今日は午後からリピータ―さん教室。それまでは、新作の成田空港温泉 空の湯って施設からの依頼作品の下絵。以前の打ち合わせで、成田に近い事で、飛行機をモチーフにして・・・って言う話で検討した結果、ANAにカメのデザインの
飛行機がある・・・って話から、それなら鶴の飛行機もあるし、鶴亀で縁起も良いし・・・って事になって終わったのね。それで合間を見て、ウミガメジェットの下絵は描いていたのね。しかもやはり今なら歌舞伎かな?って思って、顔を
歌舞伎チックにしたのね・・・と言う訳で、今日は鶴の方になるんだけれど・・・
ツルジェット・・・まぁ割と提案出来る絵にはなったのかな・・・って感じにはなったのね。後はまたなんだけれど、国を表す花があると、何処の国へ飛んで行くのか?何処の国の飛行機か?みたいな事がいくらか判ると思うのね。
国に国花ってものがあるし、悪くは無いと思うのね。しかも男女風呂となると、どっちか寄りのデザインになる訳には行かないと思うし、華が加えられるしね。ひとまずメインの飛行機はそこそこ出来たのね。そんなこんなでお教室。
宿題の花びらが切ってあったんだけれど、上部の小さな花が割と均等に切れていて、明らかに上手くなっているのね。でもまだ満足はし切れていないらしく、もう少し直したい気がするらしいのね。それと初心者の人に多い事なんだけれど、
どうしてもサンプルありのモノ作りに慣れているから、結果を知って進めたくなるのね。つまり楽譜やレシピや設計図のように、工程順に進めると、完成はこれ・・・って言う作り方がしたいのね。だから最初に結果ありきなのね。
でもそうする為には、図面として絵を描かないと、イメージが沸かず、何か本当にこれで良いんだろうか?と張る事をためらって、あれこれ切ったパーツを動かしては、こうじゃ無い・・・嫌こうかな?と決まらずに時間だけが経って行く。
そもそも自宅で切る・・・って事は、素振りをしているのと同じ感覚なのね。つまり振る練習にはなっても、実際に打ってはいないから、あくまできちんと道具に慣れる練習であって、慣れてしまえば、楽な事なのね。
それは完成するプレッシャーが無いから。打てないプレッシャーが無いから。しかも振った、切ったって自信は付く。じゃ打って見ようか、張って見ようか・・・・となると、急に委縮したり、緊張したり、迷ったりするもので・・・
当然なのね。何せその練習はしていないのだから。でも良く聞くのは、練習した事しか本番では出せない・・・なんて聞くでしょ?そうなのね・・・だから迷うのね。だって結果を気にするから。しかも表札。人に見せる前提のモノ。
でもね、何せ初めて作ったものなのね・・・そんなに気負う必要は無いのね。でも、そう言っても・・・になる。その時に、良く聞くのは自分が満足すれば・・・みたいな表現ね。ある意味、人の評価では無くて、自分が満足するって、
表現はランクを下げて、自分が納得すればそれで良いんです・・・ってこじんまりした表現にしたつもりなんだけれど、実は考えように寄っては、でどうすれば満足しますか?となると、全部ありったけのものの中から、好みを選ぶ・・
こんなやり方になるのね。でもね、そのやり方こそが、サンプルありきで作って来た証拠なのね。だって、サンプルを見て色違いにしただけなのだから。つまりオリジナルって言うのは、本来なら図面、レシピ、楽譜みたいなモノを作り
それに沿ってって言う事で、その方法の人達は、その元になる図面やレシピ、楽譜として作る側とそれに沿って作り上げる側は別々の人になるもので、両方やる人は、楽器を持ったら弾いて見て、こんな歌作りました・・・みたいな感じ
であって、それをするには楽器が弾けないと話にならないのね。勿論例外はあって、今ならパソコンが使えれば、絵が下手でも、歌が下手でも、作れたりもする。でもモザイクはアナログなんで、そうは行かないのね。
でもね、とは言え、ウチに来る人で美大卒って肩書きを持って来るなんて人は少なく、もっと言い方を変えれば、やって見たい・・・って感じで来た人がオリジナルを作るのだから、まずはその下絵を描く事から・・・なんて言ったら、
いじめみたいになるのね。だってモザイクがしたいんだし、オリジナルが作りたいんだから・・・。だから、楽器を弾く、包丁を使うみたいに、タイルを切る・・・から始めちゃうのね、いきなり。バンバン切ろうってね。
ただ切るって事と割るって事は違うんで、切るって言うのは、狙って必然な形にする事、割るって言うのは、流動的で、落して欠けたのも一緒・・・って違いがあり、あくまで割るでは無く、切るって行為を練習する。
そう言う点では、短期間に随分と切る事が上手くなったのね。これを料理に例えれば、キャベツの千切り上手くなったね・・・って感じね。じゃそのキャベツどうする?細くしたなら、とんかつの横になるし、炒め物なら割る感覚。
別にそんなに揃える事は無いし、ロールキャベツなら、その腕もいらないだろうし・・・つまり用途。ではこの場合なら、花って決めたのだから、ウニッコ柄じゃ無いのなら、きちんと揃えるべきだし、それで美しさは倍増になる。
けれどコロは固いし、小さくすれば、持つ事も容易じゃ無い。それをここまで精度を上げて来たにも関わらず、まだまだ・・・って自分の眼が満足しない。眼が肥えるって言うのは、上手くなる秘訣だけれど、厄介なもので・・・。
今の自分に出来る最高のパーツを目指すのと、安定して切れるを目指すのでは意味が全く違うのね。例えば高洲やkameyaさん位の人達になら、最高のパーツを目指す事をお勧めするだろうね。その理由は切る事自体が安定しているから。
でも始めたばかりでは、幼稚園パーツもあるし、高校生パーツもある・・・みたいに幅が大きい。これでは安定感に欠ける。そこでこんな場合は、安定して切れるパーツを先生のサンプルとして、そこを繰り返し真似して行く練習が必要
で・・・それを繰り返す事で、100点を目指すのでは無くて、65点を安定的に取る練習なのね。これで質は下がらない。それを仮にまぐれで1つ切れたとして、それが良いと繰り返しても、失敗パーツを何枚積み重ねるのだろうか?
それでは時間もお金も掛かるだろうね。ただ1つだけいつもと違うのは、まず1か月に3回な事。これは1か月に1回の人の3倍のペースになるのだから、進み具合を気にしないで済むから、早めに美の話になりやすい。これが1つの理由。
それと10年続いている習い事がある・・・これは大きな力になる。1つの事を10年続けられるって言うのは、並大抵の事では無いのね。雨だって降るし、行きたくない事だってある。用事だってあるし、友達の誘いもあったり・・・。
そうやって色んな事がある中で、続けられるって言うのは、ブレないって事を持っている人だろうし、何か目標を持てば、それに向かってやり続けられる可能性を大きく秘めている人だろうし・・・。だから余りに初心者扱いなのも・・
って思う気持ちもあるし、嫌それでも初心者なんで・・・と、いつものように老婆心なんて気持ちも無い訳でも無い。いずれにしても、初心者ではあるのだけれど、もう感じる・・・・なんて話をしないとならないのは、教える側も結構
大変なのね・・・出来ればまだ楽しんで欲しいんだけれど・・・・。いずれにしても、いよいよバック。その話も一応したんで、次回どんな話になるのかな?・・・