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本川の川岸散歩

2020-10-14 | お出かけ

横川は我が家からは遠い。

本日は紙屋町でしばらく店を見て、あとは本川沿いに横川まで歩いて行く。水は基本、最短距離を流れる。川岸を歩くのが信号もないし、案外近い。

川土手から見る空鞘神社。毛利氏広島築城の折、工事の完成を祈願して人柱の代わりに剣を川に流したら、鞘だけが川べりに流れつき、それをまつる神社と伝わる。

ゆえに「からざや」と読むべきだけど、「そらざや」と聞くことが多い。「そらざや」では意味をなさない気がするのですが・・・

とつまらない蘊蓄はさておき・・・

 

本川(太田川本流)を挟んだ対岸は市の中心部。

原爆ドームもビルの波にのまれそう。

只今修復中。

銅葺きの屋根が原爆の高温で一瞬に溶け、爆風が窓から抜けたので建物は倒壊を免れたそうです。円形に見えますが楕円で、職人さんが木づちで整形したと聞きました。

ドイツ人レンツの設計。ドイツには似た建物が残るそうです。

って広島案内みたいになってますが。20年近く前、個人のホームページしていたころにはさんざん紹介した場所です。

本川右岸の遊歩道。平日の午後、人はほとんどいない。

土の道を歩く。今日も膝が痛くならなくてよかった。

基町市営アパ―ト群。

私が広島に来た50年くらい前には広島城北側の広大なバラック群。その前は陸軍幼年学校など、軍の施設。戦後人が住み着いて、昭和五十年くらいから再開発された場所です。

以前、被爆証言を聞く活動していた時、ここに住んでいた韓国人の方の話を聞きました。

土地は国有地?市有地?

いずれにせよ個人のものではないですが、不法に建てられた家だけが、不動産として取引されていたとのこと。豚が一匹着いた家を一万だったか二万だったかで購入。

豚はどうするかって・・・もちろんペットではなくて太らせて売るんです。家畜です。そのはずです。

この話すごく受けて夫に話すと、うちにも豚が一匹いるって面白くもない冗談を。自分の妻が人間か豚か分からんでどうする、と妻立腹。

またまた長話、深謝。

西本願寺広島別院。

息子たち三人、仏教系の幼稚園で、年に一度か二度、こちらへお参りしていた。久しぶりに通った。

魚をくわえて一斉に飛び立つ黒い鳥。

カワウに見えましたが。

横川橋まで来ました。只今干潮の様子。

西国街道が堺町で北に分岐し、出雲街道になる。広島駅は横川に作る案もあったらしい。そうだったら、広島港は江波になったのかも。

県北の三次、さらに出雲大社や大森銀山に通じる旧街道は元はこのルート、現在では西側に広い国道54号線ができています。

本川から分岐した天満川。

川が横に流れるのが横川の名の由来。

つまらない蘊蓄いろいろ、失礼しました。

映画見て帰りも相生橋まで歩いて帰りました。案外近くて20分くらい。電車待つより、電停に廻るより、ストレス少なし。

よく歩きました。でも消費カロリーは菓子パン一個、アイスクリーム一つにもならない。


本日の小ネタ。

近所のイオンで夏用の靴を買いました。

とても楽で、初めは庭用、ゴミ出し用と思いながら、遠くへも履いて行きます。予備にもう一つ買いました。これは二回目の買い物。

靴下履くのでこの大きさで。バーゲン価格が嬉しい。

どこへでも履いていけると夫に自慢。

どこへでもって、どこへ?

だからどこへでも。デパートでも皇居でも。

この私が皇居に何の用事が。勲章貰うわけでもないし。

だからどこへでも行けると言う例えです。

汚れたら丸洗い。二足あれば当分間に合う。ささやかな買い物でささやかな幸せ~

コメント (2)
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映画「僕は猟師になった」を見る

2020-10-14 | 日記

横川シネマで21日まで。

本はこちら。クリックで拡大。

昨年読んだ感想はこちら。

https://blog.goo.ne.jp/kawashima134/e/c589338df2c44779944fb0658c65811f

京都市内、市街地に近い山に住み、わな猟師をする千松信也氏。猟師になったいきさつからイノシシ、シカなどの猟の仕方とさばき方、猟仲間との交流、生きている命をいただいて自分の命をつなぐ覚悟など、本は読みやすくかつ面白かった。

映画の何よりの見どころは、わなに懸かって暴れるイノシシやシカを棒を持って近寄り、頭を何度も叩いて(関西弁ならどついて)弱らせ、馬乗りになって、あるいは抱え込んで牛刀で心臓をついて絶命させる。

血は一気に抜かないと肉がまずくなる。これは私が子供のころ、家で飼っていた鶏を捌くのを近くで見ていたから、その大切さが実感できる。映画では流れる血は泡が立ち、つい今まで呼吸していたことが分かる。

残酷だろうか。この映画を見ると残酷とは思えなくなった。人間と動物の知恵比べ、体力比べ。真剣な命のやり取りをは相手を対等に見ていること、それも愛情の一種と思った。

害獣として駆除されたイノシシ、シカは自治体が買い取り、冷凍したまま焼却工場で焼かれる。その灰は産業廃棄物として処分される。

また、遠隔操作で害獣を捕獲するシステムを開発した会社では、きれいなオフィスで、コンピュータの画面に檻に入った害獣が映る。駆除するというボタンをクリックして、殺害・・・?成功。

映画にはこの二つの場面が挟まれる。

それを見ると、殺したイノシシを山から引きずり下ろし、子供たちも交えて解体をし、自分達が食べたり、知り合いにおすそ分けする。そちらの方がずっと、命と向き合っている。ゴミ扱いしていない。そう思った。

小学生の子供二人はとても楽しそうである。家は空き家になった古いお堂。養蜂もしていて、たくさんのハチミツを子供たちが喜ぶ。蜜蝋とイノシシの脂で傷に効く軟膏も作る。ここらあたりは大原に暮らすベニシアさんの男性版のようでもあり。

本は10年くらい前の発刊、映画では一昨年、猟の最中に大けがをした場面が。左足の足首の骨が斜めに折れ、ずれてしまっている。手術を勧められるけれど、動物の命をもらってきたのでこのくらいのことはあると淡々として、固定するだけで治していく。

この年は春先に再び猟に戻り、仕留めたメスイノシシのお腹に胎児が2頭。戸惑い、それを受け止めようとする複雑な顔。命をもらうことの重み。。。。


総じて、本は作者の思いがより詳しくわかり、映画は字では書ききれない猟の部分が迫力いっぱいに見られて、今の時代に猟師としての生き方を選んだ千松氏の思い切りのよさがすっきりと胸に落ちてきた。

食べ物を獲る、食べ物を作る。半世紀くらい前の日本人の過半数はそんな暮らしをしていた。私が子供のころは農業人口が8割と習った気がする。あの時代に戻ることはできなくても、暮らしの知恵、生きる姿勢には学ぶことも多い気がする。


横川シネマはシネマミックスの対極にある、小さな町の映画館。横川駅下りて昔ながらの商店街を通って、線路の脇にある。昔の名画座の趣。見たい映画がよくかかります。

客席数がもともと少ないのに、最近では密接も避けて一席ずつ空けて。本日はお客さん15人くらい、女性は3人くらいであとは年配男性。猟って男性の憧れや本能を刺激するのでしょうか。


そのほかには

21日まで。

こちらは10/22~11/7まで。原一夫監督。元気で活躍されているようです。

原監督と言えばこの作品。

これも21日まで。

皇居パチンコ玉事件。私の記憶違いでなければ、あのあと防弾ガラスが設置されたと思う。

30年以上前に見た。今見るとまた違った感想を持つかもしれない。


家でじっとしていても一日は終わる。ばあちゃんもたまには文化活動。

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