何やら
キャンペーン中ということで、先週末に少し体験させてもらいました。
うちは朝日新聞を取っているので、今だと500円追加すれば使えるようになるそうです。まあ、スマホやタブレットなどがあれば便利かなとは思いましたが、現状では紙面で朝ざくっと1面3面に目を通して夜じっくり読めば十分だと思っているので、お断りしました。紹介に来た人もそんなに薦める気がなかったようで、何も聞かずにあっさり帰っていきましたが、色々と思うことがあったのでここに書いておきます。
まず、紙面があるのにデジタルで見ることに、実はあまり必要性が感じられません。一時期は「ネットの台頭で新聞はなくなる」とまで言われていましたが、やはり紙媒体の印字・流通技術と言うのは画面の中のドットを凝視するより明らかに優位に立っていますね。家でじっくり新聞を読む時間のない人には必要かもしれませんけど、無料ならまだしも追加料金を払ってまで同じ記事を読む利点がそんなにない気がしました。デジタルにするなら新聞は止めるという選択肢もありますが、なぜかデジタル単品だと紙面より高いそうです。「情報が多いから」と言うことなのかもしれませんけど、情報と言うものは多ければ良いものではないですし、限りある紙面にコンパクトに収まっている方が読みやすいのではと思います。
また、新聞は朝夕しか出せませんが、デジタルは24時間更新可能という利点は確かにあります。しかしそれにしても、今やヤフーやgoogleを見ればその程度の情報はリアルタイムで、しかも無料で見られます。ニュースで気になる言葉があればすぐググることもできますし、たまに「ここから先は有料会員のみ」という情報があっても、似たような情報はすぐに検索できてしまいます。より深く知るための情報コンテンツとして、有料のものがあっても良いとは思いますが、それにして月3800円の価値があるかは疑問ですね。
第一、情報を扱う上で自分が一番大切だと思うのは、「1つの情報だけに惑わされない」ということです。同じトピックでも違う新聞を読み比べると、その書きぶりは結構違っています。例えば記憶に新しい「イプシロン発射成功」の記事では、多くの新聞が「低コスト化で海外参入へ」という内容を前面に出していますが、朝日だけは「ミサイルへの技術転用の可能性」を前面に出して紹介し、結果2日後には中国韓国の反発を招く事態に発展しているわけですが、まあそれは置いておいて(笑)様々な視点で物事を見ることはとても重要なことです。朝日のような考え方をする人もいる。それはそれで知っておくことは必要でしょう。しかしそれは、無料のレベルで知りえる範囲で十分であり、それ以上深みにはまる必要はないと思います。
まあ欠点のみあげつらうのも何なので・・・デジタルの強みとしては「1年分の記事が読める」ということでしょうか。データベースとしての価値は非常に高いと思います。このブログでもよくニュース記事を引用しリンクしていますが、大体2週間ぐらい経つと元記事が削除されてしまうので、見られなくなってしまいます。おそらくそういう契約で無料掲載しているのでしょうけど、例えば申し込むと自分のブログからも常にリンクし放題、というのなら、とても面白い機能だと思います。ついでに関連サイトや動画などがどんどんリンクしてあったり、それこそ他社の同一トピックの記事と読み比べができたりしたら最高ですね。さらに、それに対してレビューが書けて、議論ができたら文句なしです。まあ、それもtwitterなどで今や無料でできてしまいますし、実際は記事のスクラップができる程度のようですが・・・もっと「お金を払ってでもデジタルにしたい!」という何かがないと難しいでしょうね。「文字が大きくできる」という機能は、お年寄りにはありがたいでしょうけど、我々の世代が目を引くモノにまだ圧倒的に欠けていると思いました。