今日はkameyaさんの出張教室。1人欠席だったんで4人って事で、まずはりょうさんから・・・オルテガ柄のトレイ自宅でパーツが全部切ってあって、頑張ってたのね。ただ本人曰く、何かちょっと変な所がある・・・って言うのだけれど、一つずつ説明すると、まず自宅でやった事。ここはプラスな事。
何しろやる気があって、努力をしている人が間違っているはずが無いのね。それじゃ素振りをしていた画食いの全てを否定する事になるのだからね。ただ問題はただ振っているだけでは結果が付いて来ない・・・そうなると結果が欲しくなるのね。でもどうしたら結果が付いて来るか?になると難しいのね。
ここで少し遠回りしての質問をするんだけれど、これどの位の時間が掛かりましたか?・・・するとそんなに掛かっていないと思うとか、えっと・・ポツポツ時間のある時やったから・・・と、余り具体的には言わないので、流石に1日じゃ終わらないですよね?・・・って聞き直すと、終わったかも・・・って
実はこのやり取りが全てなのね。勿論、本人はしっかり頑張って来たはずなのね。何だけれど、質問の答えは、そんなに掛かっていない・・・勿論、謙遜がここには入っている前提で受け取るけれど、その分を引いたとしても、1日では終わらないですよね?の質問に終わったかも・・・って。
つまりこのやり取りは、凄い頑張りましたね?の受け答えに、左程・・・って返した事になるのね。でも何か変って言うのね・・・つまりそれを全て総合して文章にすると、時間を掛けずに何か変な感じはするけれど、終わりました・・・になっちゃうのね。それを先生もみんな凄い頑張ったね・・・って。
つまり結果を満足していないから褒められても・・・って感じなのね。でも、きちんと文章にした時に違和感を感じないかな?ではこの違和感を抱えつつ、棟梁とおかみさんを見て貰うと・・・。
まずは棟梁から。ここの所、忙しいのと、やはり持ち込みの銘木の額・・・軽い気持ちでやれるようなものじゃなく、こっちとしてもきちんと時間を取らないと簡単な事では無いのね・・・そんな訳で、大作には取り組めないので、手持ちの小物って事でこれになったんだけれど、前回のイノシシの時に、
こんな狭くちゃ何にも出来ない・・・って考え方を止めて、この中で何が出来るかな?・・・ってスタートするようにって気持ちの問題を指摘すると、今日は、どうしよう?となるのだけれど、色違いにしようかな?・・・とか、判ってはいるようだけれど、パッとした事が思い付かないようなのね。
ただここも同じ事で、色違いにしようかな?・・・この文章もほぼ同じなのね。それが証拠にりょうさんよりも上級者なんで、言い方を変えて、じゃそうすれば・・・って言うと、それじゃ嫌だって言うのね・・・こらこらって話。何で嫌な事を口にした?・・・。何故こんなのは?って俺に聞くのなら、自分が
良いと思う事を口にしなかったか?・・・つまり見つからないけれど、何も言わないって訳には行かないし、でもそれは嫌だし・・・って苦肉の策だったんだろうね。じゃ何でかな?・・・そうしたのは?簡単なのね・・・すぐに進みたいから。だって小物なんだもの・・・こんな意識からなのね。
そうね、棟梁の口癖を使えば、こんな小物チッチキ終わらせて、わんこそばみたいに2つ3つやりたいのね・・・って気持ちがあるから。けれどその反面、そんな事してしまったら後悔する・・・それも知っているから。そこで質問に答えて置けば、何らかのアイデアを教えて貰える・・・こんな理由。
そんな事を踏まえて、おかみさんへ進むと、実は前回縁取りを模様にする・・・って事で解決していたものが、下地を渡すと、下絵を出して来たのね・・・あぁやっぱりなっ・・・こんな事になるだろうな・・・って思った通りに描いて来た。それが鯉。しかも小さく何匹も・・・・。
すると、このスペースに3匹作りたい・・・って。そこは却下したのね・・・・でも流石に1匹にしなさい・・・とは言いづらいし、間を取って2匹にしたものの、更にここに1cmタイルで縁取りをしたい・・・とか、もはや前回の打ち合わせは全く影も形も無くなったのね・・・。
じゃどうして?それは良いのが作りたいからなんでしょ?・・・なのに、決まった事を全てくつがえしてしまったら、また0からのスタートになるから、それまで考えていた事を全て捨てる事になる・・・なのに時間を掛けずに・・・ってもはや矛盾だらけ。
しかもこの小さな鯉を1cmタイルで・・・って数枚始めると難しい・・・って。だよね・・・だってぺきぺきよりも1cmタイルの方が難しい事は、ここにいる人全てが判っている事で、改めて言う事じゃないはずなのね・・・。でも、おかみさんでもこうしてやってから気が付く・・・。
でもそれを見て、棟梁は流石に難しいでしょ・・・それは・・・って指摘するのね。じゃそう言う訳だって事にして、だからぺきぺきで・・・って事になると、今度は良いかも・・・って進んでいるのを見て、凄いわっ・・・そんな細かいのを・・・って棟梁は褒めるのね。しかも私には出来ないって。
何かおかしくない?自分もやっているじゃん・・・って話。つまり出来る癖に、おかみさんを凄いって言ったのね・・・つまり棟梁に指導するのなら、本当に出来ないのなら、そのセリフは合っているけれど、実はその狭さじゃ何にも出来ないって決めているのは自分自身であって、更に言えば、そこに
そんな事やりたくない・・・って思っているからなのね。でもそれを口にした時の文章はそうなってしまう・・・自分は出来ない・・・凄いってね。
明らかに嘘なのね。しかも出来るじゃん。の前に、丸3つでねずみ・・・ってどうだろうか?の質問を受けているが、それはねずみに見えるんじゃなくて
浦安のでっかいネズミのキャラに見えるだけ。つまりコピーなのね。そうやって楽をしないのね。アイデアをひねらないと・・・失敗しても小物なんだから。勇気を持って・・・失敗したって・・・って気持ちでね。けれど、そんな事をすると当然こうして何時間もやって数えるだけのパーツになる。
当然おかみさんもね・・・。でも何処にラクなんかあるんだろうか?そんな中、棟梁とのやり取りの中で、こんな話があったのね・・・それがここに何匹もねずみを入れるには?ってね。そこでまず絶対誰にでも判るねずみを1つ作る事。それは正面では無くて横向きだと思うのね・・・。
そこでねずみをキープした事になる。問題はここからなのね。ねずみはキープしたから、次はねず・・・だけでは見えないか?場合に寄っては、ね・・・だけでも見えないか?つまり頭だけ・・・とか、尻尾だけとかね・・・そうすれば、1匹見えているから人は思い込むはずなのね。
見た目で判断って言う事を利用するって話ね・・・。それが理解出来れば、おかみさんも一緒だけれど、じゃそうやって3匹にしておかみさんは作りたいか?とか、納得するか?とか、もっと言えばそんなに時間を掛けない話に繋がるか?・・・となった時、2匹作る事なんじゃ無いのかな?折り合いは・・
全てその人その人の考え方とすり寄せる話であって、この話をまとめるには最後に棟梁のお友達の作品を見て貰えば簡単なのね。
これが初めて取り組む作品で、体験のように1日完結では無いのね。そんな中、棟梁に朝、彼女は終わるからこんな目地を用意して来て・・・と頼まれたのね。結論からして終わっていないのね。何でかな?それは棟梁の取り締まりが初めての人なのに厳しいから・・・。
だから質を上げて、時間を取ってしまったから。察しの良い人ならもう全てが判っただろうが、教えていた棟梁がこだわりのある先生で、友達だから良いモノを作らせたい・・・だからすぐに終わるよりも質。って考えたからなのね・・・おいおい、人には言って自分は?こらこらなのね。
つまりそれだけこだわればこうして終わらないけれど、初めてなのにこのグレード・・・ここに俺の入る余地は無いのね。だって俺ならもっと甘いから・・・初めてなのだから。もはやスパルタだわっ・・・あはははは。こうやって質を上げると進まない。しかも棟梁にダメ出し喰らうからね。
ではその棟梁やおかみさんには誰がダメ出しすると良いのかな?・・・けれど、りょうさんには棟梁がダメ出しするんだけれどね・・・あはははは。けれどね、いつもならりょうさんを気にする棟梁がこうして2人抱えると、後から来た人の方に眼が行くのね・・・当然もう出来るよね?みたいにね。
お姉さんだから・・・みたいにね。でもそれがもし高度な事をしていたとしたら?・・・それがオルテガ柄のトレイなのね。棟梁やおかみさんのようにきちんとタイルを同じように切れる人達には気楽で進める楽しいモザイクなんだけれど、まだまだ不慣れな場合、恐ろしく難しい課題なのね・・・。
そうは見えないんだけれどね。でも想像すれば簡単で、人のやる事全てが同じ事を同じようにいついかなる時も同じに見える事をする・・・もはやプロフェショナルな表現・・・つまりそんな事を簡単にやってしまう2人が困っているのは構想であり、その構想にしても棟梁は狭くちゃ何にも出来ない。
つまり敷地は常に大きく、きちんと本体のモチーフを描いて後はバック…チッチキ終わらせる。このスタイル。おかみさんはやりたい事をこじんまり作る事で、やりたくないバックを減らす事・・・似てない?2人共にやりたい事をやる・・・ってね。それが棟梁ははっきり通すやり方で、おかみさんは、
やりたい事を遠回りして決めるのね・・・そもそも鯉は数回前の亀有の時に聞いていたアイデアだから、ビックリもしないし、やったかぁ・・・ってだけ。でも一旦辞めた・・・って言ってからの復活ってね。いずれにせよ、結局作るからには良いのが欲しい・・・って欲張ってしまう癖に、これは小物
そんなに時間を掛けたくない・・・って矛盾に気が付かないからなのね。もっと言えば気が付いているからなのかな?でもりょうさんの場合は、知らず知らずに進みたい・・・を先行しているのね。ただこれがもし棟梁が眼を光らせていたとしたら?トレイはダメ出しが多かったかも知れないけれどね。
でもそのダメ出しは棟梁の目なのね・・・それが今のりょうさんの技量の限界ならそれはそれで良いのね。でもね、それだと上手くなるのに時間は掛かるのね。それをお友達のように1作目から取り締まり重視をすれば、1作目でもこんだけしか進まないけれど、このグレードになる・・・。
ただこれは上手く行った例であり、必ずしも誰にでも当てはまるものじゃなくて、場合に寄っては厳し過ぎて付いて来られない事もあると思うのね。何せ最初からいつ終わるか?判らない状況では果てしなさ過ぎるからね・・・。でもリスクはあるがここまで出来る・・・そんな例。
みんな何処か気持ちとして進みたい・・・ってのがある。しかし良いモノは作りたい。でも良いモノは時間が掛かる・・・この矛盾を知っているから経験者がこうした事に巻き込まれる訳で・・・。それが新人さんだけは全く意識無く丁寧に進めるだけで、早いのか?遅いのか?判らないから頑張るのみ。
そして綺麗なら、素敵なら、それで満足・・・今日終わった分が綺麗で素敵であればそれで良い・・・みんなも最初はそうだったんだけれど・・・いつしか色々知ってしまったからね・・・何しろモザイクは何をやっても時間が掛かって、本気でやると大変なのね・・・でもね、その大変な事が凄いって
言われる由縁なんだと思うんだけれどね・・・。そんな中、最後の最後にこんなエピソード・・・実は新人さんと棟梁が先日の亀有でのフリマで、生地を買って・・・それでバックを作ったって見せて貰ったけれど、内容は判らないけれど素敵だったのね。でもあれから何日経ったんだろうか?・・・
つまり左程時間は経っていない中、こうして完成した・・・って事は、縫う腕は当然だが、その素材を見ただけで、アイデアが浮かぶと、あっと言う間に縫ったんだろうね・・・つまり、棟梁にはこの分野はおちゃのこさいさいなんだろうね。それがモザイクでは?仏像彫刻では?・・・。
つまり同じ人物なのに分野に寄っては時間の掛かり具合が半端じゃない・・って事であって、少なくともお手軽感は何処にも無いだろうね・・・。だから、縫う分野のように、アイデア1つでチッチキ終われるのなら・・・お手軽モザイクで楽しめるようになれるとは思うのね・・・それが出来ればね。
そんなこんなでその後は、キウイと羽田にかぐやを迎えに行ったのね・・・って言うのも、明日の江東区のイベントの為に上京したのね。さて明日はいかに・・・なのね。