今日はのりちゃんの新作の下地作りからスタート。そのまま続けて途中だった販売用のミラーの側面の木を付けて、ペンキの1回塗り。
せっせとやっていただけだから、特に話は膨らまないんだけれど、むしろ昨日のkameyaさんのお教室に面白い指導の話があったのね。それは、先日棟梁が自分の家でタイルをひっくり返してしまって、丸2日色分けするはめになった・・・って言ってたのね。そこで、わざわざ1cmタイルのごちゃ混ぜの袋を、
持って行ったのね。恐らく丸2日も掛かってしまった人は、きっとこんな風にやったんだろうな・・・ってのは、想像が出来るのね。それはタイルを1枚1枚表に向けて、色を確認できるようにして、これは赤、これは青・・・と1枚1枚手に取って集めて行く・・・こんなやり方をしていたと思うのね。
それではとても果てしなくなるのね・・・そもそもやっちまった・・・って気持ちが強く、ガッカリ感満載でしょ?これを大きくダメージを受けずに、何と無くって出来れば、それ以上の余計なダメージを受けずに済むでしょ?ただそんな事ってあるのかな?ってのを説明したのね・・・。
それは例えば適当にザルにタイルを入れると、表だったり裏だったりして何かザックリ半分位、表を向いていたりする。その時にいちいち全部表にしない。ここも良く出て来る折角を付けて折角裏返しなのね。だから直す必要が無いのね。そもそも慣れていないと、ザルのタイルの色合い程度でも、不慣れ
な人だと、眼がチカチカしてしまうだろうね。だから半分が丁度良いのね。それで、まず目がチカチカする前に、赤とか、青、黄色、オレンジ・・・みたいに、ハッキリと判りやすいものを取り除く・・・例えば赤だけ選ぶ。そしてたら次は青・・・みたいに。ただ判りづらい曖昧な青でも濃くても薄くても
大体の雰囲気で良いのね。その繰り返しをして裏ばかりになったら、ザルの端をトンと叩けば表になる。つまりいちいちひっくり返さない。こうすれば、いちいちひっくり返す手間が省ける。その繰り返しをした後に、微妙な色合いを大体青みたいな場所から選別して行くのね。そうすると割と楽に出来る。
ただ本当はこれが説明したくて持って来た訳じゃなくて、本当の意味は色が多く散らばっていると眼がチカチカしたりする・・・ただそれが1cmタイルを切らずにそのままの大きさなのにね。これでそんな事になるのでは、みんなは1cmタイルを切っているのね。つまりもっとチカチカしてしまうはず。
その時にさっきのコツは色々と見ずに、狙った色だけを見る。そんな癖を付けるのね。そうすれば悩み事は1つ減るはずなのね。それを踏まえて出来ると、りょうさんは、切る事がまだまだ自由にならないのだから、それだけに集中出来ると思うのね。それを棟梁の場合は更に難しい事をやっているのね。
その難しさと言うのは、例えば今バラの花を作っている。では、花を作っている点ではりょうさんも棟梁も一緒になる。果たしてそうか?となると、全く違っていて、りょうさんの場合は、チューリップがメインだから、それにあったように周りを合わせて行く形になるけれど、棟梁の場合は、バラはメインで
は無くて、あくまで脇役。それがどんなバラを作ろうとしているか?となると、場所に寄ってはレースの下に見えるような・・・とまず1つ難題があり、更に赤いバラを作っているのだけれど、タイルにはそんなに色んな赤が無い・・・そこでエンジなんて色が使いたくなるのだけれど、そこに落とし穴が
あったりする。それがkameyaさんならではの起こり得る事。それが年齢が割と高い事なのね。勿論これが逆に若くて同じような場所でも一緒なんだけれど、似たような人達の集まりの中で、例えば若いよね・・・と言われていたとする。その人は一体いくつに見られているのだろうか?
例えば60歳の場所だとしたら?5歳位なら若いよね・・・レベルだろうが、10歳以上になれば、ビックリするほど若いぃぃ・・・と表現は変わって来る。こうやって表現は変わって来るものなのね。その時に棟梁がいつものようにみんなに見せた時、良いんじゃない・・・って言われたとする。
でもそれではダメなのね。いつもとは違うから。それはあくまで若々しい天使に似合うバラであって、棟梁やここにいるみんなが良いじゃない・・って事では無く、最低娘さん達が、お母さん良いじゃん・・・って言って貰えるバラの色合いにならないと、若々しくは見えない。ここが落とし穴なのね。
思い込みなのね。私は若々しく作っていると思っていても、きちんと20代って意識した?勝手に若いと思う位にしていないかな?そんな事もあって、たまたま娘さん2人がいたんで、見て貰うと、何かおばさんぽい・・・って。そうなのね。そうなっちゃうのね。と言う事は、若々しい白い天使にお花畑が
おばさんぽくなるのだから、巣鴨に若者になっちゃうって事になる。そうじゃなくて、原宿にしないと、自由が丘にしないと、ランドにしないと・・
みたいに自分が作っていても、自分の年齢なんかに合わせてはいけないのね。これは自宅に飾るディスプレーじゃなくて、思いの丈なのだから。
もっと言い方を変えれば、ファンタジーなのね。空想・・・比喩を使って、自分自身を描いているのね。それなのに自分の年齢で作ってどうする?もっと想像しなくちゃ・・・けれど頭で考えても思い込みになる。実際に経験しないと・・・そこで、レースの後ろに何かを置いてどうなるか?見たり、
自分が若くなれないのなら、自分に近い自分の娘は半分以下の年齢なんだから、その人達にOKを貰えるようにするだけでも適度に若くなるはず。こうやって思い込みを無くすだけでも自分の思い描く方に進める。ただこれでも棟梁の理想には遠い。何故ならあの世では無くこの世・・・。
この世が地味なのはねぇ・・・20代なのにね。もっともっと華やかにしなくちゃ。そんな話。