まあそもそも商売自体が転売なわけですからね(笑)
元々は古代中国で周に敗れた殷 (いん)の国の人たちを商と呼び、国を追われて流浪の民となったことで、国を行き来しそれぞれに足りないものを流通させるさせることを生業としたのが「商人」の語源だそうです。江戸時代に「士農工商」と習いますが、なぜ商人の身分が低いのかはその成り立ちにあるわけです。ある意味でユダヤ人も同じなのですよね。ただし、需要があるものを安く仕入れて高く売れれば莫大な財を築くこともできるので、迫害されつつも裕福なくらしができ、さらに妬まれてしまうというジレンマがあるわけですな。
当然違法なものや禁止されているものを転売するのは犯罪ですし、今年のはじめにあったマスクやペーパーなど生活必需品については規制があってしかるべきだと思います。ただし売れ筋のゲームやプレミアがつく限定品などは、道義的にどうかとは思いますけどクロとは言い切れず線引きが難しいようですね。自分も昔、とあるマンガの通信販売で3冊購入し、1冊は自分用、1冊は友達に定価で譲って最後の1冊は保存用にしていたことがありましたけど、そのうち半年くらい品切れ状態になったので、保存用にしていた1冊をオークションに出したところ、3冊分を回収してもう1冊買えるくらいの高値がついたことがありました(笑)あの時、売れると思って10冊くらい買っておけばひと財産できたかもしれませんが、自分はそれでもう満足してしまいました。多くのオークションを利用している人はその程度の小遣い稼ぎで、これに違法性は全くないと思います。
転売ヤーと呼ばれている人は、自分のこの成功例を意図的に行っているわけですね。当然失敗もあるでしょうし、すぐ売れるとは限らないので在庫も保存にも気を使わないといけません。あからさまな買占め行為などは顰蹙を買いますし、商売として行うにはかなりの覚悟がいるでしょう。迷惑をかけなければよし。あとちゃんと納税しような(笑)