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「老朽マンションの奇跡」 井形慶子

2020-02-05 | 読書

10年以上前の本、また読んでみた。

当時はリーマーショック後の不況で、東京でもマンションが投げ売りされていたころ。

著者は「ミスターパートナー」という情報誌を発行し、イギリスに関する本もたくさん出している人。その人がスタッフの住まいのために一肌脱ぐドキュメンタリー。

最初読んだ時には、値引き交渉のあまりのうまさにびっくりしたけれど、不動産の売買は「キッタハッタ」、仁義なき戦いの世界。今回は大変参考になりました。

この話は2008年ころでしょうか。

吉祥寺の借地権付き、メゾネットタイプ3階と4階の古いマンション、45平米、1,280万円を,値切って500万で買って200万でリフォームする。会社の倉庫兼スタジオ、管理人として若い社員を6万の家賃で住まわせる。

住まいのことで彼女ともめて別れた若い社員、新しい住まいでいいことがありそうな気がする。よかった、よかった。

同時進行で、三鷹の70平米7千万の完成在庫、6,050万円の不人気の部屋と抱き合わせで値切る。社員が3,300万円、フリーの編集者が2,900万で買うことにしてローンを申請する。

社員は審査に通ったけど、もう一人は通らず、結局、7千万円の高級マンションが半値以下で買えるって…絶句。

今の東京のマンション事情はどうなんでしょうか。

次から次へと新築が供給され、売れているんでしょうか。

不動産はとりあえず値切ってみる。大変参考になりました。

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