのもアレなので、田舎の家の草むしりがてらちょっと足を伸ばして行って来ました。今や土産物屋や観光案内所もでき、大型バスが立ち寄る巨大な駐車場まで整備された模様です。今回はちゃんと水も澄んでいて、中々きれいに見られました。

写真だとそこまで透き通っているようには見えませんね(笑)まあ29日は若干雨が降っていたので完璧な状態ではなかったのかもしれませんが、底の澱まで含めてモネの睡蓮なのでしょう。湧き水が水源のようなので、一旦濁っても2~3日もすれば回復するそうです。木々や橋の移りこみはバッチリですね。

鯉もたくさん泳いでいます。金色や真っ白なのもいて中々カラフルでした。たまたま集合してた瞬間を撮る事ができました。

前回行ったのは秋だったので紅葉と橋のセットは綺麗でしたし、夏になれば蓮がもっと元気を出してくるでしょう。雪が降ればまた趣が出るかもしれませんね。ぶっちゃけそこまで大々的にアピールするほどのものではない気もしますけど(笑)
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幻庵

2017年03月17日 | Weblog
百田尚樹さんの小説「幻庵」を読みました(ネタバレアリ)

「カエルの楽園」の時にも触れた江戸時代の囲碁棋士の話ですね。あの後図書館で調べたら予約が可能になっていたので、1ヶ月ちょっと待って手に入れました。ちなみに自分の囲碁の腕前は、東洋囲碁で18級から育てていたアカウントが晴れて初段になり、また海外用ので1級から登録したアカウントは先月ついに2段に上がりました。初段は正直1級とそこまで変わらない印象でしたけど、2段はちょっと甘いとすぐにやられてしまうので、段の壁の厚さを感じているところです。段位からは昇段基準がまた厳しくなるので中々上がれない代わりに落ちにくくもなり、勝敗にこだわらず色々試して打てています。まあ年齢的にもこのあたりがピークで、3段に上がれれば御の字でしょうね(笑)いわゆる高段者と3子程度で勝負になれば個人的にゴールかなと思っています。百田さん自身は6段の腕前とのこと。出版記念イベントでは、NHK囲碁フォーカスに出ている戸島花さん(元AKB、1桁級?)に4子置かせて25目勝ちでしたから、高段者なのは間違いないですね。

その百田さんの囲碁愛を存分に発揮した渾身の作品です。彼の作品はしっかり取材をして忠実に描く印象があり、自分も江戸時代の碁打ちは名前くらいしか知らないので非常に楽しみでした。ただし戦争とか石油とかの話と違って、囲碁という題材はやったことない人には内容が全く分からないという恐れも秘めています。そのために序段は現代の囲碁界隈の話から始まり、囲碁のルールや用語などはその都度解説をしていく感じになっていました。この辺が難しいところで、囲碁を知っている自分にとっては蛇足に思えても、知らない方にはおそらくこの程度では理解できないのではないでしょうかね。「囲碁好きに楽しんでもらう作品」と「囲碁に興味をもってもらう作品」の両方を目指し、その結果中途半端になってしまっている気がしました。というか、いくら解説がいるとはいえ物語の最中にちょくちょく作者が「説明しよう!」って感じでしゃしゃり出てくるのは前代未聞なのではないでしょうか(笑)物語の世界にどっぷり浸かろうとしてもそのせいで強制的に現実に引き戻される感じがしました。小説なのですから、仮に取材で不明だったり複数説あったりする話は別にフィクションでいいのに、そういうのも正直に書いてしまっては小説の体を成しません。どちらかというと「伝記」を目指しているのかな?とも思いました。まあ面白かったのですけど、小説は余計な挿入なしにまとめ、思うところは別に解説本として出すべきだったかもしれませんな。「カエルの楽園が地獄と化す日」という石平さんとの対談本も読みましたけど、こんな感じに古碁収集家のプロ棋士とかと対談し、是非一冊出して欲しいものです・・・マイナーすぎるか(笑)

では内容。江戸時代、囲碁は家元制で、その総元締めとなる役職である「名人碁所」を目指してどの家もシノギを削っていました。名人と9段はほぼ同義であり、その時代の第一人者を表します。4つある家元(本因坊・安井・井上・林)の当主が7~8段、跡目(筆頭)が6~7段といった感じで、それぞれ棋力差に応じて手合いのハンデがつけられていました。当時はコミがないので黒有利なわけですが、名人となれば白を持って誰にも負けないくらいの実力が必要でした。しかし幻庵の若い頃は長い間名人不在だったそうです。これは囲碁界全体が実力不足だったわけではなく、強い打ち手が2人ないし複数いて、その中で互いの黒番を出し抜けずに抜きん出ることができない状態、といった感じだったようですね。
今の互先は一局で勝負をつけるので6目半のコミがあり、黒が勝つには盤面で7目リードしなければいけません。大体プロの対局だとプラマイ3目くらいの幅で勝負が決まることが多いそうですが、コミがないということは黒番を持てば劣勢でもさらに3目くらい余裕があるということなので、黒は今とは逆にじっくり打つことでかなり負け難くなるわけです。丁度テニスのサービスキープくらいの有利さでしょうか。そのため、昔の互先は白黒交互に何局も打ち、たまにブレイクを入れていってその勝ち星差が一定(+4勝)以上になると手合いが変わるというシステムになっています。1段差の手合い(先々先)でお互いに黒番を勝てば、4つ勝ち越すのに12戦(白黒黒白黒黒白黒黒白黒黒で+4)もする必要があるわけですな。もちろん互先だと永久に決着がつかないこともありえます。2段差が定先(常に黒)であり、7段上手にこの差をつけて勝つという9段名人はとんでもない実力差が必要であったといえるでしょう。さらに当時は持ち時間などないので、1局に3~4日間打ち続けられることもザラだったとか。実力もさることながら体力も相当必要であり、またかなりの対局数も必要なので、名人碁所挑戦権とも言うべき4家の当主(8段格、半名人)に上り詰めるだけでも相当年月がかかります。10代や20代で敵なしでもまだ段位が低く、名人への挑戦は体力や実力が衰え始める30代以降になってしまうため、大抵はその時代に台頭してきた若者の黒番に潰されてしまうと。それは幻庵も例外でなかったようです。
史実では、この時期に本因坊丈和という人が40年ぶりに名人碁所に就いています。その人物が幻庵のライバルとなるわけなので、この話は激しく名人位を争って負けた方が主人公なのですね。まあその方がドラマチックだろうという判断なのでしょう。幻庵は「ヒカルの碁」に出てくる本因坊秀策と打った「耳赤の一手」で有名であり、自分も名前は知っていました。しかしこの本を読んで、限りなく名人に近づきながらなれなかった悲劇の人物であることが良く分かりました。それにしても、時代背景の説明だけでこんなにかかるとは(笑)百田さんも苦労するはずだ・・・

現代は一流棋士の棋譜や定石研究、詰碁など、あらゆる情報が本やネットで簡単に手に入りますけど、江戸時代はそれこそ門外不出の「お家芸」であり、個人で黙々と研究するのが常でした。そうなるとモノを言うのがやはり読みの力ですね。現代の人間が定石だからと考えなしに打っているような手も、おそらく何十手先何百手と読み込んで打っていたのでしょう。時間制限もないので、残っている棋譜を定先手合いとして見ると、ほとんどミスがなく今のプロと比べても遜色ない打ち回しをしていたのだとか。読みの力は、現在人間が唯一AIに勝てる分野だろうと言われています。ディープラーニングは過去に打たれた手を評価して「良い形」を学習するシステムなので、何十手先に待っている秘策みたいなものまでは読みきれません。またモンテカルロは全部読みきることが不可能な局面で枝打ちをして効率化を図る手法ですが、その際に読み抜けた手にはまると一気に悪くなることもあります。ヒカ碁にもありましたけど、この時代の碁打ち達がもし現代に現れたら、きっとものの半年で最新情報を吸収し、トッププロやアルファ碁にだって引けを取らないのかもしれませんね。
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相棒劇場版Ⅳ

2017年02月15日 | Weblog
相棒劇場版Ⅳを観てきました(ネタバレアリ)

相棒は全シリーズを追いかけているので、相棒劇場版相棒Ⅱ相棒Ⅲもココにレビューを載せています。スピンオフも見ていますけど面白さはやはり本編が群を抜いていますね。歴代相棒につき一本ずつ撮影されているというのも面白いですな。ちなみにドラマ版の相棒は複数が交代で監督(脚本?)を務めていますけど、基本的には和泉さんという人が大ボスのようで、初回や最終回、これまでの劇場版などは全て彼が監督をしていました。しかし今回は橋本という別の人が監督をしている
模様です。どうやら今放送しているドラマ15も和泉さんは参加していない様子。御年70らしいですし、代替わりしたのかもしれませんね。

というわけで内容ですが、雰囲気は第一作に非常によく似ていると思いました。懐かしキャラを含めた相棒オールスターが要所でしっかり登場してくるところもそうですけど、過去の国際的な事件に対する政府の対応が事件の発端になったところや、五輪っぽいスポーツの祭典の凱旋パレードというビッグイベントが狙われたところ、真犯人のミスリードなど、面白くするためのツボを確実に押さえている感じがしました。これも前述の監督が変わったので、良さを踏襲しようとした結果なのではないかと思います。人質が犯人側に積極的に加担する展開は今までになく面白いと思いました。右京さんは「のろい」と表現していましたけど、いわゆるストックホルム症候群というやつですね。罪の意識を利用されたということで最後はお咎めなしのような扱いでしたが、いくら元犯罪被害者の未成年でも、鉄砲も撃っていますし建造物侵入のようなこともしていたわけなので、ちょっと甘すぎると思いました。

今回のテーマは、ズバリ「戦争と平和」。3作目の国防論にも通じるような気もしますけど、今回の犯人グループは右翼や左翼、あるいは特定の宗教とか、何らかの信念をもったテロではなく、どこかで実社会から弾かれてしまったアウトロー集団による社会への復讐という感じでした。「平和」とは秩序が維持されている状態であり、それ自体は今の価値観では「よいこと」のはずです。テロや天災など、万が一平和を乱すような事態が起きた時でも、自身に身の危険のない人はもちろん、多少の関係者でも大半は秩序を維持しようとするでしょう。「平和ボケをしているから目を覚まさせないといけない。」というのは犯人側のエゴでしかありません。いくら無秩序な状態を生き延びてきた犯人だからといっても、他人の秩序を乱す権利はないでしょう。今回はしっかり右京さんと意見が合いました(笑)まあ、だからこそ秩序維持や自衛のための力が必要だと思うのですが、それは未だに流行り病なのですかねえ・・・
「戦争」については、昭和16年生まれ設定の配役の方が戦後生まれだったからか、今いちリアリティにかけた印象でした。回想シーンは時代としてサイパン島の戦いのようなものでしょうけど、それこそ物心ついた状態で戦争を経験した人というのは、もうみんな後期高齢者なわけです。偽の肩書きとはいえ、そんなトランプ以上の75のじいさんが国際警察?に普通に所属している時点で矛盾がありすぎです。この間の戦後70年の節目をヒントに構想を練ったのでしょうけど、戦争を関連付けるには10年時代を間違えましたな。

まあテーマを掘り下げると粗がでますけど、ストーリー自体は非常にすっきりとしていてわかりやすく、とても面白かったです。右京さんも大事ないようで安心しました。
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岐阜信長歴史読本 検証

2017年02月13日 | Weblog
というわけで、この前記事にした誤植本を実際に読んでみました。

外観はこんな感じで、A5版と小さめですが思ったよりもしっかりとした本でした。るるぶや同じ歴史本の天地人のような雑誌タイプをイメージしていたのですが、流石に1300円取るだけありますね。勘違いしていたのですがこの本はKADOKAWAの歴史読本シリーズの1冊という感じで、他の地域のも普通に出ているもののようです。単に新しいというだけで、別に岐阜だけが特別じゃなかったのですね。200ページ弱のカラー本で、信長に関係する歴史の紹介だけでなく、岐阜の伝統文化である鵜飼や岐阜公園内で発掘調査が進む信長御殿の再現CGなどの紹介も詳しく、写真やイラストもふんだんに載っており、ぺらぺらと見ただけですけど内容的にもボリュームも十分満足のいく出来だと思いました。誤植さえなければ・・・

一応、問題のページです。岐阜周辺にある史跡の紹介が地図と共に載ったページですが、確かに地名として「岐阜」とあるべき所が「三重」となっていますね。③西部・南部エリアとあるように、順番に市内を紹介する1ページですから、別にここが空白であっても「岐阜」の地図であることは明白なのですが、敢えて「三重」とあるところに悪意、は言いすぎですが意味を求めてしまったのが炎上の発端だと思われます。ちなみに赤のマークは分かりやすいように加工しました(笑)まあ流石にこの大きさと配置だとこのページを開けばぱっと目に付きますね。ただ、本の最終ページに地図製作については「ジェイ・マップ」という会社の名前が載っていましたので、この部分に関してはKADOKAWAでなくこの会社のミスである可能性もあると思います。

で、あと30ヶ所あるという他の誤植を探そうと適当に読んでみましたけど、そんな簡単には見つからないほどの情報量なので、結局20分くらいかけても「三重」以外の誤植場所は発見できませんでした。写真の左側のページを見ても分かるように、A5版なので結構文字が小さく、読み応えがある本なのです。「30ヶ所」の情報だけで小馬鹿にしていましたけど、これ誤植があると思って一字一句しっかり読みこまないと分からないのではないですかね・・・ページ数で割れば平均6pに1つあるわけなので、確かに頻度としては少なくはないでしょうけど、これだけ細かい文字でびっしりと書かれている内容の中で「間違い探し」をするのは、まるで壁新聞の添削をする教員のごとく難事です(笑)それなりに見栄えが良い分、知らなければまさか間違っているとは思わないでしょう・・・結論として、「30ヶ所もマチガイのあるトンでもない本」ではなく、「信長や岐阜の歴史を知る上で十分勉強になる本、誤植はご愛嬌」だと感じました。お金を払って既に買ってしまった方は別として、報道を見て実際に手に取ってみた方はおそらく自分とそう変わらない感想をもつはずです。まあ訂正でき次第回収交換に応じるらしいので、岐阜市としては前回指摘した通り「炎上商法により知名度が全国的に高まった」メリットだけが残るというものですな。良かった良かった・・・

それも含めて岐阜市のしたたかなステマだったり・・・はないか(笑)
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ワイヤレスマウス

2017年02月07日 | Weblog
物持ちの良さが祟ったというか、かなり時代に乗り遅れているなあ(笑)

最近、ずっと使っていたマウスの反応が非常に鈍くなり、思いっきり押さないと反応しない状態になっていました。中古の安いPCを買うとマウスがついてこないので、昔のを使い回していたせいですけどね。しかも、よく幼児が歩くと音が鳴るサンダルがありますけど、丁度そんな感じにクリックの後でチューチューと鳴くのです。誰だよこれマウスって命名したの・・・

そんなわけでマウスを見に行きました。基本的にマウスは付属品でタダという認識ですし、PCショップへ行ってもCPUの性能や外付けHDDの容量と価格帯をチェックするだけなので、これまでマウスのコーナーは素通りしてきたわけですが、寄ってみると今や有線と無線が半々ぐらいの割合で、かなり進化してきていることが分かりました。よく見るとPCの展示コーナーでも、マウスやキーボードはもうワイヤレスが当たり前なのですね。そんなわけで一番安いのを手に取ってみると、裏に電池が・・・
このマウス、餌食うぞ!!
考えてみれば、USBでつながっていればそこから電力供給されますが、無線である以上、電波を飛ばすために何かしらエネルギーを与えなければいけないわけです。しかし電気代となるとそこまで気になりませんけど、電池はいずれ交換しなければいけないので、その都度買わなければいけません。まあ今時電池なんて百均でも買えますから大した出費じゃないのですけど、餌代のかかるマウスという残新な発想を手にして本日は撤退してきました(笑)

・・・エネループで何とかなるかな?
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ソロモンの偽証

2017年01月31日 | Weblog
分厚い本で3冊分もある内容でしたが、これも中々面白かったです。

少し前に映画?をテレビでやっていたのでそれを見て、是非小説でも読みたいと思いました。ハリーポッターもそうでしたけど、最初に映画でストーリーや登場人物が頭に入っていると非常に読みやすくなりますからね。宮部みゆきさんは母親がファンなので、たくさん本を出している人だということは知っていましたが、自分が読んだのは「ソロモンの偽証」が初めてです。「模倣犯」もドラマでやっていたのでそのうち読みたいと思っていますけどね。
どうやらこの作者の特徴として、章ごとに主人公というか登場人物の視点が変わっていくという独特の手法があるようです。普通の物語は、例えばハリーポッターならハリー視点で物語が動きますから、基本的にハリーが知りえない情報は何らかの方法で他の登場人物に語ってもらいそれを聞くしかありません。しかし彼女の手法だと犯人側の描写とかも容易なので、世界観の幅を広げる効果がありますね。まあ推理物としてそれでいいのかという問題はあり、慣れないと違和感を感じるかもしれません。
映画版のラストがちょっとあっさりしすぎていたので、小説版だともっと詳しい描写があるだろうと期待して読みました。まあ実際読んだのは夏休みなので細かいところは忘れましたが(笑)小説版はしっかり納得のいくラストになっていました。(ここからネタバレアリ)

「ソロモンの偽証」は、学校内で起きた変死事件の真相を明らかにするために、生徒達が卒業制作で模擬裁判を行うというのが大まかなストーリーです。一応推理小説に分類されるようですが、犯人を捜して糾弾するという内容ではなく、大人やマスコミに振り回され受身になっていた生徒達がいかに自分達の力で立ち上がり、裁判を成功させられるかどうかがメインとなっています。この場合の成功とは、全員で事実を共有することです。マスコミに面白おかしくかき回され、警察の捜査も学校の説明も何か隠されていて納得がいかない。本当のところはどうだったかを主人公達が裁判形式で証人に話してもらい、真実を紡ぎ上げていきます。もちろん証人には大人の協力も必要なので完全な自治活動ではありませんが、中学生とはいえリアルでここまでできたらこの先何でもできそうですな(笑)
まあ当然法的拘束力のない状況での裁判ですので、ある登場人物は平気で「偽証」をしてきます。これも教育現場では特に珍しくありません。明らかにおかしいと聞いている人が思っていても、法廷で話された以上それは真実として扱われます。まあそういう人は親にも何か問題があり、将来に渡ってそうなのでしょう。ただ最後は少し変わるきっかけになったのではないかなと思いました。
裁判の結論についてですが、映画では「被告人は無罪、以上」という感じでしたが、小説版では「変死した生徒は未必の故意による自殺であり、被告人は無罪」と明らかにされていました。ここに至る部分のエピソードは映画では丸々カットされており、それがモヤモヤの原因だったのですけど、ここを読んでようやくすっきりできました。まあ時間がなかったのかもしれませんが、これはちゃんとエピソードを入れて裁判長か陪審員の誰かがしっかり語るべきだったと思います。

で、偽証は良いとしてソロモンの説明がドコにも全くなかったのは謎ですな(笑)
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カエルの楽園

2017年01月30日 | Weblog
ついでに冬休み中に読んだ本の紹介でもしますか(笑)

この作品は、「永遠の0」、「海賊とよばれた男」で知られる百田尚樹さんの本です。前2作は映画化もされたベストセラーですけど、この作品はそこまで固い本ではなく、一種の寓話というか、2年生の国語教材である「お手紙(アーノルドローベル)」に出てくるガマくんとカエルくん(笑)のような軽い気持ちで読める本です。図書館で借りれないか調べた時は50人待ちになっていましたが、12月に見ると10人待ちに減っていたので予約を入れ、年末ギリギリに借りられたので沖縄へ行く前に1日で読破してしまいました(笑)

(ここからネタバレアリ)

住処を追われた2匹のアマガエルが安住の地を求めて崖の上のツチガエルの国にやってきました。その国は付近に天敵のトンビや凶暴なウシガエルがいるものの、何故か襲ってこない平和な国でした。2匹はその謎を探り故郷に広めようと、色々なカエルの話を聞いて回ります。その結果分かったことは、どうやらこの国には3戒があり、それを守っているから平和なのだと皆が信じているということです。果たして本当なのでしょうか・・・?

まあ、ここまでのあらすじで、百田さんが書こうとしていることは大体分かりますね(笑)この国の名はナパージュで、JAPANを逆さまに読んだだけですし、3戒とは憲法の平和主義のようなものです。他にも、これはコイツだろうと分かる登場人物がたくさん出てきて、今の日本を取り巻く現状と照らし合わせながら読んでいくと、日本がこのままではどうなってしまうのかという百田さんの見立てが浮き彫りになるという仕掛けでした。ただ、その仕掛けを紐解きつつ、現実の誰それを皮肉って楽しむだけなら良いのですが、余りにもそのものズバリ過ぎて、物語として面白いかどうかと問われるとちょっと微妙でしたね。ラストも救いがなさ過ぎるので、自分は結構右寄りな考えを持っていると自覚していますが(笑)少なくとも、予備知識の何もない子ども達に読ませたいとは思いませんでした。マルチエンディングでハッピーエンドになるのならよかったかも(笑)

何やら最新刊で「幻庵」という昔の囲碁名人の話も出ているようです。物語はそういう主義主張のない話の方がいいよなあ。

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帝国の慰安婦読破

2017年01月29日 | Weblog
というわけで、話題の「帝国の慰安婦」を読破しました。(ネタバレアリ)

韓国人の筆者ですが、内容はどちらかというと中立に近く、日本人であれば左翼右翼関係なく普通に読めると思います。特に慰安婦が戦場でどんな様子だったかを聞き取りにより詳しく描写してあったのは、当時の空気感とともに何故慰安婦という存在が生まれたのかを考えさせられ、大変勉強になりました。この内容は韓国にいる人でないと書けないでしょう。その時代のことを何も調べずに、単に「韓国にひどいことをしたのだから謝れ」または「ただの売春婦だろう」などと想像や妄信で言い争うことは不毛を通り越してひどく滑稽なことのように思います。筆者は「ネトウヨ」ではなく(笑)日本が認めていない「日本軍の関与」については「あったことは疑う余地がない」と断じていますし、逆に韓国が世界各国で言いふらしている「20万人の性奴隷」は「完全な誤り」だとしており、少女像についても「慰安婦の像ではない」と言い切っています。その根拠も繰り返し述べてあるので、一時の感情に支配されず読み進めれば筆者の考えにまあまあ共感できる仕上がりになっていました。ただ、韓国の立場として彼女は極右になってしまうのでしょうけど、日本の言論界でこの主張が右か左かと問われればやや左なので(笑)どちらかというと朝日新聞や毎日新聞の論調に近いのかもしれません。これら2紙の社説を「日本国民の認識」として取り上げている箇所がありましたし、逆に読売新聞の論調には反対する感じで、産経は引用すらありませんでしたからね(笑)本が朝日新聞社から出ているのも察し・・・という感じですな。

筆者が述べ、裁判でも問題となった「慰安婦は同志だった」という見方は、個人的にはストーンと腑に落ちました。確かに戦地で過酷な非日常を過ごしたことは間違いないでしょうけど、問題を際立たせるためか、周辺の多くの登場人物とその境遇が完全にカットされてしまっているのですよね。慰安婦を斡旋し管理していたという業者の存在もそうですけど、そもそも日本兵自体も赤紙により「軍に強制連行」され、誰よりも過酷な非日常を過ごした人たちなのです。そんな中で慰安婦の存在は、ただの性欲処理ではなく「慰安」という言葉の通り心の支えになっていたことでしょう。そういうエピソードもたくさん紹介されており、慰安婦という存在が現在の価値観では悪だとしても、少なくとも戦争当時は必要悪だったと思いました。「謝罪」と「賠償」ばかりが全てになってしまっている現状ですけど、日本としては同志であった彼女らに、まず「感謝」と「慰労」を伝えなければならないのではないでしょうか。これが自分の読後一番強く思ったことです。

時系列で言うと、この本は2014年にあった朝日新聞の吉田発言捏造問題の後に発売されています。最初の方にそのことについて少し触れていたので、現代の章でしっかりそのことも分析してあるのかと思っていましたが、どうやら韓国版を出したのが2013年で、日本版はそれに少し修正を加え日本語訳で出したものなので、残念ながら間に合わなかった模様です。本の最後も「慰安婦問題」はまだ解決していない前提でまとめられていますが、実際は2015年に「完全かつ不可逆的に解決」されています。筆者がここ最近の流れや日韓合意をどう捉えているか、是非知りたいですね。
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囲碁クエスト19路

2017年01月20日 | Weblog
本日より、囲碁クエストで19路盤が打てるようになった模様です。

このクエストシリーズは、囲碁だけでなく将棋、リバーシ、チェス、ついたて将棋というボードゲーム全般が無料で遊べる大手サイトです。一番の特徴は1プレイ数分から10数分で終わるお手軽さ。その分持ち時間は全般的に短い設定になっており、じっくり考えたい人には向かないかもしれません。登録は簡単で、登録名を決めて表示されているパスワードを打ち込むだけ。リンクはPC版ですがスマホ版の方が高性能(検討機能、友達対局等)なのだとか。自分は専らPC版の囲碁クエのみで遊んでいましたが、9路と13路しかないのをずっと不満に思っていました。

もう少し詳しく説明すると、9路は持ち時間3分で1手打つごとに1秒回復、13路は5分で1手3秒回復するルールで打ちます。盤面は狭いとはいえ早碁に近いので、もたもたしているとすぐに時間負けになってしまいます(笑)ちなみに将棋やリバーシなどは回復ルールはなく、時間が切れたらそこで負けになります。囲碁はルール上、終局が詰みや打ち切りでなく双方の同意(連続パス)で行われるので、回復ルールがないと相手の時間が尽きるまで自ら損しながら打ち続けるズルがまかり通ってしまいますからね。例えば白が負けを認めず打ち続けた場合、盤上全てが黒石で1目の陣地だらけにすれば白はもう打つことができないので、最悪1秒以内にそうなるよう打ち続ければ黒の全滅勝ちに持ち込めるという回避方法があります。できればそういう面倒な相手とは打ちたくないのですけど、1秒しか回復しない9路ではたまに時間狙いの輩に出くわすので困ったものです。
対戦相手は自動で決まり、置石はありません。中国ルールでコミは7目(持碁あり)となっています。強さは級とレートの表示がありますけど重要なのはレートの方で、大体自分のレートのプラマイ200くらい、つまり同じくらいの強さかな?という人とマッチングされるようになっています。当然レートの高い人に勝てばたくさんポイントがもらえますが、基本は勝つと5前後増え、負けると5前後減るような感じです。ただ、1000からスタートしますが実際は平均が1500になるようにセットされており、40局までは勝っても負けても12.5ポイントもらえる仕組みになっています。最初の頃に負けてもポイントが増えることがあるのはそのせいですね。逆にかなりレートの高い人に勝つと50くらい増えることもあります(笑)まあ最初は気にせずどんどん打って、40局終わった時点のレートが自分の本当の強さというわけですな。このシステムは1500より低い人の最高レートが初期値のままにならないようにするための配慮なので、初心者はとりあえず同じ強さの相手と当たるまで負け続け、最終的に1500を目指して打てば良いと思います。ちなみに自分は今東洋囲碁で初段くらいですが、レートは大体1800あります。それを基準にして一般的な段級に換算すると、1500が5級で50ごとに1級アップ、1750からは100ごとに1~2段アップくらいかな?と思っています。最高レートは2800なんて人もいますね・・・宇宙人や(謎)

囲碁の19路は普通に打つと1時間以上かかりますが、今回できた囲碁クエスト19路は13路と同じ持ち時間5分の1手3秒回復ルールなので、長くともおそらく30分以内には終わるのではないかと思われます。手軽に遊べるところがこのサイトの大きなメリットですけど、19路は13路の2倍以上の広さがあり、最大で300手以上打たないといけないわけですから、序盤を相当てきぱき打たないと最後まで打つにはどうしても時間が足りなくなってしまいます。1手平均4秒くらいで打たなければならないとは、最早超早碁ですな。
ちなみに初期レートは今までと違い、9路や13路のレートを参考にして決まるそうです。公表はされていませんが自分が1200スタートだったので、おそらく現レートの3分の2くらいが基準のようですね。あと1250以下の人は最初から19路で打てない仕様もあるのだとか。そのせいもあって、現段階で19路のレートは全体的に9路や13路よりも辛めになっているようです。確かに2眼も知らないようでは19路を打つのは時間の無駄でしょう。もし19路で上記の全滅勝ちコースを強いられるとすると気が遠くなりますな。

とりあえず2局打ってみましたがいずれも最後まで打てず、時間勝ちと時間負けの1勝1敗でした(笑)これは囲碁をしたと言えるのだろうか・・・慣れの問題かもしれませんけど、時間設定についてはちょっと改良の余地アリですね。
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三線

2017年01月16日 | Weblog
最近AUで浦島太郎さんが(笑)演奏している楽器ですね。

まあ我々の時代ではTHE BOOMの島唄やBEGINの涙そうそうなどが有名です。三線(さんしん)という名の通り、3つの線がある三味線のような楽器ですが、実は三味線より歴史が古く、手で直接弾いて演奏します。チューニングはシミシやドファドに合わせるようで、押さえる場所に目印などはなく大体の感覚で覚えるようです。基本的には単音を鳴らすので、弾き易い音なども当然存在するのでしょう。何となく同じようなメロディラインになるのはその辺に理由がありそうですな。

ゲストハウスで一緒になった方がこの三線を持っていて、自分も少し弾かせて貰いました。これが楽譜なのですけど、全く意味不明です(笑)まあ絶対音感で大体の場所を覚え、辛うじて海のー声がーぐらい演奏できました。これ以上はあの権利団体が来そうなので控えますけどね(笑)たまたま一緒に泊まっていた年配の方が一しきり演奏してくれ、皆で歌い楽しい夜を過ごしました。

何やら沖縄の教員採用試験には三線の実技があるとか・・・何か楽しそうだ(笑)
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沖縄の食べ物

2017年01月15日 | Weblog
とりあえず、一通りの名物は食べてきました。

有名なのはゴーヤチャンプルーでしょうけど、もう一般化しすぎて地元でも普通に食べられますから、一番気になっていたのはこのソーキソバです。沖縄そばにソーキと呼ばれる骨付きの豚肉が乗っているそばですね。そばといっても原料は小麦粉なので、肉うどんのようなものです。味は薄いとんこつなので、どことなく寿がきやのラーメンのように感じました(笑)カップ麺も入れるとこの旅では3回ほど食べました。ちなみに右上の白いのはピーナッツでできたジーマーミ豆腐です。あとジューシーと言うチャーハンのような炊き込みご飯も気に入りました。
沖縄は海に囲まれているので、海なし県出身の自分としてはさぞかし魚が美味しいのだろうと思っていたわけですが、旅をしていて思ったのが魚料理よりも肉料理をメインに扱う店が圧倒的に多いと言うことです。沖縄では豚のことをアグーと呼びますが、中国の冊封使が滞在中に豚肉料理を欲したことから全島で島豚の飼育が始まり、そのうち庶民も食べるようになったそうです。今は米軍基地もありますし、海外からの観光客は肉料理の方を好むようなので、それにつられて外食は専ら肉料理店が増えて行ったのでしょう。民宿では普通に魚の煮込み料理なども出してくれましたけど、日本海側を旅すると必ず食べる刺身や海鮮丼のようなものには終ぞ出会いませんでした。暖かい海なのであまり美味しくないのかもしれませんね。

沖縄土産で今一番有名だと言えるのが紅芋タルトでしょう。もちろんちんすこうや黒糖のかりんとうなど定番もありますけど、常に売り場のベストポジションを取っていたのはこちらでした(笑)お菓子御殿という製造工場兼土産物屋で食べ放題なので、ずいぶんお世話になりました。しかもケーキのような「紅芋生タルト」なるものまであり、2個分の値段ですが非常に美味しかったです。
原料である紅芋は、外観は普通ですけど切ると中が紫色で中々グロテスクです。しかも困ったことにこの芋を好む害虫の駆除が難しいようで、現在でも島外に持ち出すことは禁止となっているようです。調理すれば問題ないので紅芋タルトに影響ありませんが、まあココでしか食べられない味と言うのも名物には必要な要素でしょう。昔はゴーヤもダメだったのですが、今では防虫対策ができて全国に広まっていますし、こちらもそのうち解決するかもしれませんね。道の駅やスーパーに行くと、変わった野菜やフルーツが置いてあって面白いです。ただ、イオンの鮮魚コーナーで見たマンボウ丸ごと19800円ってのは誰が買うのかと思いましたが(笑)

最後に、お世話になったものとして欠かせないのがこのさんぴん茶と泡盛です(笑)さんぴん茶とはジャスミンティーのようですが、沖縄では麦茶よりも一般的に飲まれているらしく、ペットボトルでも非常に安く買うことができます。12月とはいえ日中はTシャツでも汗ばむ陽気ですからお茶は手放せず、家から持って行った500mL容器に継ぎ足しで飲んでいました。泡盛は沖縄の焼酎で大体30度くらいあります。このサイズでも2日持ったので自分には十分すぎました。オリオンビールは若干薄味ですが、暑い沖縄ではグビグビ飲めてもってこいですね。

普通にマックや吉野家とかもあるわけですが、これだけ地域料理や特産品の多い場所は沖縄くらいでしょう。リピーターになる人が多いのも分かる気がします。
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