とりあえず無事に見つかってよかったですが、数々の教訓と疑惑を残しましたね。
そもそもこの個人情報USBは外部業者が無断でデータを持ち出し、作業した後消去せず、しかも返さずそのままずっと持ち歩き、泥酔して路上で寝ていた際に紛失したという、野球でもあり得ない4アウトの状況です(笑)最悪パスワードはかかっているので拾っても簡単には解析できないようでしたが、その後の会見でパスワードの桁数をバラしてしまう始末。「英数字13ケタ」と限定することで、例えば「13ケタ以上」などとボカして発表するより解析が何倍も楽になってしまいますからね。一時amagasaki2022がトレンドワードになりましたし、桁が増えるとランダムな文字列では人間では覚えにくいため、意味のあるワードを含む憶測もできてしまいます。行政側は被害者という見解も、この一件ですっ飛んでしまった形ですな。まあ委託業者には疑問しかありません。しっかり反省してもらいたいものです。
カバンと一緒になくしたスマホのGPSをたどって発見に至り、盗まれたのではなく泥酔中に置き忘れそのままだったのだろうという形に落ち着いたようですが、これも発表後すぐ見つかったからいいようなものの、発表したことで逆に世間に周知され、心無い人に本当に盗まれていた可能性もあったわけで、事件の公表のタイミングも疑問ですね。まあこれは早く見つかったからこそ言える結果論かな?遅れれば隠蔽したとか騒がれてしまいますし、難しい所です。
教員でも成績など個人情報を扱う際はなるべく持ち出さず校内で仕事を追えるように言われますけど、仕事量的に不可能な側面もあり、厳重な手続きが必要ととはいえ持ち出して作業をすることは少なくありません。中には帰りにスーパーに寄って置き引きに遭ったとかニュースもよく聞きますし、リスキーな職業だとつくづく思います。行政や業者の質がどうこうというより、個人情報を扱う職種はこの一件を他山の石としないといけませんね。