2012年11月 ドイツ、デュンケンスビュールで。シューウィンドウのクリスマス飾り。
今夜は夫が会合に出かけて夕食作らなくていいので、スマホで今年のメールをあれこれ見ていた。
で、5月に友達に会うことになっていて、連絡する約束していたのにすっかり忘れてそのままになっていることに気が付いた。
うわあ~大変。
彼女も忙しい身なので、私が忘れたこと、忘れてくれてたらいいんだけど、気を悪くしていたら申し訳ないので、慌てて返信を。
五月にする筈のメールです。本当に恥ずかしくて、申し訳なくて、相手のこと軽く考えていたと思われたら、本当に申し訳ない。返信が来るといいんだけど。
最近、物忘れがひどく、とても印象的なことも、あれ、あれはいつだったっけとしばらく考えることも増えた。話しながら、初めの方に話したこと忘れたり、話してもないことをもう言ったと思ったり。
これが老人力と言うものでしょうか。まあ、何でも忘れること、忘れること。でも忘れていることを自覚している間はまだまし。
忘れたことさえ忘れ果ててしまう時には、夢は真冬の追憶のうちに凍るであろうby立原道造の境地まであと少しです。
実はこの一月ほど、ちょっと落ち込んでいたことがあったのです。会おうと約束してくれた人(女性)から、その後何の具体的な話もないので、私のことで何か気を悪くしたのかなと心配していました。
でも私のケースのようにただ単に忘れただけかもしれない。その可能性もあると思うと、少しだけ気が楽になりました。いつ連絡来るかなあと待つうちに、待つことにも飽きてしまい、今はもうどちらでもいい心境。
彼女かと話したかった時には、私も他のことでいろいろあって聞いて欲しいこともあったのですが、昔の男の友達のことや、いろいろ楽しかったことを思い出すうちにだいぶ気持ちが落ち着いてきました。
物忘れの効用があるとすれば、嫌なことは忘れるということでしょうか。本当に嫌なことは何かのきっかけで思い出すけれど、普段はなるだけ心穏やかに過ごしたいので、実害がないことにはもう腹立ててもしようがない。と思えるようになった。
楽しかったこと、嬉しかったことは時々思い出してしっかり心に刻んでおきたいものです。嫌なことはどんどん忘れて行きましょう。