今年最後のkameyaさん教室は3人。先月に引き続き9時からと1時間早め・・・今日はおかみさんの用事での事なんだけれど、銭湯なんでゆず湯の日って事で段取りがあるみたいなのね。そんな訳で棟梁から。先日作ったサンプルがやりたい・・・って事で、下地を作って来たのだけれど・・・
3時間で終わらないってどんだけ時間を掛けてやってんのかぁ・・・と言いたい所だけれど、あれだけの大作をやっているのだから、息抜き作品も
やりたいだろうし・・ただそれだけの意味じゃ無くて、ご新規獲得の為にも外に小物作品を飾りたい・・って前向きな話も出たので、こんな話を
したんだけれど、これは自分の作品?それともサンプル?すると、サンプルだけど、自分の作品・・・と言いたい事は判るんだけれど、明らかに表現として難しい事を口にするのね。例えば自分の作品です。と言い切った場合、じゃ持っている技術で仕上げてね・・・になるだろうね。
所がサンプルと言うと、相手は初心者な訳で。そうなると、全力の棟梁の作品なんて結構上手い人じゃないと、完全にムリ。それなのに、ここまでしか終わらない状況では、これをサンプルって言っても、仮にこれがやりたい・・・と言われても、真似すら出来ないし、仮に出来上がっても
果たして満足して貰えるか?となると、やって見ないと結果は判らないけれど、少なくとも今まで俺はそんなサンプルを作った事が無いのね。サンプルはあくまで初めての人っぽく・・・けれど目のような場所のみは揃えても、拾ったパーツを入れたりして、全力で切らずに、素人感を出す。
そんな工夫をして、更に言えばその会場で真ん中位の実力者に見えるような感じにしたいのね。それによって、中には私の方がサンプルよりも上手く出来たぁ・・・なんて気持ちの人もいたり、何かサンプルと同じように作れたぁ・・・とか、もっと言えば何も変えられなくて困っていたり
した人が色さえも真似て何とか終わった・・ってそんな人の救済になるようなサンプル・・・そんな気持ちで作っているのね。ただ全てに置いて良い事と悪い事は背中合わせで、この考え方の失敗は、余り質を落とすと簡単過ぎるように見えて幼稚に見られたりもするのね。逆に良くなると
当日に終わらなくて困る人がいるだろうし、さっきの例の、先生サンプルだけが独り勝ちの結果になるだろうね。、ただそれは今までの俺の考え方であって、棟梁がそのスタイルでやる必要は無いけれど、何も考えずにやるのと、そんな事が起きる可能性がある事も考えて作るのでは、
意味が変わって来る。ただそんな事を考えないと、結果が予定通りにならなかった時に、何でだろう?何でこんな事になったんだろう?と戸惑うだろう。その1つの例は、これでも全力じゃない・・・と言うのね。でも3時間でも終わらない・・棟梁なのに。それではきっといつか満足するもの
を作るんだろうね。じゃそれは何時間掛けるのだろうか?そうなれば増々絶対真似出来ないものを作るんだろうね。つまり自分の作品を作るのと、サンプルは上手くなればなるほど、難しくなるもので・・・作れないサンプルではサンプルの意味が無くなる・・・。まっやり過ぎ禁止の注意。
これがりょうさんなら、自分の作品なんだから、全力で自分の持っている技術で・・・となる。とてもシンプルで、もっと簡単に言えば、あれ?この雰囲気りょうさんの?って、
言われるようになれば良いだけで、それこそがオリジナルの考え方であったりするのね。個性的って言うのは、人と違う事ってだけを思ってしまうと、後出しジャンケンすれば、一通り見て変えるだけで変わって見えたりする。そうじゃなくて、一番最初にやって0スタートで作る・・・
ほらそうなると、これを作っているのはりょうさんだけだし、サンプル無しで進めている訳で・・・そう言う点では、おかみさんも同じ。
ただ難しいのは、素人が見た時に、可愛く見えるのと、凄く見えるのでは、凄い方が立派に見えるものなのね。つまり出来そうか?出来そうに無いか?と言う判断になるから。その時に習っている人なら、例え可愛く見えても、その技術を見るから、単に見た感じ・・みたいな雰囲気には
騙されない目を持っているのね。つまりそれこそが目利き。何の何処が凄いか?とね。だから見比べて、りょうさんのが上手くて、おかみさんのは可愛いから作れそう・・・なんて言わないのね。所が棟梁が3時間掛かっても終わらなかったものは、体験の人でも終わる人はいるのね。
しかも見比べられて圧倒的に凄いと言わせられるか?・・・となると、それは難しいのね。つまりこうした下地の場合、みんな同じ土俵になると、いかにアイデアが良いか?となったりするので、いかに精度を上げて切った所で、左程見た目は変わらなかったりするのね。
そうなると、おかみさんのツリーのように凝りまくると、そりゃ見比べなくても、体験の人には出来ないし、圧倒的な力の差を見せつける事になる。要するに、そのスペースに誰も考えない事が出来るか?になるから。これが個性的な作り方。いずれにせよ、今年最後のkameyaさん・・・
話す内容も結構小難しい話が多くなったけれど、まぁそれはみんなが上手くなったからであって、単純に出来たら嬉しい段階は終わった人達の集まりであって、ご新規さんが入って来たとしても、十分に先輩として見せられる作品を見せられるようになった証拠なのね。
そんなこんな後、アトリエに戻って片付けの続き・・・。