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今朝の中国新聞によると

2020-02-23 | 随想

新しい教科書をつくる会の中学社会科の教科書が検定不合格になり、不採用になったそうです。

不採用になったのは3月まで明かしてはいけないのに、会の方ではすでに明かしており、文部省がどういういきさつか調査するとか。確かそんな記事です。

つくる会の意見

http://celebokusama.blog17.fc2.com/

中国新聞でなくて日経新聞。共同通信の配信で、中国新聞も同じ内容。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55941290R20C20A2CR8000/

以前は誤字脱字か多かったって…そちらの方にびっくりです。教科書を作るレベルにまで達していないと言うしかありません。

この会の小学校の教科書見たことがありますが、古代の神話を初めに取り上げるところがいけないと思います。

古事記にある神話は、日本が、古代統一政権としてのアイデンティティーが必要になった時代に生まれてきたものと私は理解しています。それは歴史の必然ではあるでしょうが、その内容を史実とするのは科学的な歴史学の方法にはそぐわないもの。

いざなみ、いざなぎ、天岩戸…お話としては読んでいいと思いますが、初めて歴史に触れる子供に、教科書として渡すのはいけないと思います。

歴史は暗記物とつい思いがちですが、史料に当たり、正しく実証された史実を組み立てる科学的な学問。それは物理や化学と変わるところはありません。

説ならいくらでも立てられるし、言うのも自由。でもそれには実証的な裏付けがなくてはいけません。仮説にも検証が必要。

実証されていない歴史を主張するのは学問ではない。ということで、つくる会の主張する歴史は学会からは相手にしてもらえていません。もし正しいと言うのなら、教科書作るよりもまず定説を覆す気概を持って学会に乗り込み、新しい歴史学を作るのが先ではありませんか。

歴史学ではなく、政治運動。教科書はそのためのプロパガンダの資料にして、活動資金の調達の道具。私はそう思います。

しかし、いやしくも人の財布を開けさせてお金をもらう印刷物なら誤字脱字は決してあってはいけないこと。一つの誤字で、その本のレベルがどの程度かわかってしまうのですから。

おやまあ、熱く語ってしまいました。

月末には美術展に反対する記者会見もあるそうです。

例のコラージュなどですね。芸術として特にいいと私は思いませんが、作る方は多分確信犯でしょう。挑発しているのかも。しかしどんな表現でも許される。まずはそれが大前提。私たちは内部で自己抑制かけているって、気づかされる効能があるのも事実です。

さてどんな記者会見になるのか、気になるところです。

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