囲碁名人戦 井山六冠が防衛
今期の囲碁名人戦は井山名人が防衛を果たし、6冠を堅持した模様です。
何が凄いって、初の6冠に輝いてから1年半経ってもまだ6冠を維持していることですな。ただし、現在は名人、棋聖、本因坊、天元、王座、碁聖であり、よく見ると初めて6冠王になった時点から十段が抜け落ち、名人が増えています。調べてみると、昨年3月に初の6冠になってから1ヶ月後に十段を失い、半年後に名人を奪取し、再び6冠に返り咲いたのだとか。これはつまり、同時ではありませんが1年間の中では7冠全てをとっていたことがある、言わば「年間グランドスラム」なら達成したということで、もしもこの2つのタイトル戦の日時が逆だったら、7冠独占も夢じゃなかったわけですね。もちろん、昨年の名人戦から丸一年間6つのタイトル戦の防衛を果たしてきたわけですから、それだけでももの凄いことだと思います。
ちなみに再び十段戦の挑戦者になるにはトーナメントを勝ち上がるしかなく、今年の4月は挑戦者決定の決勝戦で惜しくも敗れてしまったようです。タイトル戦の中でも棋聖・名人・本因坊はリーグ戦ですが、残る4つはトーナメント戦なので、陥落した後の復帰が大変ですな。まあ、来年に向けて現在ベスト8まで勝ち上がっているらしいので、是非来年も7冠王を目指してもらいたいですね。
将棋の羽生さんが7冠を独占していたのは167日間だったようで、その後は一時1冠にまで手放してしまったそうです。追われる立場としてトップに居続けるプレッシャーもあるでしょうけど、タイトルホルダーはそれこそ挑戦者決定トーナメントやリーグ戦やらを戦わないため、慢性的な実践不足に陥るのも原因の1つのようです。包丁を握らない料理人、メスを持たない執刀医の勘が鈍るのと同様に、囲碁の棋士もまたヒリつくような勝負をたくさん経験することで勝負勘が冴え渡っていくのでしょう。年間対局数は基本的に勝ち上がれば上がるほど増えていくわけですが、過去に最多対局賞を5度も受賞した井山名人にとって、最強ゆえの憂鬱と言うか、今年は非常に暇な1年になってしまっているようです。
そうは言っても流石は名人と言うか、今期の名人戦も名局揃いでした。特に第1局は黒模様となった右辺に打ち込んだ白石を左辺まで逃げながら見事に生き伸び、2勝2敗となった第5局は大量のコウ材を武器に二手寄せコウを仕掛ける強かさを見せ、最終第6局も、魔法のように出現した中央の白模様をぶった切る黒141の神の一手炸裂と、まるでヒカルの碁のエピソードのようなアツイ展開でした。
この対局、読み切りで良いのでそのままドキュメンタリーを小畑先生にマンガにしてもらったら囲碁ファンが一気に増えるだろうなあ・・・
今期の囲碁名人戦は井山名人が防衛を果たし、6冠を堅持した模様です。
何が凄いって、初の6冠に輝いてから1年半経ってもまだ6冠を維持していることですな。ただし、現在は名人、棋聖、本因坊、天元、王座、碁聖であり、よく見ると初めて6冠王になった時点から十段が抜け落ち、名人が増えています。調べてみると、昨年3月に初の6冠になってから1ヶ月後に十段を失い、半年後に名人を奪取し、再び6冠に返り咲いたのだとか。これはつまり、同時ではありませんが1年間の中では7冠全てをとっていたことがある、言わば「年間グランドスラム」なら達成したということで、もしもこの2つのタイトル戦の日時が逆だったら、7冠独占も夢じゃなかったわけですね。もちろん、昨年の名人戦から丸一年間6つのタイトル戦の防衛を果たしてきたわけですから、それだけでももの凄いことだと思います。
ちなみに再び十段戦の挑戦者になるにはトーナメントを勝ち上がるしかなく、今年の4月は挑戦者決定の決勝戦で惜しくも敗れてしまったようです。タイトル戦の中でも棋聖・名人・本因坊はリーグ戦ですが、残る4つはトーナメント戦なので、陥落した後の復帰が大変ですな。まあ、来年に向けて現在ベスト8まで勝ち上がっているらしいので、是非来年も7冠王を目指してもらいたいですね。
将棋の羽生さんが7冠を独占していたのは167日間だったようで、その後は一時1冠にまで手放してしまったそうです。追われる立場としてトップに居続けるプレッシャーもあるでしょうけど、タイトルホルダーはそれこそ挑戦者決定トーナメントやリーグ戦やらを戦わないため、慢性的な実践不足に陥るのも原因の1つのようです。包丁を握らない料理人、メスを持たない執刀医の勘が鈍るのと同様に、囲碁の棋士もまたヒリつくような勝負をたくさん経験することで勝負勘が冴え渡っていくのでしょう。年間対局数は基本的に勝ち上がれば上がるほど増えていくわけですが、過去に最多対局賞を5度も受賞した井山名人にとって、最強ゆえの憂鬱と言うか、今年は非常に暇な1年になってしまっているようです。
そうは言っても流石は名人と言うか、今期の名人戦も名局揃いでした。特に第1局は黒模様となった右辺に打ち込んだ白石を左辺まで逃げながら見事に生き伸び、2勝2敗となった第5局は大量のコウ材を武器に二手寄せコウを仕掛ける強かさを見せ、最終第6局も、魔法のように出現した中央の白模様をぶった切る黒141の神の一手炸裂と、まるでヒカルの碁のエピソードのようなアツイ展開でした。
この対局、読み切りで良いのでそのままドキュメンタリーを小畑先生にマンガにしてもらったら囲碁ファンが一気に増えるだろうなあ・・・