そうねぇ・・・今日もいきなり本題って感じになっちゃうんだけれど、思い込みって
言う話から入る事にしようと思うんだけれど・・・・。
まずはお母さんの作品。前回のサ-クルで花びら1枚が仕上がって、今日も1枚出来た。
つまり1回のモザイクをする時間を3.4時間だから、必ず1枚は終わる位は進む事になる。
ではこの花びら1枚は一体全体の大きさの何分の1になるのか?・・・そこでお母さんに
聞いて見ると30分の1と言うのね。って事は・・・月に2回は最低モザイクをするよね。
サ-クルとアトリエで・・・・しかしお母さんは自宅でもやるって言う人だから、
恐らく月に4回はモザイクをするだろうと思われるのね。
ならば30÷4で8回は掛からない計算になるよね。つまり8ヶ月位が終わりの目安になる。
悩めばそれより掛かるし、順調なら・・・ここなのね。そうお母さんの場合は落とし穴は
順調に進むと・・・なのね。サ-クルもお教室にも俺がいるから大きく外す事は無い。
ならば外すとしたら自宅になる。けれど教わった事のみを教わった時間だけやったのなら
進み方として、月に4回・・・つまり1週間に1回の中で3.4時間やった分の花びら1枚分の
失敗した分でアトリエかサ-クルで俺に会う事になるはず・・・・しかしそれを
時間があるから・・・と10時間やったとする。じゃきっと教えた事以上に進むけれど、
どの位失敗するのかな・・・?ここなのね。ただ進むだけではグレ-ドは下がってしまう。
下がってしまえば直せない以上、テンションも下がる。そのテンションの下がったまま
何ヶ月も精神的に持つだろうか?始めたばかりでは無理だろうね。
何故ならしのぐ・・・なんてのは修行みたいなものだから、恐らく習ってない。
常連ですら時々グラッとするのだから、いくらお母さんが人生経験があったとしても、
人の気持ちなんてもんはそう簡単には戻らない。しかもリカバリ-を出来る腕もまだ始めたばかりなのだから、持ってはいない。だからここは守りのスタイルで慣れるまでは
グレ-ドを落とさない・・・そんなスタイルで進めて行くべき。となると答えは簡単。
お餅つきのようにペタンとついて、ひっくり返し、ペタンとついてひっくり返す。
と同じ事を繰り返す。つまりアトリエやって自宅で同じ事、サ-クル来て自宅で同じ事、
同じ時間だけ・・・例えどんなに時間があったとしても・・・。
これをこの作品が終わるまで・・・モザイクに慣れるまで・・・・自分の1ヶ月の
モザイクをやる時間のスタイルが固まるまで、それが習慣として身に付くまで、
無理をさせない為にも、腹8分目にして貰う。何しろお母さんは進みたくて仕方無い人で
もっとやりたいんですけど・・・ってタイプだからね。だから止まって貰う練習。
そして自宅でも植木屋さんみたいに眺める・・・全体を見る為に立ち止まる事や、
必ず時間も守る・・・やり過ぎない・・・と意識しながら進める事を気にする・・・
ここを守らないと・・・と指導しつつ、自宅用のタイルを選択するんだけれど、
何色を使いますか?と聞くと、今まで使った色を全部・・・と言うのね・・・。
だから、俺がえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、って言うと、何か・・・?間違った?
って顔をするので、じゃのりちゃんに聞いて見ようね・・・と聞くと、
えっとこれとこれ・・・って1色外したのね・・・ではその外した色とは?エンジ。
一番濃い色なのね・・・何で?と聞くと、ここは薄いから・・・って言うのね。
・・・・だって言っているんだけれど・・・お母さん・・・って言うと、そうねぇ・・
って言うのね・・・お母さん、好きな色を選んじゃ駄目なのね・・・今までのに
似合う色を選ばないと・・・。このやり取りで判るのはお母さんは1番エンジの濃い色が
好きなのね。だからどうしてもそれを使いたいのね。
そして嫌いなのは中途半端な薄い紫みたいな色。でも実は持って帰らないとならないのは
その色なのね・・・けどのりちゃんはそれを選んでいるよ・・・って目の前で見せると、
お母さんも納得してその配分で持って行く事になる。ここが大事なのね。
もし適当に持って行けば、自宅でやる時には俺がいない事を良い事に、好きな色から
張れば当然濃くしてやって来る・・・だって濃い色を持って帰るから・・・。
つまりこれは目利きの練習なのね。自宅でやる分だけのタイル選びの目利きのね。
良く観る。観察する。見抜く。洞察力。そんな事のね。
そして思い込まない・・・アトリエには俺がいて、サ-クルにはキウイもタピオカもいる
そして自宅には誰もいない・・・それを伸び伸びやれると思うのか?心配になるのか?
一人でやる時に、あぁぁぁぁ、えっ?・・・・お母ぁぁぁぁぁぁぁぁさん・・・・って
俺の声がいっぱい耳鳴りのように聞こえたら、絶対にグレ-ドは下がらないけれど、
何にも聞こえなかったら、進み具合が良くなってグレ-ドが下がるのね・・・あははは。
こんな事を繰り返せば、常連のように好きに何でも出来るようになるのね。
あの人達はみんなそうして上手くなったのね・・・あはははは。
今の時点で進行具合もグレ-ドも全く問題無いのだから。そのまま、そのまま。
さてそれではのりちゃん。
かぐやがネットで見つけてくれたサイドボ-ドにペ-パ-を掛けて置いたから、すぐに
下絵を写す事からスタ-トだったんだけれど、お母さんがこうした方が・・・と
アドバイス。それはのりちゃんの下絵は絵画のようにケ-キもコ-ヒ-カップも同じ向き。
それをみんな中心からバラバラに向けたデザインに・・・とお母さんが提案する。
すると、のりちゃんはすんなりそれ良いかも・・・って。
このアイデアもこうしろ・・・とは言わなかったんだけれど、ヒントは前回言ったのに。
実はそれがのりちゃんの課題なのね。どうしよっかなぁ?・・・これ。
何がしたい?はすぐに決まったのね。しかも何回聞いてもブレ無い。ここは良いのね。
ケ-キにコ-ヒ-カップ。・・・お題が決まった後に、普通はこう・・・って思うのね。
つまりのりちゃんは静物画のような、写真で撮ったような構図しか浮かばなかったらしい
・・・お母さんが柔軟なアイデアで、若いのりちゃんが・・・・でもここが大事。
さっきの、のりちゃんの色選び。きちんと見て、きちんと選ぶ・・・そしてきちんと構図
ほら、きちんとなのね。なのに好きなモザイクのスタイルはポップ・・・。
だからきちんとポップに。なのに静物画の構図では可愛らしいまともになってしまう。
のりちゃんはポップな構図・・・ここがのりちゃんの課題なのね。
いかに普通のアイデアじゃない構図の下絵にするか?そうすると、ファンタジ-風味に
なるのね・・・。ただ凄いのは、お母さんの一言ですんなりそっちにする・・・って
何とも素直な人なのね。俺もこっちのデザインのが素敵だと思ったけれど・・・。
ただもう1つのエピソ-ドは・・・・このコ-ヒ-カップの線なんですけど・・・・
これは目地で良いですか?・・・・って言うのね。何で?と聞くと・・・細かくて出来ない
って言うので、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、駄目ぇぇぇって言うと、
えっ?これ切るの?とビックリしてたけれど、ほらっ切って・・・と何枚か切って見せると
ドンドンと切れちゃうのね・・・こらこら。出来るじゃん。何の指導も無しで。
つまり出来ないって思い込んでいただけ。難しいと思い込んだだけ。
大変だって思い込んだだけ。すると、のりちゃんはやっぱり自宅でやった方が良いですか
・・・って言うのね。だから、のりちゃんはやれたらやる。お母さんとは逆。
やれればやる。そんな気分で進めばそれで良い。何と無くでも良いし、忘れていても良い
こうしろとかああしろでは無くて、好きに進めば良いのね。
何故なら大事なのは、こうしたい・・・が課題なのだから。自主性なのね。
半年とか掛かるのは嫌なんだもん・・・ならやればぁ・・・あはははは。
でもお母さんと同じで教えた所だけだよぉぉ・・・・この細い部分をずっと・・・・
この2人とても似てるのね・・・・
この作品が完成する時には、かなり2人共に腕が上がっている・・・はずなのね。
もう自分越えの匂いがしているのだから。
その後の俺。
何とか進んだ・・・。