(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

左足改善

2014年12月31日 | 自伝
3ヶ月間痛んだ左足も、ようやく改善されてきました。

痛めた後1週間ぐらい安静にして、日常生活に違和感がなくなったとしても、いざ走ると1~2kmでまたぶり返すと言うのを繰り返す日々でしたが、冬休みに入ってようやく12km、15kmと走っても大丈夫になりました。雌伏の時期も一応ウォーキングや金華山登山で鍛えていたためか、2時間走っても筋肉痛はそれほどなく、足さえ痛くなければ20km超えも可能な手応えです。去年は右足だったわけですけど、ほぼ同じような経過を辿ったので、もう日にち薬と言うか、季節病のような気さえしています。まあこの手の痛みの中には完全に慢性化してしまう場合もあるらしいですし、いずれ取れると言うことが分かっているだけでも幸いなのでしょう。

今年のジョギングライフを総括すると、上半期は5月頃までかなりがんばって通算500kmほど走りましたが、夏場は少々サボり、たまに2~3km走る程度でした。2014年の通算では700kmちょいと言った所でしょうか。何やら体脂肪を1kg落とすには、通算でも何でもいいから140km走る必要があるらしいので、一応理論上は5kg分の減量に相当する模様です。まあその成果もあり、夏場は一時60kgを切る位まで来ていましたけど、その後のサボリ+禁酒反動(笑)とかの上昇分を加味すると、全体的な収支はまあプラマイ0と言った感じですね。まあ痩せるためと言うよりは血圧の方が気になっていたので、本当はバテるまで走るのではなく、毎日20分とかをコンスタントに走ったほうが良いのかもしれません。

また徐々に慣らしていって、来年は最長距離の23km超えを目指したい所です。
それでは良いお年を。

踏み切り減少

2014年12月30日 | 時事
急速にその数を減らす「踏切」 契機となったのは手動踏切の事故
「車道と交差する踏み切りの新設禁止」なんて法律ができていたのですね。

確かにここ20年ぐらいで都市部の線路の多くは高架となったり、線路をまたぐ橋が作られたりして、地元でも踏み切りの数は確実に減少しているのを実感しています。踏み切り待ちを強いられていた場所がスイスイ通れるようになったことで、交通がスムーズになった場所も全国的に少なくないのでしょう。岐阜は名鉄が撤退して久しく、路面電車や地方を走っていた線路の多くも今や影も形もありません。開かずの踏み切りが減るのは大歓迎ですし、道さえ選べば現状でもほぼ踏み切りを通らずに済みますから、かなり改善されてきていると言えるでしょう。
そもそも線路は川などと同じようにそれぞれの生活地域の境目となることが多く、橋や踏切から遠い場所では、川や線路の向こう側に見える町はまさに近くて遠い存在なわけです。川は自然由来ですが線路は間違いなく人工物ですから、かつては鉄道会社の采配によってベルリンの壁と化してしまった自治体が多くあったのではないでしょうか。まあ今でも土地自体は鉄道会社の資産として所有されていますから、線路を高架にしたり撤去したりしても、行き来が不便な状況はそれほど変わっていませんがね。JRの高架下なども完全に柵で囲まれている場所が多いわけですけど、徒歩往来は認めるなどもう少し弾力的に開放してもらいたいのですが・・・

専用路線を走る電車は渋滞の心配がなく、排ガスも出ない近未来型のコンテンツだったわけですが、専用線であるがゆえに郊外や末端部分の細かなニーズには応え難く、最終的には車やバスなどに頼らざるを得なくなってしまいます。踏み切りが多いと交通網を阻害してしまいますし、車社会となってしまった都市では便利さより不便さが多くなってしまうのですよね。かと言って路面電車では信号に左右されますから、車と同じく渋滞に巻き込まれることもあり、さらに利点が薄まってしまいます。ただ、これらは車に主眼を置いて見るからそうなるわけで、環境問題を真剣に考えるのなら、むしろマイカーを減らして鉄道やバスなどを多く利用することは、今もなお有望な政策の一つであるわけです。車も売れないと困るので、排ガス対策されたエコカーがどんどん出ていますが、何分の1になった程度では限界が数年先に延びる程度の効果しかないでしょう。最終的にはある程度車社会から脱却しない限り、北京の空のような事態は世界中のどの都市でも起こりうるわけです。
欧米ではLRT(ライトレールトランジット)のように、それこそ鉄道とバスなどの連結に特化した構想を推し進めて成功している都市もあり、日本でも富山などで一定の成功を収め、宇都宮でも導入を検討していると言う話を聞きました。そういう意味では、岐阜の都市開発戦略は完全に時代に逆行していると言えるでしょう。線路も完全に引っぺがしてしまいましたしね・・・

こうなったら電気自動車や燃料電池車の先進都市になるしかないか!?

エボラニアミス

2014年12月29日 | 時事
エボラ出血熱 都内の30代男性、エボラ疑いで検査も陰性
ついに医療従事者や報道関係者でない感染疑いが発生した模様です。

一応陰性だったようですが、「疑い」の段階で急激な株安などの影響が出てしまったようなので、親戚でもないのなら迂闊な行動は控えたほうが懸命ですな。まあ正直に申告し、自宅待機なども律儀に守り、病院でなく保健所に連絡しているようですので、事後対応でこの方を一方的に責めることはできませんけど、万が一こういう必要最低限の知識を持ち合わせない輩だったらと思うと背筋が凍りつきます。
テレビ等の報道では、罹患者が一万人を超えた辺りから何故か急速に縮小傾向にありますが、勢いは全く衰えておらず、今や2万人を越える勢いで猛威を振るっているわけです。おそらく日本で最初の疑い例が報道関係者だったことで、その後取材自体が自粛される傾向に陥ってしまい、その分生の情報が届きにくくなってしまっているのが実情なのではないでしょうか。この人が何故遺体に触れたのかは分かっていないようですが、自分などは、そもそも何故ここまで注意喚起されておいてなお危険区域に近寄る人が出てくるのか理解に苦しみます。自分の考えが及ばない高尚な理由があるのなら別ですけど、もし報道が収まったことで「危険は去った」と勘違いし、物見遊山で出かける人が出ているのだとしたら、完全な報道災禍だと言えるでしょう。どうしても行きたいのなら防護服等を自前で用意するなど、一般人が尻込みしそうなぐらい厳重な条件を義務付ける必要があるのではないかと思います。それこそ、もし陽性だったら落ちついて年を越せなくなってしまう人たちが何百人と出てしまうわけですしね。

来年当たりパンデミックも冗談でなくなってきているので、島国である利点が十分発揮される年になるよう祈っています。

カニ不足

2014年12月28日 | 時事
カニ不足、年末年始を直撃 札幌の市場、仕入れ確保に苦慮 日ロ密漁・密輸防止協定
密漁を禁止したため高騰って、市場のカニはほとんど密猟だったということでしょうか?

逆にフグは豊漁で余っているらしいです。海や山の恵みは、ない時に欲しがっても意味がないので、自然に逆らわず今冬はフグを食べるとしましょう。

ノートPC復活!

2014年12月27日 | 自伝
先月起動しなくなっていたPCが、見事復活を果たしました。

経緯を説明すると、11月25日の朝までは普通についていたのに、一旦消して夜にまたつけたらBIOSの後でピープ音がし、「HDD not found」というような表示が出て止まってしまうようになってしまいました。つまり、どうやらHDDが壊れたらしいということ。まだ1年ほど前に買ったばかりですが、ネットで2万円で購入したリペア品のXP(笑)であり、実年齢は定かではありません。とりあえず、いつ壊れてもいいようにバックアップを取っておく習慣は身についているので、データ的な被害はほとんどありませんでしたが、過去に買ったPCのように落としたとか異音がしたとかいう原因・前兆等に全く覚えがなく、たった1年で壊れるというのは少々納得がいかなかったので、何とか直せないものかと思案していました。同じ症状の方の参考になるかもしれないので、自分の辿った手順を詳しく書いていきます。

<①原因究明>
まずは原因の特定。この辺は、ネットでもQ&A方式で診断できるサイトがあるので、色々参考にしてみました。
そもそも電源が入り、BIOSが起動するということは、CPUとかは大丈夫なわけなので、おそらく原因はHDDのみのようです。ノートPCで一番高価な部分は液晶ディスプレイであり、次にCPUですから、もしこの辺がイカレた場合は諦めて新しいPCを買った方が良いでしょう。昔、14万で買ったPCの液晶が映らなくなって修理見積もりをしてもらったら、「最低9万かかる」とか言われましたからね。特に今回は2万円で買ったPCですから、流石に1万円以上は出せません。今回何とかしてみようと思ったわけは、HDDだけの問題なら、最悪買っても5千円ぐらいで済むという目算があったからです。買い換えるにも、最近のノートPCは何故か安くて7~8万、それなりのものは軒並み10万超えと、10年前の相場に戻ってしまっていますしね。必要最低限の機能だけ備えた3万円程度のネットブックというカテゴリーは、一体どこに行ってしまったのでしょうか・・・

<②試しに再セットアップ>
HDDが壊れたとして、次に試すのは「復元できないかどうか」です。何か必要なデータが飛んで起動しないだけであれば、買った時についてくる「リカバリCD」を使って復旧や再セットアップを試みれば、また使えるようになります。「OSまで立ち上がるけど…」とか、「最近動作が異常に遅くて…」というのも、これでばっちり直ります。もちろん、初期化をすると言うことですから、自分のようにデータは全部消えても構わないという場合に行う方法であり、普段からCドライブにデータを置かないよう心がけておくと良いでしょう。データ復旧をするとなると業者に頼むしかなく、相当なお金がかかってしまいますからね。と言うわけで実際にCDを入れて試してみた所、復旧にしろ再セットアップにしろ、「ハードディスクが認識できません」と出てしまい、それ以上進めませんでした。これは本格的に「HDDが丸ごと壊れた」ことを暗示しています。ひょっとしたら接触不良という可能性もあるので、簡単に外せる電池を外して試してみましたが、やはり駄目でした。

<③HDDの規格>
そして今日、しばらく封印しておきバッテリー放電後にもう一度②を試してみましたが、やはり同じ症状が出たので、ようやくHDDを買う決意をしました。しかし、USBで繋ぐ外付けHDDなら持っていますけど、内蔵型を買うのは初めての経験です。おそらくメーカーによって規格が違うでしょうし、もし買ったものが使えなかったら最悪です。メーカーのHPでは、何故かHDDの規格まではよく分かりませんでした。そこで思いついたのが、新見南吉の「手ぶくろを買いに」で、子ぎつねが「このお手々にちょうどいい手袋下さい」と言うシーン。つまり、ノートPCを持っていって、「このPCにちょうどいいHDD下さい」と言えば、店員さんが調べてくれるだろうと考えつき、その後すぐ「電話で型番伝えて聞けばいいか」と思い直しました(笑)
で、早速電話して聞いてみると、最近のはSATAとSSDという2種類があり、どちらが当てはまるかは分からない(どっちも売っている)とのことでした。そこで、どうせ自分で付け替えるのだし、買いに行く前に一度カバーを外してみて、HDDの規格を調べることにしました。もし分からなくとも、HDDだけ持っていって「これと同じの下さい」と言えば済む話ですからね(笑)ちなみに一応修理業者にも問い合わせた所、HDDの実費抜きで「取り付け、インストール、できる限りのデータ救出込み13000円、取り付けのみ3000円」とのことでした。また、大抵のノートパソコンのHDDはネジを数個外すだけで簡単に取り外しができると言うことも教えてもらうことができました。インストールぐらいは自分でもできますし、データはもう必要ありませんから、自分でやってみて分からなければ3000円で頼めばいいかと言う軽い気持ちで、分解を始めました。

<④分解、そして…>
極小ドライバーを用意し、いざ分解開始。幸運なことに、正に自分の同じ型番のノートPCを分解しているHPを発見したので、それを参考にしながら作業することができました。まず感電防止のため電源コードと電池を外します。外カバーは、ネジ1個に守られているだけで、それを外してスライドさせるだけで簡単に外れました。

お目当てのHDDは右下にあり、ネジ4個を外して下にスライドさせると簡単に外れました。HDDはSATAという規格で、所々に見えた中国語と「MADE IN CHINA」が気になりました(笑)というか、HDDだけでなくほとんどの部品が中国製なのですが・・・異様な安さと故障の理由?が分かって納得ですけど、これ情報流出装置とか仕込まれてない?
ちなみに右上がCPUとファン、真ん中がメモリで、下は場所的にLANとSDカードでしょうか。最初のノートPCの時にメモリを増設したことはありましたが、あの時はキーボード側から外していったからか、メモリ以外は見えるようになっていませんでしたし、全体的にここまで簡単な仕組みではなかったような気がします。今は個人情報の問題もあるので、HDDも簡単に取り外せてドリルで壊せるような(笑)仕様に変わってきたのかもしれませんね。
折角なのでホコリを掃除しつつ、ふとファミコンの接触不良時によくやった「カセットフー」の要領で、一旦外したHDDをもう一度はめ込み、電源を入れてみました。

・・・ジジジジ・・・

ジャジャーン(起動音)
ついたあ!!!
何と、本当にただの接触不良だったようで、普通にデスクトップ画面が立ち上がり、データもそのまま残っていました。おもむろにシャットダウンしてまた全てのネジを締め直し、もう一度つけてみても、再びちゃんと起動しました。今は断末魔をあげるXPネットブックから離れ、快適なXP生活を取り戻しています。それにしても、よもやファミコン世代の経験がこんな所に生かされるとは(笑)何はともあれ、HDDを買ったり業者を頼んだりする前に解決できてよかったです。電話で教えてくれたお店の人にも感謝ですね。

思えばこうしたPC上のトラブルって、よく分からないことが多すぎて尻込みしてしまうことが多い気がします。今回のように、1つずつ手順を確かめながらやっていくと解決できる場合もあるわけですが、実際の所は業者に任せたり、新しいのを買ったりするわけで、ついつい余計な出費を重ねてしまいます。今は専門知識を用いて直しつつ長く使おうとするよりも、大量生産で作られた新品を買った方が安く上がってしまうのも問題でしょう。学校のPC関係のトラブルの際に動員される委託業者も、ちょっと来て配線弄るだけでも出張費で1回3万円とかするらしいですしね。まあ、だからと言って自分がタダで使われるのは我慢なりませんが・・・ウイルスソフトの更新が滞ったPCの修正とか、どうせ皆が帰った時間外にやるしかないのですから、せめて時給千円とかつけてくれないかなあ・・・。

何はともあれ今回は自力で頑張り、部品代0・出費0(電話2件)・実働時間1時間に抑えられ、ホッとしました。浮いたお金でバックアップのバックアップ用に外付けHDDでも買おうかな?

仲間集めゲーム

2014年12月26日 | 時事
生活に山本氏 党名「生活の党と山本太郎となかまたち」
珍遊記かよ・・・

政党助成金を得るには5人の仲間を集めないといけませんから、今回の選挙で2人となってしまった生活の党が奔走し、新たに加えた山田太郎氏の無茶振りを飲まざるを得なかった模様です。ひどいネーミングセンスは「新党ひとりひとり」と変わりませんが、それを飲んだ小沢氏ももうお金を集めるのになりふり構わなくなってきたようですね。

新生児のように、酷名を理由に却下できないのかな?

クリスマス禁止

2014年12月25日 | 時事
学校でのXマス行事禁止=キリスト教拡大を警戒か―中国温州市
いやいや、中国に限らず日本でも学校では禁止でしょう?

初任の時、この時期にクリスマス会をしようとして主任に怒られた覚えがあります。クリスチャン学校ならいざ知らず、普通の学校では一宗教に肩入れするわけには行きませんしね。まあ学級活動の一環として「お楽しみ会」を計画させることは問題ないわけですし、そこに季節の飾り付けや歌を添えることは子どもの自然な発想の範疇でしょう。なので、「子どもの頃やったことがあるぞ?」と思われた方は、おそらくクリスマスの飾り付けをしてクリスマスの歌を流した「お楽しみ会」だったのではないかと思います(笑)
・・・今から考えると、そういうことに厳しい学校とそうでない学校があるような気がしますね。おそらく地域柄とか、エホバの子がいるとか、そういった実情が関係しているのかもしれません。

慰安婦「存在せず」濃厚

2014年12月24日 | 時事
朝日第三者委報告書 8月の検証は自己防衛
「慰安婦問題はありまあす!」と宣言していた朝日新聞ですが、ついに調査結果が整った模様です。

と言うわけで、タイトルはSTAP終幕につけた朝日の見出しのもじりです(笑)STAPを慰安婦に置き換えて比べてみると、調査や謝罪に30年もかかったことの異常性が見て取れますな。これほどの長期間に渡る大不祥事は他に前例がないので、前にも書いた通り一連の慰安婦問題や吉田調書について朝日新聞の取る手法が、今後不祥事の謝罪会見や再生への道筋のスタンダードになることは最早間違いなく、これまでに朝日が断罪した数多の企業・団体が注目していることでしょう。まあ、調査を外部委託し、その結果を包み隠さず公表するという対応には今の所文句はありません。吉田調書の提言も既に出ていたので、あとはこの2つを受けてどう再生案を出すのかに注目したいところですな。既に各記事の執筆責任を明確にするため署名を入れたり、声欄に朝日の主張と違う人を載せたり、「記者の視点」などと称し事実と意見を分けたりする当たり前の工夫を取り入れたりするなど細かな変革が見られますが、同じく謝罪の仕方も訂正やお断りだけでなく「お詫び」するよう変えてから、最近の朝日新聞は3日に1回ぐらいお詫びする「お詫び新聞」と化している気がします。先日の「雪が降ってお侘びします」には笑いましたが、そのうち祝日で夕刊を休むこともお侘びし出すのかも?(笑)

で、報告文の中身ですが、要約版に7pも割き、さらに関連記事まで相当量が散見しており、昨日の新聞全体の3分の1ほどを慰安婦記事が占めていたため、昨日は途中で力尽き、全部読み切るのに2日かかりました。さらにネット上には115pの全文もあったので、こちらは冬休みにでも熟読してみたいと思いますけど、とりあえず新聞を読むだけで延べ4~5時間かかるのは普通ありえませんな(笑)今日の声欄には早速調査についての意見が載っていましたが、この人達は本当に全部読んでから投書したのでしょうか?
とりあえずの感想として、報告書自体は無難にまとめていたけど、個別意見として6委員から炸裂した朝日の体質に関する強烈な批評が紙面に載ったことに価値があったかなと思います。本当はその内容も提言に入れて欲しかったですけどね。・・・つまり、この委員会の限界と言うか、手に余る部分があったことが残念だと言うことです。例えば97年に突然言い出した「強制性」については、論理のすり替えであると認定したものの、その言葉の定義や存在の是非は本報告の手に余ると追及を回避されていました。また内部調査で分かった、朝日の記者が呪文のように繰り返す「角度をつけよ」というのは、正に巷で批判される「偏向報道」をしていたという証拠そのものですが、報告の中には南京事件、靖国問題、北朝鮮ミサイル問題、拉致問題、領土問題、教科書記述等についての言及はありませんでした。もちろん「慰安婦問題」の調査を依頼された以上、それに専念しないといけないので、余り脈絡なくその外の事は参照できません。しかし、以前も書きましたが1つの重大事故の影には29の小事故と300のヒヤリハット(ハインリッヒの法則)があるモノですし、当然慰安婦だけでなく、他の記事にも「朝日の論理」に歪められた事例が相当数あるはずなのです。100人切りや中国の副主席失脚の件については個別意見で言及があったものの、まあ明らかに本筋を外れてしまいますし、時間内に詳しい調査まではできないため個別意見に述べるに留めたのだと思います。その辺が少々残念でしたが、果敢にも紙面にその2例を示した北岡委員はわが意を得たりといった感じでした。委員に井沢元彦さんが入っていたらもっとはっきりとしたことでしょう。突けばもっと出ることは間違いないので、検証抜きに是非もっと細かな「疑い例」を紙面に羅列して欲しかったですね。

もう一つ興味深かった検証は、「何故今年の8月に訂正したか」です。もちろん、本来は遅くとも97年に謝罪するのが最善でしたし、その訂正の仕方も問題アリアリでした。しかし、これだけ世論がおかしいと騒ぎ、韓国がやれ銅像だ白書だと暴走し始めても頬かむりを続けたわけですし、このまま永遠にしらばっくれる選択肢もあったはずですが、その点に関わる部分を読んで、その理由が「安倍政権の発足」にあったことが分かり、様々なことをひっくるめて非常にすっきり納得しました。つまり、2012年の参院選で自民党が大勢を盛り返したことで、「河野談話の見直し」と直結し「朝日新聞社の証人喚問」が俄然真実味をおび、それに朝日が脅威を感じたからということです。この前退いた木村前社長が社長になったのも2012年。安倍総理を不倶戴天の敵のように感じたことでしょう。万が一矛先を向けられて「分かりません」ではいられませんし、こちらも理論武装しないといけませんから、可及的速やかに慰安婦の内部調査をする必要があったわけですね。さらに、ヘイトスピーチを非難するくせに安倍総理を紙面でヒトラー呼ばわりしてヘイトしたり、特定秘密保護法や集団的自衛権等、政権の取る政策には異常なまでに紙面を割き、並々ならぬ敵意を向けて批判したりしていたのも、権力監視と言うマスコミの存在意義や、日本人としてこの国を思う気持ちとかからではなく、早く退陣に追い込まないと自分達の会社がヤバイからに他ならなかったわけです。何という保身と自己都合の権化でしょうか。まあ考えて見れば、ムキになって否定する人って心にやましいことがあるからに決まっていますし、中国や韓国と同様、相手に猛烈な批判を浴びせる時って大抵は自分の都合が悪い時であり、むしろこちらの作戦が効果的に働いている証拠でもあるわけです。結局、朝日新聞も言葉の限りを尽くして批判しましたが安倍政権を倒すことができず、また吉田証言の捏造を誤魔化す術も見つからず、その間吉田調書の件も重なって紙面上でも週刊誌の見出し攻撃に遭い、とうとう我慢しきれなくなった結果があの8月5日の記事だったわけですね。まあ、何もかもが裏目に出てしましたが、身から出た錆でしょう。

STAPの話に戻ると、「存在しない」とは誰にも言えないが、とりあえず検証はできなかったと言う点で、意外にもこの慰安婦問題と大きな類似点があると思います。アメリカの調査でも慰安婦の証拠は見つからなかったそうですし、自称被害者の証言以外には日本にも韓国にも証拠が1つも見つかっていない現状を鑑みると、コレが司法の場だったら推定無罪で動くわけで、現時点で慰安婦問題はいみじくも朝日が表現した「存在せず」濃厚と言わざるを得ません。少なくとも、虚偽証言や捏造資料を証拠として30年間撤回せず「ある」と言い張っていた朝日側には、相応の損害賠償の義務と貶め続けた国民に対する名誉回復の努めが発生することでしょう。未だにだまされ続けている韓国を諭し、間違った心証を与えてしまった全世界に向こう30年間申し開きと正しい情報を発信し続け、必要な負担は全て自腹で行うべきです。もちろん、我々読者に対しても長期間に渡って偽商品や空商品をつかませたことに対する賠償は不可避でしょう。そもそも昨日の新聞の3分の1はネット上でタダで読める記事ですし、他人のケツを拭く様を延々載せておいて、まさか定額を徴収して知らん顔なんてことはあり得ません。少なくとも過去に取り消した記事と検証記事の分は耳を揃えて払ってもらわないとね。

それらの判断も含めて、26日に期待ですな。

米朝サイバー戦争

2014年12月23日 | 時事
北のネット回線、接続不能9時間半…原因は不明
北朝鮮でネットが一時不通になり、アメリカではハッキング被害が増加している模様です。

お互いまだ誰の仕業かはっきりしていない段階のようですが、事の発端は間違いなくアメリカで公開される予定だった金正恩暗殺映画でしょう。公開された映像を見るに、明らかにコメディだと分かる作品のようでしたけど、某おぼっちゃんは煽り耐性が足りなかったようで、米ソニーに無慈悲なハッキングを仕掛け、公開中止に追い込まれてしまいました。日本やアメリカでは、国のトップが揶揄されたり暗殺されたりする作品など、映画、ドラマ、漫画等で使い古されており別に珍しいことではありませんから、過剰反応しすぎだと思うわけですけど、まあ男性との密会を報じられて不当逮捕に走った女大統領と同様、やはり同じ民族なのだなあと改めて感じる次第です。牛乳飲もうぜ!

それにしても、ハッキングというのは仕掛ける側に相当なアドバンテージがあるものなのですね。日本でも少し前に遠隔操作事件が起こっていましたが、今のネットのシステムでは、海外のサーバ等を経由するなどするとネット上の住所に当たるIPアドレスが正確に辿れなくなってしまい、犯人の特定が困難になるそうです。まあ日本がザルなのは憲法9条のお花畑を見ても分かりますが、世界で一番の防衛力を誇るアメリカならば、こうしたセキュリティ対策も相当なレベルでやっていそうなものなのに、簡単に社内PCに侵入して使えなくしたりデータを流出させたりできるわけですからね。今回の北朝鮮のサーバーダウンも、もしアメリカの仕業だとすれば、相当出鼻を挫くことができたことでしょう。相手のパソコンをダウンさせて攻撃が止まれば、犯人の特定にもなって一石二鳥なわけです。何か防御できないのなら攻撃で上回ればよいと言う発想は、核兵器と全く同じなのが少々気になりますが・・・

まあ、「攻撃される前にオフラインにしちゃえ」という北朝鮮側の作戦である可能性もまだ0ではないので、今後の動向に注目ですな。

バドミントン躍進と報道

2014年12月22日 | 時事
高橋礼、松友組が初優勝=世界1位の中国ペア破る―バドミントン
最近の日本バドミントン界の躍進は目を見張るものがありますね。

ココに取り上げただけでも、今年は男子もトマス杯団体で初の世界一になり、女子はダブルスの高橋・松本ペアが一時世界ランク1位に輝き、そして今回、そのペアが現1位の中国ペアを破って見事初の世界一となったわけです。思い出せばロンドン五輪でも女子のフジ・ガキペアが初の銀メダルを取りましたし、今回タカ・マツペアが勝った相手はずばりその五輪決勝で完敗した中国ペアですから、たった2年で絶対王者のような存在を追い抜いたわけです。バドミントン界は、第一次ブームと言うべきオグ・シオの頃からぐんぐん後進が育ってきていることが伺えますね。今回は17歳の選手も活躍したそうで、選手層も厚いようです。これはもう東京五輪では金メダル間違いなしかも!?

しかし、非常に残念なことにメディアの関心はそれほど高くないのですよね・・・というか、明らかな競技差別だとさえ思えてきます。朝日新聞では、今回の優勝も一応スポーツ欄にはそこそこ大きく載っていましたが、男子団体のトマス杯優勝の快挙の際は自分の読んだ限り記事にすらならず、数日後に「ネットで話題」と言う感じのネタ扱いでしたしね。まあ、その時はなでしこのアジア優勝の余波に飲まれた感じでしたが、タカ・マツの1位報道もテニスの錦織の高々世界ランク5位が一面トップになり霞んでしまいましたし、オリンピックの銀も3日後に卓球の銀のニュースにかき消されてしまいました。極め付きはアジアカップのあの風で、「風に敗れた世界一」と揶揄され、競技自体に欠陥があるように扱われてしまいました。サッカーより激しく、テニスより素早く、卓球より幅広く動く必要のある、地上最速かつ最もハードな球技にも関わらず、バドミントンの扱いの低さには本当に承服できかねます。
競技を差別しないで見ていただければ、これはサッカーのワールドカップ優勝や、テニスの世界ランク1位撃破と何ら変わらない快挙であることが分かってもらえると思います。つーか今回の優勝記事は正にATPと同じく上位8人しか出られないファイナルで優勝したわけで、当然、新聞でも一面トップか写真記事であって然るべきだと思うのですが、今日の朝日は何か良く分からないケーキが写っていました。天皇誕生日もクリスマスまだ先ですし、わざわざ前倒しする必要は全くなかったでしょうに・・・まあ、巷では未だに「バトミントン」だと思っている人がいるくらいですし、この機会に各方面でドーンと特集を組んで宣伝してもらえれば、テニスのように競技人口がぐんと増えたかもしれないのになあ・・・「紳士のスポーツ」と言われるくらい、意外に金のかかるスポーツなので、景気回復にも一役買うこと間違いなしなのですがね。

安倍総理、第4の矢に是非バドミントンを(笑)

キャッシュカード詐欺

2014年12月21日 | 時事
<不審文書>カード郵送指示、行員を装う 高齢者宅に /青森
何かココまで来ると騙される方もお人好し過ぎるのではと思うのですが・・・完全にカモネギですやん。

この手のオレオレ詐欺が防げない一番の理由は、犯人が明らかに「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる作戦」に出ているのに、騙されなかった時点では逮捕することができず、騙された時点ではもう遅いことにあると思います。例えば息子を騙る不審電話を途中で見破ったとしても、「あ、間違えました」と済まされてしまっては、立件もできませんし、被害に遭いそうだったこと自体気付かないかもしれませんしね。向こうはキャッチセールスと同様、失敗したらどんどんターゲットを変えるだけですし、明らかにありえない話だとしても、万に一つでもキャッシュカードに暗証番号までつけて送ってくれる人がいればボロ儲けなわけです。過去最悪の被害額と言われている今年、こうして未遂に終わった事例も含めて徹底的に捜査できればもう少し防げたのではないでしょうか。

もう一つ、これも繰り返し言われていることですが、新たな手口が発生する度に警察やマスコミがこぞって手口を紹介するために、「その手があったか!」と言わんばかりに全国各地で類似被害が生まれてしまうことです。一般の人が新情報を入手し身構える早さ以上に、犯人側の方がこの手の報道に敏感なわけで、むしろ盛んに情報収集し、手口を修正したり新手法を取り入れたりしていることでしょう。おそらく年末までには全国各地のお年寄り宅にレターパックが届くのではないでしょうか。
まあ、かといって報道しないわけにも行かないということが、既に犯人側の思うツボなわけです。新名称、「思うツボ詐欺」なんてどうでしょう?(遅)・・・と、警察もこの期に及んでよもや「犯罪実体を表していない」とか新名称を募集しだしたりはしないと思いますが、それよりも効果的な防止方法のアイデアやノウハウ、もしくは何らかの防止装置・アプリなどを作った人に破格の懸賞金を用意した方が良さそうですな。

税金はこういうことに使うべきでしょう。

スイカ行列

2014年12月20日 | 時事
記念スイカ販売中止、東京駅混乱…詰め寄る客も
この寒いのにスイカを求めて大混乱とか・・・東京大丈夫?(笑)

まあ、東京駅が100周年なのは昨日からテレビでやっていたので知ってましたけど、同じ特集内で、過去に3Dプロジェクションマッピングをやろうとして大混雑が起き中止になったことを報道しつつ、「明日は100周年記念で・・・」と煽りまくっていたので、自分でもこの事態は容易に想像できましたよ。人が集まらない地方のイベントは大々的に宣伝してもらっても一向に構わないのですが、一極集中型都市である東京では、無闇に集めるととても収まりが効かないので、むしろイベントを円滑にこなす方に主眼を向けて宣伝を図るべきだと思います。スイカがどんな仕組みのものかは分かりませんけど、1人3枚も所有すべきものでないことは確かでしょうから、1枚限りにするとか、整理券を配布して各駅で購入させたり、抽選にしたりするなど、やりようはいくらでもあったでしょう。折角の100周年を、イライラしたという思い出で終わらせては東京駅が可愛そうです。

主催者側もメディアも、もう少し考えた方が良いですな。

STAP終幕

2014年12月19日 | 時事
理研「STAPできず」=検証実験打ち切り―小保方氏退職へ
検証の結果、再現できなかったということで、事実上の終幕となった模様です。

この件に関してはココでも発見時から何度か取り上げてきましたが、1月に始まり12月までかかった一連の騒動を総括してみると、「科学の一分野の発見に過ぎないものを初めからセンセーショナルに報じすぎた」という一言に尽きますね。結果的に人死にまで出てしまった以上、最後の最後で一発逆転ということも少なからず期待していたのですが、残念ながら期限内に成果を見せることは叶わなかった模様です。記者会見を良く聞いていると、どうやら影も形もできなかったという話ではなく、実験中に万能細胞らしき特徴が発見できたことは事実としてあったらしいのですが、それが「自家蛍光」という、細胞の自死の際に出る同じような特徴と区別しきることができなかったということだったので、もしかしたら小保方さんもこの特徴を指して「成功した」とカウントしていたのかもしれません。ただ、残念ながらその細胞を用いて培養してもうまくいかなかったことから、今回は再現できなかったと結論付けられたようです。

それにしても、この類の記者会見を見ていて毎回思うのが、「結局存在するのかしないのか!」みたいなことをしつこく聞いているマスコミの滑稽さです。マスコミや新聞社は文系の人が多いので、こうした科学に関する報道になると途端に素人臭さが漂ってしまいますな。特にひどいのは今日の朝日新聞。何と記者会見前にも関わらず一面にはっきり「存在せず濃厚」と書いてしまっていました。正しくは「論文の通りには再現できず濃厚」に過ぎません。これを書いた朝日の記者は、未だかつて人類の誰もがなし得ていない「悪魔の証明」をやってのけたらしいので、その非存在証明の根拠となる朝日論文の一部でもどこかに載っているのかと探しましたが、ありませんでした。また捏造ということで良いですかね(笑)
自分は数学科なので、教育学部とはいえ一応理系寄りですから、この手の研究というのは着想自体に「誰も考えなかったことに挑戦する」という性質が含まれていることは分かっていますし、途中の時点で仮説が正しいか正しくないかを問うこと自体不可能であり、全く意味のないことだと理解しています。自然現象でない数学ですらも、未だに証明できないけど正しいらしい定理というのはごまんとありますし、ある命題の証明ができたとしても、それが唯一無二のものであるかは誰も分からないわけです。相加相乗平均の新証明など、古典のような定理にも未だに新しい発見が見つかったりするわけで、それがもし従来のものより簡明で早くできるものであれば、教科書を塗り替えることにもなるでしょう。万能細胞も、ESとiPSという作成法しかないと言う事は誰にも言えませんし、STAP理論というものが、今回の道筋ではできなかったとしても、それが現時点で全く見当外れなのか、道半ばなだけなのかは誰にも分からないのです。

ノーベル賞に輝いたiPS細胞が見つかる前は、受精卵を使わないと万能細胞はできないと思われていました。青色LEDだって、研究当初は「窒化ガリウムの結晶」が実現できるのか、誰にも分かっていませんでした。いざ大発見となれば、科学史を塗り替えるどころか、全世界の人々の暮らしが一変することだってあるわけで、科学というものはそうした前人未到の部分に挑戦することに意義があります。それが1度や2度失敗したからといっても、「できない」「存在しない」と決まったわけでは決してないのです。
まあ、とは言っても研究には当然予算が必要ですし、大学でもある程度の実現見通しがないことを好き勝手やらせるわけには行かないでしょう。企業であれば製品化、量産化してやっと利益が出るわけですから、よりシビアにならざるをえません。今回、理研はSTAP理論から手を引く決断をしたわけですが、もしかしたら他機関や海外で誰かが研究を続けるかもしれません。50年後、その人物が実現に成功した場合、最初に着想を提唱した小保方さんにもノーベル賞を・・・という可能性も、0ではないでしょう。辞表を出したそうですが、彼女には是非長生きし、授賞式には割烹着で臨んでもらいたいものですね(笑)

人間万事塞翁が馬。本当、生きていればまた良いこともあるさ・・・

きしめん離れ

2014年12月18日 | 時事
愛知県民のきしめん離れ、今や名店は「駅のホーム」だけ?
確かに最近食べなくなりましたけど、元々駅のホームにしかなかったような?

子どもの頃は旅行で名駅を訪れる度に食べていたような気がしますが、最近の名古屋は飲み会や美味い飯を食いに行くことが多くなり、駅で食事を取るということもなくなってしまいましたからね。基本的にアレは駅そばの一種だと思っているので、味噌煮込みうどんや山梨のほうとうのように、家にきしめんを買ってきて食べるという習慣がないのも原因の一つかもしれません。まあ一般的に名古屋飯と呼ばれるものも、きしめん・味噌煮込み・味噌カツ・手羽先・ひつまぶし・天むすなどに加え、最近は小倉トースト・カレーうどん・あんかけスパ・台湾ラーメンなど多岐にわたってきましたから、これら10品の中で見てもきしめんは食べる頻度が非常に下がってきているのは間違いないでしょう。

考えてみれば味噌煮込みの麺はなぜきしめんじゃないのだろう?時代の中で同化してもおかしくないと思うのですが・・・

牛丼3社食べ比べ

2014年12月17日 | Weblog
とうとう吉野家も大幅値上げ!牛丼の値段は今後も上がるのか
吉野家値上げの追悼企画として(笑)先週末行った食べ比べ結果をレビューします。

画像は左から順に松屋、吉野家、すき家です。買ってきたのは牛皿並盛なので、厳密に言うと「牛皿食べ比べ」ですね。流石にご飯つきで3社をハシゴする自信はありませんし、ご飯と味噌汁、生卵は自前で済ますのが一番安上がりですから(笑)この方法なら、必要経費も牛すき鍋1食分程度で済みますし、食べ比べたり混ぜたり利き肉?したりも自由自在なわけです。価格はそれぞれ210円、250円、216円でした。量は若干吉野家が少なく見えますけど、一応規定量は85g、90g、85gだそうなので、本当は吉野家が多くなるはずなのです。今回重さは測りませんでしたし、学生の頃特盛りやツユダクの優位性を調べた際に、「つけられる量は一定でない」ことが分かっていましたから、この辺は巡り会った店員の技量とインスピレーションの問題だということにしておきましょう(笑)ちなみに吉野家の牛皿を他と同じ85g換算すると236円ですから、やはり一番高いことには変わりありません。
この時点での牛丼の値段は290円、300円、291円ですから、逆算するとご飯は80円、50円、75円で提供されていることになります。増税前、3店が牛丼280円だった頃の牛皿価格は200円、240円、189円だったので、値上げ分はほぼ素直に肉にかかっており、吉野家のご飯の安さは採算度外視でその分「肉質」に力を入れていることが良く分かる結果だと言えるでしょう。まあ一度質を下げて倒産した過去がありますから、社として引けない一線なのかもしれません。もちろん牛丼一杯400円だった昔はどこもご飯100円をつけていましたから、今のご飯の価格帯が異常なのは言わずもがなです。そういえば半年以上行っていなかったので気付きませんでしたが、松屋の「プレミアム牛めし」というのは地方限定商品で、この辺では意外にも松屋が最安値をつけていたようです。店頭で食べるとさらに味噌汁もつきますから、松屋の場合、味噌汁を採算度外視で勝負している感じですね。自分はずっと「味の吉野家、サービスの松屋、安さのすき家」だと思っていましたが、すき家はこの前の値上げで唯一勝負に出ていた安さが24時間営業と共になくなってしまい、少なくとも価格とサービスの面では良い所無しとなってしまいました。

では、肝心の味比べです。ここは当然主観が混じりますから、評価は絶対的なものではないと断っておきます。
まずは松屋。肉質はまあまあで、それなりに美味しかったです。最初に食べたからか、この味が基準となってしまい、総合的に可もなく不可もなくといった感じです。タレの味が濃くて、良くも悪くもそれに誤魔化された気もしましたが、安く美味しくする工夫としてプラスに受け止めました。しかし玉ねぎはやや固めだったのはマイナスでした。まあ昔のようにシナチクが入っているよりマシですね。
続いて吉野家。いわゆるばら肉のような感じで脂身が多く、その分コクがあるように美味しく感じられましたが、脂身嫌いにはマイナスに働くかもしれません。タレは他より薄く若干甘めで、玉ねぎも良い感じに浸っていました。唯一肉に弾力が感じられ、一番美味しいと思いました。ただし、タダでさえ40円高いのに今日から80円値上げされ330円となったことを思うと、そこまでの価値は無いような気がします。
最後にすき家。肉質が明らかに他と違い、舌の上でボロボロと崩れるような独特の触感がありました。3つの肉を混ぜた状態で食べても、唯一「これがすき家の肉だ」とはっきり分かるのが特徴でしょうか。味は悪いわけではなく、タレは濃い目で上手に誤魔化してありますが、臭み消しなのか生姜味が一番強かった気がします。少なくとも、松屋より高い現状価格では勝負にならないでしょう。
というわけで、味比べの結果は一応吉野家>松屋>すき家で、価格等を加味した総合結果は松屋に軍配を上げたいと思います。ちなみに松屋の容器は不思議な形をしていますが、これは牛めし弁当を注文した際、牛皿とご飯を一体化せずに提供できるようになっているそうです。時間が経てば当然ご飯が汁を吸ってしまいますから、いつでも載せたての味を楽しめる配慮なのですね。こういう点もポイントが高いですな。流石サービスの松屋です。まあ円安問題や牛肉価格の高騰はどこも同じなので、松屋もいずれ値上げに転じるでしょうし、いつまでも安泰というわけにはいかないでしょう。例えば今後プレミアム牛めし380円が全国展開すると、3社の牛皿の値段は300円、330円、216円となり、再びすき家の安値が際立ちますから、総合的にはまた違った結果になるかも知れません。ますます目が離せませんな。

余談ですが、自分は1年ぐらい前から血圧を気にしだして以来、週1ペースで行っていたラーメン屋もやめ、外食全般もそれほど頻繁にしなくなったので、今回食べた3社ともタレがやたら塩辛く感じられました。辛みやアルコールなども一緒ですけど、塩分や糖分、脂肪分などは素材の美味しさを脚色する上に慣れるとどんどん物足りなくなってしまうため、依存性を狙う意味も含めて、外食や惣菜モノなどの加工品にはふんだんに用いられ、家で作って食べるものよりも間違いなく過剰摂取してしまいます。たまに食べたくなるのは仕方ないとしても、今回久しぶりに食べ比べてみて、余り外食に頼る生活は良くないなあと再認識しました。

そんなわけで、個人的には今回で牛丼のお別れ会となっても良い気でいます(笑)また安くなったら別ですけど・・・