『スパニッシュ・アパートメント』
2002年 フランス/イタリア作品
監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
出演:ロマン・デュリス 、ジュディット・ゴドレーシュ 、
オドレイ・トトゥ 他
パリの大学院生グザヴィエが、スペイン・バルセロナで過ごした一年間の
留学生活を綴った青春劇。
グザヴィエのバルセロナでの生活の拠点となるのが、ドイツ、イタリア
イギリス、アメリカ、スペインと それぞれ出身地も違えば 男子学生も
女子学生もいる雑居アパート(家賃が高いのでルームシェアしている)。
ヨーロッパ独特の ちょっと堅苦しさのある映画かと思っていたら、
学生のやる事なんて どの国も同じなんだなと 思える...そして
なんだか生活臭の漂ってきそうな そんな作品です。
画面のトーンが少し抑えめなところは いかにもヨーロッパ映画的なのですが、
プロローグでは、最近 日本のドラマや映画でも見られる ちょっとユニークな
手法が使われています。例えば『トリック』とか『木更津キャッツアイ』とか
『私立探偵 濱マイク』のような感じ...かな。
本筋とはあまり関係ないけど 印象的なのが、グザヴィエの母親...
まるで『ダーマ&グレッグ』に出てくる ダーマのママ アビーの様!
そう...‘ヒッピー’なのです。
と いっても 60年代に日本で台頭した ファッションを真似ただけの
‘ヒッピー’とは違い、自然食を食べ 躰に楽な服を着、といった
ある種の生活様式を持っている‘ヒッピー’です。
きっと欧米には‘ヒッピー’としての定着したスタイルがあるのでしょうね。
一人称で語られる感じが『ブリジット・ジョーンズの日記』を彷彿とします。
(あ、いや そこまで明るくたくましいという感じではありません)
パリに残された グザヴィエの恋人役を演じるのは、『アメリ』の
オドレイ・トトゥ。
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