防災ヘリで救助、登山者に手数料を初請求 山岳遭難で5万5千円、燃料費を基に算出 県、改正条例を初適用
まあ致し方なしですね・・・
これは白川郷と白山を結ぶホワイトロードを通過後に見かけた遊覧ヘリですが、気になったので帰ってから調べてみると、何と5分間の飛行で1万2千円(2名参加の値段)もかかることを知ってびっくりしたことがありました。まあヘリなんて余程の機会がないと飛行機より乗らないわけですから、1生に1度と思えばそんなものかもしれません。ちなみに燃費はというと、搭乗人数によりかなり左右されるようで、ざっと調べてみたところによると2人乗って10分あたり4~5千円はかかっている模様です。もちろん防災ヘリであれば相当の設備と人数が必要なので、この数倍はかかってもおかしくないですね。
救急車、消防車などの緊急車両は、当然普通車に比べれば燃費や維持コストも相当高いわけですが、「困った時はお互い様」の精神で24時間無料で呼べるようになっています。しかし一方でその利便性を悪用し、緊急でもないのに呼ぶ事例が社会問題になっていますよね。ましてや山岳救助が必要な場合というのは、ちょっと転んで動けなくなっただけだとしても、整備された道もない上に救助者にも命の危険が及ぶ以上、ものすごく高額になることは想像に難くありません。しかも捜索に何日もかかればそれこそ打ち切られるまで天井知らずに跳ね上がってしまいます。それでもこれまでは無料でやっていたのでしょうけど、流石に厳しいということで長野県では今回から燃料費のみ手数料として請求することにした模様です。
これあくまでも燃料費なので、機体の維持費や人件費などを考えればおそらく1回の出動に何十万とかかっているのでしょう。例えば学校の給食費も、1食230円程度という値段は実は材料費であり、光熱費や人件費等を含めると900円くらいのちょっとリッチなランチなのです。その差額は税金から出ているわけですが、恩恵を受けない人が多いので材料費くらい受益者負担で、ということになっているわけです。ましてや山での遭難は過失に因る部分が大きいわけで、命の値段と見れば、おそらく総額の1割にも満たない5万5千円の自己負担でも文句は言えないでしょう。登山やトレッキングは十分な準備をして臨みたいものです。
・・・と言いつつペットボトル片手に金華山に登ってくるヤーツ(笑)