特別警報基準、津波「3m超」 雨は「数十年に1度」
災害の避難を呼びかける言葉について議論が進んでいるようですね。
きっかけはやはり東日本大震災のようで、確かにその後は津波にしろ大雨にしろ、かなり強い表現で避難を呼びかけることが増えてきていると思います。記憶に新しいのは先日島根・山口県で起きた「これまでに経験したことのない大雨」報道。50年に一度とか、確かに避難の必要性を訴えるには十分な表現だと思います。
しかし、イソップ童話の「オオカミ少年」よろしく、怖いのが表現に「慣れ」てしまうこというです。東日本大震災の時あまり話題にならなかった気もしますが、3月11日以前にも直近に大きな地震があり、「避難したのに津波がなかった」という経験をしてしまっていたということを、宮城の知り合いの先生から聞きました。中には、あの時も「どうせ来ない」と判断してしまった人がいたのではと想像に難しくありません。もしそうなってしまうと、どう報道で呼びかけても無意味になってしまいます。
ボジョレ・ヌーボーのように「50年に一度」「前年以上」「ここ数年で最高」など、毎回変な表現をされても当然説得力がないですし、これまでに経験したことのない津波や大雨を経験してしまった以上、次に別の表現を聞いて「あ、あれほどではないのか」ということが逆に変な安心感を与えてしまったり、さらに今後もし「大震災以上の被害」と煽られ、万が一大したことがなかった時の対処など、新しい表現には常に「先」に対する責任が伴います。まあ、それよりも「今」命を守るために、こうした表現を使っていくことに意味がないとは思いませんが、今後も定期的に表現を見直し、「オオカミ少年」にならないよう細心の注意を払っていただきたいものです。
災害の避難を呼びかける言葉について議論が進んでいるようですね。
きっかけはやはり東日本大震災のようで、確かにその後は津波にしろ大雨にしろ、かなり強い表現で避難を呼びかけることが増えてきていると思います。記憶に新しいのは先日島根・山口県で起きた「これまでに経験したことのない大雨」報道。50年に一度とか、確かに避難の必要性を訴えるには十分な表現だと思います。
しかし、イソップ童話の「オオカミ少年」よろしく、怖いのが表現に「慣れ」てしまうこというです。東日本大震災の時あまり話題にならなかった気もしますが、3月11日以前にも直近に大きな地震があり、「避難したのに津波がなかった」という経験をしてしまっていたということを、宮城の知り合いの先生から聞きました。中には、あの時も「どうせ来ない」と判断してしまった人がいたのではと想像に難しくありません。もしそうなってしまうと、どう報道で呼びかけても無意味になってしまいます。
ボジョレ・ヌーボーのように「50年に一度」「前年以上」「ここ数年で最高」など、毎回変な表現をされても当然説得力がないですし、これまでに経験したことのない津波や大雨を経験してしまった以上、次に別の表現を聞いて「あ、あれほどではないのか」ということが逆に変な安心感を与えてしまったり、さらに今後もし「大震災以上の被害」と煽られ、万が一大したことがなかった時の対処など、新しい表現には常に「先」に対する責任が伴います。まあ、それよりも「今」命を守るために、こうした表現を使っていくことに意味がないとは思いませんが、今後も定期的に表現を見直し、「オオカミ少年」にならないよう細心の注意を払っていただきたいものです。