私の最後の子供の最後の入試は2002年、あれから17年も経っているので、最近の事情にまったく疎かったのですが、どうもおかしなことになっているようですね。
私たちの時代…半世紀以上前には国立は一期校と二期校に分かれていて、三月初めと三月二十日ころにそれぞれ試験がありました。
一期校は旧七帝大を含め、戦前からの大学が多く、二期校は新設の大学や地方大学などが。四国では徳島と高知が一期、香川と愛媛が二期だった記憶があります。
国立出願する子はたいてい一期、二期のふたつ。一期の発表後に二期の試験があるので合格していたら受験しない。おのずと格差があるという感じでしたか。
全国一律、受験生が同じテスト受けるのは共通一次試験に始まり、大学入試センター試験になり、やがて全国統一テストになるらしい。
短期間で膨大な答案を処理できるようになったのは、コンピューターがこの半世紀の間に目覚ましく発達したから。と私は理解しています。
代々木ゼミ創設者の話を以前新聞で読みましたが、当時は合否判定も徹夜で、一人ずつ出していたとか、驚くほどのアナログの世界でした。
入試はどの受験生にも公平に扱うことが大前提、そうでなければ信頼性が失われます。
英語の業者テストの導入は、国の怠慢。しかも複数のテストとなると、普通に考えたって、それで一律の評価出すのは無理に決まっています。国として、受験生にどんな英語力を求めるか、ビジョンを持って責任もって問題作っていただきたい。
それに国語と数学に記述式テストを導入し、それは大学として参考にしてもよし、しなくてもよしって・・・はあ???
記述式テストの膨大な解答を、短期間に同じ基準で採点するのはどう考えても不可能です。
なんでこんなことになったのかと不可解でしたが、英語のテストも記述式も政治家の大きな利権があると言う話を聞き、たいそう納得。今の政権ならやりかねん。
高校生が記述式反対の署名集めて文科省に提出したそうな。こんな心配までしないといけない子供たちがかわいそう。今の政治家、入試を頑張てきた人もいるとは思うけど、親の地盤を受け継ぎ、勉強していない人も多いように見受けます。入試なんて他人事なんでしょうか。
いかんなあ、私も年取って、納得できないことに怒ることが多くなった。
我が三男、国語が大の苦手だった。今受験生で、記述式なんて言われたら、へそまげて受験しないかも。