今日はkameyaさんの出張教室。それでは棟梁から。休みが長かった事もあり、小物作品を作ったらしく、いっぱい張り終わっていて・・・それらがこれ。ここは何1つ言う事は無く、見れば一目で楽しかったね・・・と思うのね。何しろこの結果であり、悩む事も無く、次々に終われるのだから、気分も良いのね。そんな中、まだあるらしく・・・。
テーブルトップなんだけれど、これを手彫りで下地を作った・・・勿論その労力の凄さもあるが、ここで大事なのは、自力でこのグレードの作品を作った事。例えば小物作品は俺の下地ありきで楽しむ作品であり、大作では、木彫の技術を生かし、俺にも出来ない作品作りをしている。
つまり小物作品は俺発信なのだから、俺も作れる。更に言えば木彫は教えられないが、大作としての作品も教える事が出来る。ただ、このテーブルを教える事が出来ない・・それは見れば真似をする事は出来るし、デザインを少し変えてアレンジも出来る。けれど、このお教室を提案する事が出来ない・・更に言えば、恐らくこんな感じの
デザインの作品は色々と似たようなものがあるだろう・・・しかし、仮にこれが丸い鍋敷きだったり、コースターだったりすれば、単なる小物作品で、楽しんだね・・・の中に、入る作品になったのだけれど、小物作品にも大作にも無かった事・・・それは全て自分で考えたって事なのね。これこそが本当のオリジナル制作なのね。
そもそも小物作品は体験用の下地。つまり初めての人でも結果が出る、そんな下地なのね。それを経験値と切る腕を使って大人げ無い結果を生む訳で、そりゃ時間も掛からずに結果通りなのだから楽しめる。それはある意味、デザインを考えなくて良いとも言えるからであって、その対極にある大作も、額縁に木彫技術を生かして・・・
みたいなアイデアは俺であり、いかに棟梁らしく・・と知恵を貸した。それは先生としてのアドバイスありきであり、ここは小物とは違って、そのアイデアやアドバイスこそが先生としての力量を試されている訳で。つまりどちらでも、何らかの先生をやらせて貰えるって作品なのね。所がテーブルの場合、確かに似たようなデザインはある
とは思うが、このテーブルの中心部だけにモザイクをあしらう・・・とか、更に言えば手持ちのタイルの不自由さの中で、左右対称感を出していたり、創意工夫がなされているのね。相当考えたと思うのね。それが判るだけに、良くこれを1人で作ったな・・・俺無しで・・・しかもこのグレード・・・もう見事では無くて嫉妬にも感じる。
それ位の衝撃だったかな・・・更に言えば、去年下げていた作品棚に新しく持って行ったのは、先日作ったCOFFEEとかCaféのサインボード・・・比較しちゃったのかもな?気持ちが削られる瞬間って感じかな?いずれにせよ、棟梁の成長を感じた作品だったし、もっと言えば、どうして気が付かなかったかなぁ・・・これに俺が。
久し振りのラパンさん。久し振りに見たら何か華やかに見えたんだけれど、すると、中心部に苦手な色のオレンジを入れたらしいのね。それかぁ・・・と思うと、ラパンさんはステンドをやっているんで、ガラスを買ったらしく、これを入れられますか?みたいになり、スカートの緑部分にちょこまか入れるともっと華やかになるよ・・・・
ってなアドバイス。もうかなり終わりが近づいていると思うんだけれど・・・終わりと言えばりょうさん。
張り終わったのね。自宅で進めていたみたいなんだけれど、先日電話があって、もう切り終わったんで、目地を・・・みたいな話だったんだけれど、見てはいないけれど、恐らくそう簡単なはずは無いし、きっと何かありそうだ・・・って予感がしたので、もし時間が余ったら?の保険で、小物下地を持って行きます・・・って事にしたのね。
実際見て見ると、終わらせた・・・って感じの切り方で、自宅でやった事は良い事だと思うし、それで進み具合も変わるし、何しろ切るって練習になるから大事な事でもある。けれど、上手くなってしまったのね。上手くなるって言うのは進級したようなものなのね。例えば、この作品当たりで止まるのなら、この結果を元に、また違う形で
何か違うモチーフでやれば、目先も変わるし、そこそこの結果は産む。けれど、この後に大作やって見たい・・・って事になっているから、そうなると、後はバックとか、これで良いやとか、そう言うセリフになるような心持ちではやる前から厳しい事になるのは見えているのね。何故なら大作は何年も掛かってしまうのね。いくらやって
も終わらない状況が続くのに、後はバック・・・なんて行為は命取りなのね。何年も掛かって果たしてそんな気持ちで終われる?本当に?つまりこの作品は終わり方の練習でもあるのね。自分が終わりと思った事が、実は気を抜いて終わらせに行った・・・先を急いでいる意識も無く。それが証拠に棟梁にどう思う?って聞くと、ここが
・・と何個が指摘されたのね。そうなのね。当然見抜かれる。勿論難しかったとも言える。けれどそれなら、最初の頃のように、これで良いですか?であって、終わりになるかな?であって、終われます・・・では無いと思うのね。つまりこのセリフには自信があるか?先を急いだか?のいずれかのセリフなのね。それを棟梁の言葉が説明
してくれる事になるんだけれど・・・御茶飲みの席で、凄いね、こんなに作っちゃって・・・上手いよね。みたいなやり取りがあって、確かにその通りなのね。ただその後なのね・・・何やっても出来ちゃって・・・自信があるんだね・・・みたいなセリフがあった時、私は自信なんて無いよっ・・・ただ作りたかっただけだよって。あはははは。
全くその通りなのね。棟梁のは無意識であり、純粋に作りたかったから。そして心持ちがどうせ作るのなら、人と違って同じものじゃ無く、やっぱり良いモノが作りたい・・・って。別に自信があってやっている訳じゃないって・・・ではこの言葉を分析すると、まず作りたかったから。そもそもkameyaさんに作れない人はいないのね。
つまり何らかの形でモザイクをする・・・って言うのなら、十分に作れる腕はあるのね。ただ、次の人と違うもので・・・そうなると、デザインを考えるとか、人よりも細かくとか、繊細にとか、アイデアとか、人と違うように見える事が必要になるのね。こう並べて見たものの種類が違っていて、デザインは絵心が必要になったりするもので
細かくとか繊細とかは、切る技術の話なんで、練習で解決する。ただアイデアって言うのは、思い付きやひらめきなんで、モザイクには一切関係無く、誰にでも平等なものなのね。一切技術とは関係の無いものなのだから。話は戻って、やっぱり良いモノが作りたい・・・どうせ作るなら。ここね。良いモノって何?ここ。ここが全て。
ここの考え方1つで全てが決まると言っても過言じゃ無いのね。しかもここを無意識に過ごすと、恐ろしい勘違いをする事になるのね。では良いモノって何?それを自分が良いと思うモノって自分発信をした場合、それなら目利きが出来る眼を持つ事だね。だって自分の判断なのだから。あくまで自分で決めるなら、そう言う意味に
なるでしょ?もっと言えば、習っている以上、俺としかやり取り出来ない・・・そう言う事になる。これが逆に良いモノって判断はみんながする・・・って思えば、作り手は自分であっても評価とは人のモノであり・・・と自分発信のさっきとは対極な場合、決めるのは自分であっても自分が良くても、評価が悪いと良く無くなる感じ。
どちらにも良い事と悪い事があって、もし前者の自分であるのなら、山籠もりして制作しても楽しかろうになり、逆に人の評価ばかり気になれば、何を作っても不安になるし満足を得られなそうだけれど、そんなのは嘘。どちらでも良いか、必ず人に見せれば評価は下る。その時に超越するものは、どちらでも評価が良いものが
ある。それこそが本来の満足感のある、ここで言う良いモノが作りたいに繋がるのね。それを踏まえた時、棟梁は自分が作りたいから・・・つまり前者よりの人。それなら自分が好きなものを作った・・・出来た・・・良かったじゃん。おしまいで良いでしょ?なのに、そんな人が自信なんか無いよって。ここなのね。これだ結果を出しても、
謙虚なのね。ただ作りたい・・・って欲望だけは果てしなく、しかもどうせ作るのなら?って言って、良いモノって何?って言うと、自己満足では無くて、凄いね、上手いねって言われたい・・・ここが最後の最後に自分が良ければ良いじゃん・・・ってなれば、ただの傲慢でもあったりするのにね・・・そこが棟梁の凄さなのね。最後に謙虚
・・・そうなると貪欲に良いモノを探すでしょ?目利きとはそう言うもの。でもね、眼が良くなるって事は、自分も許せない。これでは満足しない。そうなると、身も削るのね。でもさぁ、じゃ棟梁にとってモノ作りって何?って聞けば、恐らく趣味って言うのね・・・まぁプロみたいなご趣味ねってな話で、上に行くも行かぬも心持ち1つ。
そんな人にここを直した方が良い・・・って言われたりょうさん。確かに直せば良くなる。でも、まぁプロみたいなご趣味ね・・・の人の添削なのね。かなり厳しいよ。でもね、もしそれを受け入れるのなら?当然結果は良くなる。でも厳しいよね?どっちが良い?って言うのは、りょうさんが決める事。そして直す事になれば、時間も掛かる。
しかも終われると思っていればなおの事。気持ちが削られる。実はこれを受け入れる人であれば、電話の日の話が全てだったのね。本当に終わりますか?見てもいない俺は先生なのね。りょうさんの実力を知っている。切れたとは言え、果たして不備無く終われるか?となった時、直すか?直さないか?となった時、直す側の人。
しかし、終わりたい気持ちがある・・・でも本人にはそんな気持ちが無く、終わりそうだから目地って言っただけなのね。そうだけなのね。でも、やはり直す事になった。全てが心持ちだったからなのね。そもそも棟梁は自信無いよ・・・って言った人。それなら、きっと棟梁なら、一応終わるんですけど、大丈夫かな?って感じになる。
でもりょうさんは終わると思います・・・って。本当は逆でしょ?謙虚なりょうさんなら、大丈夫かな?であり、棟梁じゃ無くてりょうさんだよ・・・って話。つまり目利きを誤ったのね。それは無意識で先を急いだからであって、それが証拠に手直しに身を削っていた・・・つまり本当はそれだけ大変な事だったはずなのに・・・って事なのね。
そもそも時間の掛かった作品って言うのは、それだけの時間を掛けて来た、向き合って来たものなのね。それがいつもよりサッサと終わるなんて有り得ないでしょ?つまり手抜きをしたって事なのね。勿論、上手くなった人は、後はバック・・・なんてセリフもあるけれど、それは言葉のあやであって、実際は手抜き何てしないのね。
その例がおかみさん。こんなに小さいスペースにまだこれでもかっ・・・ってまた、ブルーのパールでかまぼこみたいな形を追加したのね。ただ今度は逆に、きちんと全てピッタリに回そうとするので、緩めにね・・・ってアドバイスしたのね。余りにも窮屈にギシギシ張ると、無理やり入れた感じが出るし、逆にこの可愛さを失う。
どっちかって言うと、ほんわりした感じの絵だから、それじゃ無くても既にきちっとした本編ありきなんで、そこを引き立たせる為にも、責めてバックはクラッシュで割とゆったり目に・・・なんてアドバイスをしたって、おかみさんの事・・・・かなり精度を上げるでしょ?だから、あえてゆったりと・・・目地幅をくっつけ過ぎずにになる。
いずれにせよ、どれもこれも上手くなった事での悩み事みたいな話で、楽しむだけならとっくに終わっているはずなのね。ただりょうさんに限っては、大作がやりたい・・って事なんで、心持ちって話をしたのね。大作って言うのは必ず最後まで出来る・・・とは限らないもので、何度と無く、心が折れる時期が来て、だからこそ自分が
どうしてもやって見たいと思うモチーフで、何と無くスタートを切らないようにであり、今日の是正はこの程度で済んだけれど、大作の失敗は作りたく無くなる・・そんな事も多々あるのね。いずれにせよ、考える時間はもう少しあるのね。そんな後は、色々と小物作品の下絵を写したりしていたんだけれど、気が付くと10時・・・。
きっとkameyaさんで刺激を受けたんだろうね・・・更に言えば、棟梁の娘さんが来月出産で帰って来ていて、お腹を見て、何か置いてきぼりな気分になったのもあるのね。確かに最初は棟梁に娘です・・・と紹介されても、俺が付き合ってもおかしくない大人じゃん・・・に戸惑い、ビックリしたのね。いつもそうだけれど、大抵その人と
左程年齢の差が無ければ、大人ってくくりと、差があれば子供ってくくりの2つ位で、それがデイ・サービスのようにお年寄りとか、新しいくくりに出会ったりする。それもそれも家族がいないから非日常だからなのね。そんな中で、子供が大人みたいな年齢で、結婚だの出産だのって言うと、仮に棟梁といくらも離れていなくても、
いきなりその差を感じる訳で。俺にもこんな子が居てもおかしくないって事?ってね・・・もう受け入れようもクジラでも飲み込んだみたいになる。まぁそれでもいくらかは慣れて来たんだけれどね。そんなこんなで帰っても、俺これで良いのか?なんて振り返ると、恐ろしくマイナスな気分になるのね。何してんだろ?ってね。
さぁこうなると、孤独って言うのと向き合わないとならず、これがお客さんの依頼作品なら、孤独と向き合うのは普通じゃん、誰も助けちゃくれないよってだけだけれど、今は依頼品を作っている時期では無いのね。既にモンゴルは決まっているのだから。つまり小物に付き合うのは今月いっぱいって感じ。さてこの気分、どう立て直す?楽なのは、このまま下絵を写すだけ・・・やっぱ宣伝かぁ・・・それでは夜更けのkatsu散歩にお付き合い下さい。
新宿なのね。本当は賑やかだし・・・とは思っていたけれど、何か物騒って言うか、殺伐って言うか?正直行き慣れていないから怖かったんだけれど、気分の打破なんだから、新鮮な所じゃないと・・・って言うのと、安心な場所じゃなくて、そうじゃない生き方を選んだんだから・・・って思う為にも、崖へ。みんな遊んでいる中、何を俺は
やっているんだか・・・ただ、もし、あっ・・・って気が付いてくれたのなら、記憶に残れば、それだけでも宣伝。いつかその時が来たら、思い出せる引き出しへの記憶。
そうなりたいと思って、アトリエに残って時間を過ごすのと、どうかしているなぁ50も過ぎて・・・でも・・・と散歩に行くのと・・・何が良いのか?って正解があるのなら、その通りやれば誰でも結果は出るはずだけれど、これもさっきの話と一緒で、人と違う事をすれば、人と違う成功と失敗が待っているだけの事。後はそれと向き合う
ただそれだけなんだと思う。