国立西洋美術館、世界文化遺産登録へ 台東区長「国際交流広げる機会」
長崎の協会群の方は早々に見送られてしまいましたが、まだこちらがありましたね。
フランスが主で登録を目指していたル・コルビュジエ建築が登録勧告されたことで、無事決定となれば日本としてはタナボタで20番目の世界遺産を手にすることになります。去年登録された
産業革命遺産と同じく、世界を股にかけたシリアルノミネーションですね。ちなみに小笠原諸島は東京ですから、登録都道府県的には26のままになります。今回の登録勧告を突然のことのように驚いた人も多いのではないかと思いますが、何と自分はこれを見越して
既に昨年に訪れていたのです。我ながらこの先見の明は素晴ら・・・いや、単に登録の可能性のある「
暫定リスト物件」も順番に回っているだけですけどね(笑)ただでさえ人の多い東京の物件ですし、おそらく今週末とかに行こうものなら凄い人で入れないだろうなあ・・・・まあ、建築物自体が世界文化遺産であるわけなので、原爆ドームなどと同様、中に入らずとも外観を見れば「世界遺産を訪れた」とギリギリ言えるかも?

内部に展示されていた模型によると中はこんな感じになっています。自分は芸術のことは分かりませんが(笑)フランスが主なので、そちらの作品群を見ればもっと特長とかが分かるのかもしれませんが・・・つーか、もしかしたら彼は「20世紀の近代建築に貢献した人物」ということなので、既に我々の価値観で「当たり前」となっている様式を世界で初めて取り入れたことに文化的価値があると言うことなのかもしれません。いわゆるパラダイムシフトとかコロンブスの卵とか、後に「当たり前」となって誰もができるようになる時代が訪れると、変革者の功績まで忘れられてしまうわけで、そういう意味でも文化遺産に登録され保全していくことは重要なのですね。
さて、先にリンクした記事の暫定リストももう5年が経ち大分すっきりしてきたので、一度更新してみたいと思います。調べてみると平泉が拡張申請されていたり、古都鎌倉のリスト記載名が微妙に変わったりしているようですね。ルールが変わって1年に1つしか推せなくなったらしく、とりあえず来年推すものは決まっていますがその次は3択ないし4択で国内審査をして1つに絞っている模様です。
wikiの情報から国立西洋美術館を抜くと、全部で9つになりますす。
・宗像・沖ノ島と関連遺産群・・・17年申請予定
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産・・・18年(16年見送り)
・奄美・琉球(自然遺産)・・・18年
・百舌鳥・古市古墳群 ・・・19年以降
・金を中心とする佐渡鉱山の遺産群・・・19年以降
・北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群・・・19年以降
・飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群・・・未定
・彦根城・・・未定
・平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―(拡張)・・・未定
・武家の古都・鎌倉 ・・・12年不登録
順番は、自分の独断による申請順予想です(笑)上の方は申請に向けて準備を進め、結果的に宗像を来年推すことになりましたが、漏れたとはいえダメ出しされたわけではないので、おそらく後は順番の問題ではないかと思います。個人的には日本人のルーツと宗教観の形成に直結する百舌鳥・古市古墳群がイチオシですね。問題は下の方のですが、今年見送られた長崎は資料をそろえて再申請するのは容易であるものの、正直鎌倉については一度不登録になっているのでかなり厳しいのではないかと思っています。平泉も、1つだけと言われると話題的に拡張より新規を優先すると思うので優先順位は低いですね。飛鳥・藤原と彦根城も既に行っているので是非がんばって申請して欲しいですが、ひょっとしたら法隆寺や姫路城の登録を拡張というか、シリアルノミネーション化して再申請を目指した方が可能性があるかもしれません。
まだ行ってない所はもう世界遺産も含め確実に海を越えないといけないからなあ・・・完全踏破は険しい道だ。