35年くらい前かな。ある集まりに三男連れていく。長男、次男は言い含めて留守番させる。そうやってでも外の世界に触れたかった私。
パーマ当てる暇がないので、いつもこんな髪型。三男だけ連れてカットだけ。
あの時代に戻りたいかと聞かれたら、戻りたくないと答えるでしょう。
今は自分の心配だけしていればいいので楽。
最近の私、人ごみに行かないように、毎日、近所を一万歩目指して歩く日々。最近、いいまで全く関心のなかったビルやマンションを眺めて歩く。住んだことないので関心なかったけど、もし住むならどこがいいかなと、考えるのがゲームみたいで楽しい。
南に高い建物のない、将来も建ちそうにないマンションの4階くらいまでがいいかな。あまり高いと停電のとき困りそうだから。
マンション暮らしのいいところは全部が一つのフロアーで済むところ。一軒家みたいに上がったり下りたりしなくていい。階段という無駄な空間がない。庭掃除しなくていい。出かけるときの窓の施錠に気を付けなくていい。
我が家の場合、施錠する窓が一階に15(うち3は格子つき)、二階に9あります。そのほかに玄関と勝手口。夏はほとんどの窓を開け放して風を通しているので出かけるときは大変です。マンションだと施錠はベランダ側と玄関だけ。楽そうだなあ。
1981年に耐震基準が変わり、それ以前の建物はよくないらしいのですが、広島市のこの百年間の最も強い地震は2001年の安芸灘地震の震度5強。
あの時は左向きに回転する力がかかったらしく、近所のマンションに住む友達は食器棚が倒れて器が全部割れたそうですが、我が家は幸い、壁に押し付けるように力が働き無事でした。
夫実家のビルも私が嫁に来た時にはもう建っていた昔の建物ですが、なんともなかったのでこの先も地震の被害がありませんように。
多分最後まで、あるいは施設に入るまではこの家にいることになりそうだけど、ちょっと飽きた。初めは気分転換にマンション買いたかったけど、無駄になるとみんなに止められ、それなら賃貸でもいいかなと。でも、賃貸で狭いところに行くならまあ今のままでもいいかなと、年寄なのでおっくうです。
誰も来ない私だけの空間、それが欲しいだけ。
あったかもしれない別の暮らしとその場所。それはあったかもしれない別の人生。
連れ合いに不満があるわけではないけれど、旅行も飽きたし、だいいち今は出歩かない方がいいらしいので、明るい部屋でぼんやりしていたい。と、街を徘徊しながら、あてもなくそんなこと考えている。