母の退院とピエロの壁画のバックの続き

今日は母の退院なんで、妹と一緒に行く事になってて、駅まで迎えに行ってそのまま病院に。そんなこんなで色々とあったんだけど、昼を一緒に食べようって事になったのね。こんな普通な事が、

俺には結構事件なのは、昔から知っている人なら判るだろうけれど、まず妹と２人でご飯なんて記憶に無いくらい昔になるのね・・・しかもその上、俺がご馳走したのね。ただ説明したら、その

意味を理解したらしく・・・大抵今までなら、きっと妹がご馳走してくれただろうし、何も疑わずにそうなったと思うのね。でもね、今日は俺が出すよっ・・・あの頃とは違って今はすぐに生活に

困らない。だからこうして両親の事に向き合える時間を作れる。勿論、あの頃だって気にしていなかった訳じゃ無いけれど、相当厳しかったのが伝わっていたせいもあってね・・・。

だからあれより良くなった・・・じゃ奢ってもらうねって。お兄ちゃんって。はぁ?おいおい、奢るねって言うと、お兄ちゃんって言われるのかよぉ・・・何十年振りかな、そんな呼び名。

俺は確かに兄らしい事が出来なくなってからは、何々ちゃん・・・って妹２人には言ってたが、二人共には、かつって呼び捨てだったのに・・・って言うと、笑ってた。まぁ良いけど。

そんな何処にでもある事が出来なかった奴が、やっと出来るようになった・・・まだ1回だけどね。ただ何でもそうなのね。この1回が出来ないのに継続なんて無理なのね。まずは1回。

これがスタートになる。当たり前の事なんだけれどね・・・何しろ人と違う人生だし、伝統芸なら生まれてすぐに始めないとならないが、何しろ転職みたいなもんでキャリアも20年ちょい・・・。

ただようやくそれでも土俵に上がれる体制にはなって来た。まぁ当たり前だけれど、売れていない漫画家なら全て自分でやる。それが売れた途端にアシスタントを雇う。でもそのアシスタントは、

全てが虎視眈々と狙っている・・・いつかはってね。勿論音楽業界だって、バックのハーモニーの人達も一緒だったりする。そうね、それが沢山いると、石原軍団だの、欽ちゃんファミリーだの

たけし軍団だの・・・って事になる。まぁジブリだって同じ。いずれにしても、座長になるのなら、みんなの底上げも必要だけれど、座長のハクも付けないとね。それがずっと妹に奢って貰って

いるようじゃ、お先真っ暗だしね・・・。何しろ全てを変えるにもまず一歩。