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介護をしている人への支援

2020-02-17 | 随想

2019年1月。元安橋付近で。ワンちゃんの伊達メガネ。


来月、自宅介護+デイサービス受けている人と、介護している方と、私、私の友人の四人で会うことになった。

今まではご自宅へ伺って話を聞いていたけど、あちら様のご希望でどこかでお昼ご飯食べながらでもということになった。

出かけられるならそれもいいかなと思う。気分転換になるし。話したいこと、聞いてもらいたいことが山ほどありそうなようすだった。

認知症のカフェやショートステイなども利用すればいいと思うけど、本人が嫌がっているのだと思う。嫌がらないで、介護者の負担、減らしてもらいたいけど、他人だからそこまでは言いにくい。

でもまあ、今度言ってみよう。

人はとかく介護受けている人に目が行きがちだけど、介護している人も同じくらいに、いやそれ以上にいたわりが必要と、自分が介護の真似事してようやくわかった。

何も特別なことしなくてもいいんです。黙って話を聞くだけ。思いのたけを吐き出してもらうだけで、アドバイスや励ましはしなくてもいいと思います。

介護している間は、自分だけ暗い部屋に閉じ込められていて、部屋の中から表通りの明るくて楽しげな様子がよく見えるという感覚。

こちらからはよく見えているのに、そこへは出ていけない、そこからこちらは見えないという閉塞感。何を言っても分かってもらえない孤独感。体の辛さよりはそちらが大変だった。

偉いねとか、大変ねとか、頑張ってねとか、何の気なしに言ってしまいますが、介護しているものは全然素直に聞けません。そんなことより、黙って話聞いてもらうだけで心が楽になったのでした。私の場合。


施設に入る前三年間くらい、私はいろいろな病院やクリニックに付き添った。8つくらいかな。

人間は歩けなくなるまでは自分の足で歩きたがるので、車いすに乗ってもらってからがむしろ楽だった。

大病院の長い廊下を手を引いて、検査に、受診にと移動するのが大変だった。入院する大荷物を両手に持って、それでも歩くと言われてこちらが泣きそうになったけど、車いす借りて荷物だけ載せて、体は楽だし、本人のプライドも保たれるということで、めでたしめでたしだったことも。

私は、自分はこんなに苦労したなんて言い歩かないようにしていたけど、その代わりこのブログに思いを書き残していたけど、今は、人生を深く体験したと思えるようになった。その経験がなかったら人のご苦労も分からなかったと思う。


先週、夫が様子見に入ったら**さんは来ないのかと言ってたらしいですって。

それは夫の空耳。私のお役目終わったので、もう行かない。

その代わり、足が腫れてるので大きな靴下をと施設に言われたら、さっさと買ってさっさと届けた。

夫は紳士もの買えばと言ったけど、それでは間に合いません。よく伸びるのを数足買って届けた。

私は浮世の行きがかり上しているだけで、余計な感情は持たない。そう決めています。つくづく介護保険のありがたい毎日。

全国の介護されている皆様、私は卒業してしまいましたが、心と体の健康になにとぞ気を付けて。くれぐれも無理されないように。美談にしないように。

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