10年以上前の本、また読んでみた。
当時はリーマーショック後の不況で、東京でもマンションが投げ売りされていたころ。
著者は「ミスターパートナー」という情報誌を発行し、イギリスに関する本もたくさん出している人。その人がスタッフの住まいのために一肌脱ぐドキュメンタリー。
最初読んだ時には、値引き交渉のあまりのうまさにびっくりしたけれど、不動産の売買は「キッタハッタ」、仁義なき戦いの世界。今回は大変参考になりました。
この話は2008年ころでしょうか。
吉祥寺の借地権付き、メゾネットタイプ3階と4階の古いマンション、45平米、1,280万円を,値切って500万で買って200万でリフォームする。会社の倉庫兼スタジオ、管理人として若い社員を6万の家賃で住まわせる。
住まいのことで彼女ともめて別れた若い社員、新しい住まいでいいことがありそうな気がする。よかった、よかった。
同時進行で、三鷹の70平米7千万の完成在庫、6,050万円の不人気の部屋と抱き合わせで値切る。社員が3,300万円、フリーの編集者が2,900万で買うことにしてローンを申請する。
社員は審査に通ったけど、もう一人は通らず、結局、7千万円の高級マンションが半値以下で買えるって…絶句。
今の東京のマンション事情はどうなんでしょうか。
次から次へと新築が供給され、売れているんでしょうか。
不動産はとりあえず値切ってみる。大変参考になりました。