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「0葬ーあっさり死ぬ」 島田裕巳

2021-05-08 | 読書

宗教学者の著者が、日本の葬式の歴史をたどり、これからの葬式と墓地の在り方を提唱。

日本人の死生観、宗教観を交通整理し、今の時代にふさわしい新しい方法を提唱している。いちいちうなずくことばかり。

人は=私は自分の見たことと、親、祖父母に聞いたことがずっと昔から行われていたと錯覚するけれど、そうではなくて、あらゆることが時代とともに変わっていくのと同じように、葬式、墓制も変わってきた。

今の都会では高価な墓地を持たない人が多く、各家庭にひっそりと置かれている遺骨は百万柱にのぼるとの著者の推計。電車内の忘れ物にもご遺骨があるそうだけど、忘れるはずがない。忘れているふりして放置するのではと私はひそかに思う。

葬式も簡単にできるそうで、葬儀屋のペースに巻き込まれるのは愚かなことと思った。棺桶もネットで売ってるそうで、それを火葬場に持ち込み、遺骨は灰にしてもらって処分してもらう。持ち帰らない。究極の葬送の方法、絶句し、かつそんなことができるのかと驚いた。

共同体がなくなり、少子化と未婚者の増加で家の継承も難しくなった今、今生きている者に都合がいいように変えて行っていい、私はそう思った。

墓の草抜き、大変です。木もすぐに生える。いつまでできるかは分からないけれど、息子たちのためには今の墓地を止めて簡単な方法を考えないと。

現在の遺骨の処理、この4種類があるそうです。

1. 墓地埋葬
2. 樹木葬
3. 散骨
4. 0葬

私は2が希望。今の墓石は整理して(撤去して)好きな木を植える。骨壺は腐らないので晒に巻いて遺骨を地中に埋める。好きな木を植えてもらいたい。

何がいいかな。あまり大木にならずに花の咲く木がいいけれど。


追加として、両墓制は土葬していた時代の名残だそうで。

私が見たのは香川県の志々島。

土葬した場所へは墓石置けないので、有力者がお詣りする為だけの墓を家の近くに作る。つまりは仏壇とお墓の間みたいな詣り墓。

共同墓地に小さな祠のような詣り墓が並んでいる。

埋め墓も今は火葬にするので普通のお墓のように見えます。

島は殆ど人がいなくなって、このお寺もすでに無住。人がいなくなって、その気配だけが残っているのは胸に迫るものがありました。


西日本では遺骨の一部だけ骨壺に納める。東日本では全部入れる。エッと驚きました。その境は糸魚川静岡構造線だそうで。不思議ですね。

だから東京の人は大きな骨壺を納める場所に苦労するらしく、墓地も高いのは一千万以上。どう考えても今までの葬送、墓制では無理ですよね。

本当にいろいろと考えさせられる本でした。

コメント (4)
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最後の外出?

2021-05-08 | 日記

21時前のニュースで、広島県の感染者は何と181人だったーーーー

明日は何人になるのか・・・つくづく怖い。

午前中はまだまだ安心していたので、とりあえず機織りを始めた。一月に一作品の予定が、四月は遊びまくって家に一日いたことは稀、とうとう何もできなかったけど、五月は頑張ります。

夫に作ってもらった整経台を階段の手すりに括り付けて、疲れたので一休み。

昼夜織りは混み差しなので、糸は倍量が必要。気長にやります。

本日はこのまま放置。明日に持ち越し。

午後から県立美術館へ行く。

南薫造は、広島県出身、東京美術学校を卒業して英仏に遊学、帰国後は新進作家として活躍。風景、人物、など穏やかな絵が多いそうです。

私は水彩画の小品、風景画に惹かれました。

美術館出たところで夫と別れ、縮景園隣の空き地で花や木を見る。川岸に手すりを付けてから、その外側が藪状態で面白い植生になっています。

入り口付近は個人の花畑もあり、こちらも面白い。

桑。

子供のころ、桑は身近な木でした。川岸に植えていたのは子供のおやつがわりに。真っ黒に熟すると甘くておいしいのです。

学校帰りに、友達の家へ遊びに行って、桑の実を食べる。口の周りが黒くなったりして。

草むらのヒメコバンソウ。

三男の草。お母さんにお土産と言って、学校帰りに摘んで帰る。

柿でしょうか?

だったら葉をもらってくるんだった。鰆の押しずしを載せるのに柿の若葉は必須。

うーーーん、柿かな、違うかな・・・

せり科の何かの花。園芸種らしいけど、園芸種は全然わからない私。

シモツケ。

京鹿の子という風雅な名前あり。

元々は高山植物らしい。

ヤマボウシ。谷あいの水の多いところに自生している。これは誰かが植えた?と考えるのも楽しい。

クスノキの仲間?

一番奥は縮景園に隣接。

帰ります。

木の下、土の上を歩く。街中で貴重な場所。

昔の少女が草を踏む。

花の編み方、まだ憶えている。最後の始末が少し難しい。

アヤメも見ることが少なくなりましたが。

駅まで戻ります。

只今工事中。完成の暁には、二階へ路面電車が乗り入れる新しい駅ビルが見られることでしょう。

きょうは人出は少なめ。明日以後は電車バスには乗らず、徒歩と自転車。たまに人のいない場所へ車で行く。

家にこもっている間は、家でしかできないことで過ごしたいと思います。

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