今日は、相席だったんだけれど、リピーターさんがまずやって来ると、前の晩に進めた・・・と言って見せて貰うと、おっ、やってある・・・・。
失敗したのは、ビフォーアフターの画像が無いんだけれど、四隅の丸の中以外終わっていたのね。
しかも、今日完成したいんです・・・と言うのね。あはははは、本当は終わらす気なら昨日の晩に終わっていたんだね・・・きっと。
つまり下山の話。ここで辞めとこ・・・と、無理せずグレードを気にして相談しにやって来た・・・って感じでね。
ただ、どうしたら良いですか?・・・って。じゃ逆にどうしたい?なのね。でも、1つだけすでに決まっている事が出て来ている・・・そう終わらせる。
じゃ逆算して見ようか?目地に最低1時間、ペンキやフックを付けたり・・・をもう1時間、普通に考えたら1時間で張り終わるようなデザインになる。
しかも、4つの〇の中なのだから、1つ25分以内でね・・・更にここが一番大事な所で、ノープランで構想なんて考えるなんて時間も入った上で・・・・・
じゃ10分で答えを出したとする。じゃ50分の4分の1、って事は13分弱になり、最初の半分の時間で作らないとならなくなった・・・・。
まっ、結果から言うとね完全にオーバーして作ったんだけれど、そもそも、どうしたら良いか?は質問じゃなくて丸投げ。基本はこうしたいんですけど、どうしたら良いか?・・・それが初心者では無くて、リピーターさんとのやり取りとなる。つまり自分ありきで質問。
何故なら簡単な話。今のやり取りだけで考えれば、構想の時間をいつまでも取っていたら、今日自分が決めた一番大切な終わる事が出来なくなる。
それが折り合いが付かないのなら、ペンキとフックを諦めて、1時間捻出すれば良い。時間を作るとはそう言う事。
そもそも、やりたい事と自分の時間、欲としての完成度と、こだわりの限界・・・・こう言う葛藤を俺にゆだねる事が本来どうかしているのね。
あははは。だって昨日終わってたでしょ?この程度の丸の中のデザインで良いのなら。つまり着地の仕方・・・そんな事と目地に時間を掛けに来た・・・
そんな話になる。そもそもこの方にタイルの切り方を教えるような事は無い。つまり俺はオリジナルの作り方の相談相手になる。その作り方の1つが、図面あっての作り方では無く、何も無い1から積み上げるって作り方であったのね。1つの小さなデザインのかけらをきっかけに、また考える。
そして2になり、2に合わせるデザインの3を生み出し、3に4、5と同じ事を繰り返す。自分で作っていながら、自分の作品のようには思えないが、タイルを切る事には困らない腕があるので、デザインさえ決まれば、時間が解決する。そんな事の繰り返しでこうして完成した・・・。
つまり今日、初めて自分の作りたかったものはこれだった・・・・って初めて完成の図面を見た感じになる。そんな事を踏まえて、それじゃ、指導なんで、今日終わらずに、グレードのみを気にして、質を上げるって言う着地も教えないとね・・・。
四隅じゃない川みたいな場所に白いタイルが花のように入っているよね?まるで花の4分の1みたいなデザインで。それを入れればグレードアップだよね?
何せ、良く観ると4個あるのだから、合わせれば1つの花になる。出来ないって事は無いし、色もそのままで良いのだから、質は上がるし、雰囲気も
壊さずに出来ない事では無く、ただ単に1ヶ月完成が伸びるだけ・・・・あはははは。けれどね、別に強制じゃないのね。ここまでの完成度があれば、本気で作った作品の1作目って言う事で、十分な仕上がり。別にそんな事があろうと無かろうと、見る人には判らない。
これだけの完成度、十分である。ただ問題なのは、ここまで作れるようになった人は、腕の話や作品の良し悪しでは無く、作り手の姿勢。
ではその意味。ではこんな質問をしたら、一体どんな答えが返って来るのだろうか?
ねぇ、これって遊び?楽しかった?・・・・だって趣味なんでしょ?月に1回の・・・・んで、何て答える?完全に返す言葉は無いはず。だよね?
そこをもう遊びって言わない事。何故なら、遠方からわざわざ通って習いに来ているのなら、遊びじゃなくて習いに来ているのね。
習いに来たなら、上手くなって当然で、素敵だったり、凄かったりで当たり前。それを遊びって・・・・そんなのここでは半年も遊べば十分。
では、残酷な表現をして見よう。もしこの方のキャリアで、この作品の完成度を持ってして、月に1回のお遊びの作品ですって言ってごらん・・・・。
世の中のプロって名乗っている人達のいくらかは倒せるだろうね・・・・そのプロは一体いくらお客から頂いた?この人は遊びだって・・・この作品。
お金を取るだけの作品になっているかぁ?そのプロは本当に・・・・。違うかな?お遊びならプロより下手じゃないと・・・・ねっ。
そもそも、こんなセリフを言えるのは、いつまでものん気に謙虚に自分が下だ・・・と楽している表現であって、こんな作品を作れるようになったら、遊びなんて表現したかったら、こだわらずに1回で完成するようなものを作った時にだけ言えば良い。
本当の意味での謙虚なら、こんな作品を作れた人は、続けていると上手いとか凄いって言われるような人になります・・・だから、そう批評されたり、売っているんですか?とか聞かれた時に、遊びなんで・・・では無く、まだ習っている最中で・・・であり、褒められたら、有難うございます。
まずは、腕と同等のご挨拶。その意識の改革だろうね。今後の課題の1つは。それが上手くなった人の1つアドバイスで、それと平行に腕についてなら、構想に時間を掛ける事。まずどうしたら良いですか?では無く、こうしたいんだけど、出来ますか?に変えて行く事。
そもそも、考えるって言うのは時間が掛かる。オリジナルを生み出すって言うのは、そう簡単じゃないのね。それが証拠に、じゃこの方が下絵を描かずに、コピーした絵を作ってごらん・・・・ラクチンとはその事を意味する。ただタイルを切るだけじゃん。
まず道具や素材に慣れる事。これが基本。つまりモザイクなら狙った形に切れる。ただ切っただけでは、野球で言ったら取っただけ。ワンプレーである。そこに投げるを連動させるとツープレーになる。つまり切ったら張る。当たり前じゃんって言うがね、張るにはピンセット。
ここではピンセットの使い方も指導する。道具って言うのは使い方1つで、物凄い役に立つし、便利なだけ・・・程度にしかならないものでもある。
前者は巧みな作品の為に使う道具であり、後者はラクをする為の道具となる。使い方とはそう言うもの。
こんな事を繰り返しながら進んでここまで来たからの結果がこれ・・・こんなグレードにチャレンジして初めての作品がこれ・・・。
こんなに時間を掛けて、こだわりながら作った本当の意味での1作目・・・・まだ1作目・・・そう考えれば上手くなったな・・・なのね。
こう言う人は、今時の言い方をすれば、メジャーにならないインディーズが長い人で、すでに人気があるのにデビューしないみたいな話。
まっ、確かに言い方をまたかえれば、ここには腕利きがゴロゴロしているので・・・・って気持ちにもなるだろうけれど・・・・。
ただ、そう言う人達の仲間入りへようこそ・・・そんな作品である。多分、今後マンダラみたいな花台の人・・・・なんて言えば、あぁあの人って、
認識されるくらい、名刺になるような代表作になったと思うのね。お疲れ様でした・・・・お見事です。
そんな中、今日はもう一人、終わらせる・・・って意気込んでやって来たのが、オードリー。バックを3分の1程度残して・・・。
もう、バックのクラッシュのスピードアップの仕方を教えてあるので、恐らく終わるだろうなぁ・・・と思われたが、きちんと終わらせたのは、中々の読みであって、中々調子も良いと思われる。ただ、こんなものがプレゼント・・・・それを聞く度に相席の人が信じられない・・・・って。
まっ、そうだね。そう言う点ではプロ向き。こんな作品をいとも簡単にプレゼント出来る・・・・ただでプレッシャーが掛からなくて、このグレードなら喜んでくれるでしょ?って判った上での作品だから・・ってラクな部分はあるだろうけれど、逆にプロとしてお金が発生しても、このグレードなら
人からお金を貰っても、katsuの弟子です・・・と名乗られても、まっ恥ずかしくない作品ではある。そこそこプレゼントの作品の質だけでなく、時間も制限しようとするようになって、少しはその時間内での質を上げる練習としては、いくらか上手くはなったはず。
少し作品が大きかったかなぁ?・・・でもなぁ・・・って、自分の掛けられる時間をオーバーしたなぁ・・・って振り返った。けれど、反面、アトリエには数回しか来ていない・・・・この程度の作品では・・・・って、力量も感じさせる発言もあり、成長も伺える。
何か2ついっぺんにこれだけ作品のまとめをするのは、勿体無いが2人共に悩んで、時間を掛けて作り、これだけのオリジナル作品となった。
素晴らしいと思う。しかも何よりなのは、2人共にほっとした顔と、完成の仕上がりに満足そうな顔をしたのね・・・・。
真の習い事って言うのは、こう言う事なんでは無いのかな・・・・?辛さと喜び・・・達成感なんて、体験教室の出来たぁぁぁ見たいな事を、何年も繰り返せるほど、人はのん気じゃない。もっともっとと欲が出るもの。しかも目も肥えて、本人の気持ちとはうらはらで、本人の気持ちよりも、
作り手のこだわりって言うのは、経験値が増すほど強くなる。そんな中、本気の1作目なら、全力で代表作を作りに行けば良いし、弟子となって腕も付き、その上でプレゼントする作品作りとなったら、きちんと季節モノを作るように、時間制限を設けて、その中で最高の仕上がりを探して行く・・・
そんな作り方をしないと、いつまでも上手い奴が時間を掛けていれば、きりが無く、それでは自分の作品のように、いつ終わるか?判らなくなる・・・
そんな作品を2つも抱えてしまっては、モザイク自体嫌いになるくらい、辛いものとなる。
みんな自分の時間って言うのは、限られた中で生きているのだから・・・・優先順位が上位じゃない限り限界がある。まっ、その人その人にあった進行具合、制作覚悟、そんな事も踏まえて、相談の中進めるのが、オリジナル教室であって、ザックリ誰にでも同じ指導って言うのは、団体教室。
ただね、子供の頃からプロを目指しても、高校から始めても、大学でも、社会人でも、願えば叶うとは限らないし、逆に願わなくても、指名される事は多々あるものでね、オードリーは弟子だから当たり前だが、リピーターさん・・・中々良い腕になった・・・・。
俺は続けてくれていれば、いつか欲しいね・・・・この腕って思わせてくれるそんな作品を見た気がする。それ位、良い作品である。
いずれにせよ、こうした質の良い作品を観ると、先生のkatsuでは無く、作家katsuに火を付けてくれる、刺激的な作品でもある。
ただ、先生katsuとしては、何とも嬉しい限りである。2つの気持ち・・・これこそが葛藤。