午後からミディ運河をクルーズします。運河は17世紀、ルイ14世の命令で、約30年の大工事の末に完成。
これによりフランスの地中海側と大西洋側が直接結ばれ、物流が便利になって流域は大いに発展したそうです。
19世紀に鉄道が発達すると交通機関としての役割は終え、今は観光地として賑わっているそうです。
乗り場はカルカソンヌ駅前。フランスの国鉄は6/10に行ったときにはすでにストライキをやっていて、一週間たったこの時もまだ継続中。
駅のトイレは鍵がかかっていて使用不能。駅中のスーパーでお土産買う人もいました。今回のツアーは本当にお土産買う時間がなくて、SAのトイレ休憩のとき、よく考えず、掴むようにしてレジに並ぶことも再々。その点では不満が残りました。
船乗り場は駅前です。
むこうは切符売り場。観光局のサイトで見ると1~35人までの一グループが同一料金、130€だったかな。うーーーむ、イマイチよく分からない料金体系だけど、船一隻のチャーター料金?
出発しました。
細いです。
堤防の向こうに午前中に見学したシテの建物が。
両側は、船を引くために人や馬車が通る道でした。今は気持ちいい遊歩道に。
途中何隻かクルージング船とすれ違います。船をチャーターして、何日もかけて旅行する人もいるようです。デッキで日光浴しながら本読んでる人がいました。さすがバカンス大国フランスです。
運河はたくさんの堰(閘門)があります。運河は場所によって高度差があり、水面の高度を同じにしながら進んでいきます。
子供たちの遠足のようです。
二つの堰に間に入って、これから進む方向と水位を同じにします。ここでは向こうから水を入れて、水位を高くしています。
途中何度かこの操作をしながら進みます。運河全体では80くらいの閘門があり、場所によっては道路より高いところに水路があるそうです。添乗員さんは琵琶湖東岸の、東海道本線より高い川を例に上げて説明していました。
あれは天井川なので成り立ちは違いますが、ツアーは関西の人が多いので、イメージとしては分かりやすかったのではないでしょうか。
いずれにせよ、フランス革命のまだ前、その技術の高さに驚きます。フランスは運河開削の技術に優れているのか、確かスエズ運河もフランス人だったような・・・
水が増えてきました。もうすぐ通れます。
約二時間の楽しいクルーズが終わりました。午後4時過ぎ、まだまだ日の盛りです。
クルーズ船の船頭さんの一人は何と若い女性。船から陸へ上がると、艫綱をぐいと引いて係留、鮮やかな綱捌きに驚きました。
トゥールーズー帰る途中、カルカソンヌのお城のよく見える橋の上で写真を撮りました。
ライトアップを見に来るのもこの橋だそうです。
昨夜はホテルの中で食事しましたが、最後は街中のレストランです。
前菜のお皿
1969年というと私は大学生。年初め、大学はロックアウト、そのうち講義はほとんどなくなって、集会があって・・・なんてことを極東でしてた頃、この街ではこのレストランが開店してたんですね。
フランスの五月革命前後で、大学町トゥールーズも騒乱の時代だったと思う。
長い時間がたってはるばると日本からやってきた私。
醤油みたいだけどワインです。これで一人分。、ワインはハーフボトルがお得だそうで。でも今までのレストラン、大きなグラスになみなみとワインが注いであり、グラスワインも量としては遜色なかった。
どの店も値段も3.5€から5€くらいまで。おいしくて安くて、毎日ワイン飲んで帰ってみたら太っていた。およよ。
メインはムール貝です。
大鍋いっぱいで二人分だったかな?食べても食べてもなかなか底が見えてきません。
思わず天井を見上げます。おしゃれな絵になっています。
奥には今回初めて遭遇した中国人のツアー客が。最近の日中関係の悪化を店の人は知ってか知らずか、顔合さないよう配慮していただいたようです。
それにしても某首相の暴走です。強い国という妄想はあなたの頭の中だけにしていただきたい。某島で、突発的に衝突が起きるかもしれない。その時どうする?
勇ましいこと言っても何の解決にもならない。今どれだけの企業が向こうに進出しているか。
また日本が最大の貿易相手国と知って、それでも国内の矛盾から目をそらせるために、愛国心を煽る。昔の日本みたいに。
自分が貧しいのは、恵まれないのは、自国の政治の問題ではなくて、外国勢力のせい、それこそが敵だと国民世論を誘導する。
広い視野を持って本当の安定と幸せが何かをかの国の人たちには考えてほしいし、中国は好きだろうと嫌いだろうとそんな感情レベルを超えて、日本の経済活動には欠くべからざる相手だと私は思う。
某国のお坊ちゃま首相、子供が強くなりたいみたいな妄想。それより国の大借金どうする???
おやおや、フランス旅行と全然関係ない話に。
食事していてそのうち・・・
空模様が怪しくなって…突然の豪雨。日本の夕立みたいな雨でした。
急いでバスに乗り、ホテルまで。でもまあ、一週間の観光でナポレオン橋の小雨だけ。お天気には恵まれた旅でした。
バスの中から。ものすごく降ってます。涼しくなりました。
ホテルはHOLDAY IN AIRPORTに連泊。広い部屋でした。
向こうのベッドが少し狭いのかな。
今回は私的にはボルドーのホテルがとてもよかった。QUALITY SUITES BORDEAUXです。
他のヨーロッパタイプのホテルも部屋がいろいろで話聞く限りでは面白かったけど、エレペーターがやや不安。もともとツアー客を想定していないのかも。
翌日はトゥールーズ発10:35でまずパリへ。13:35パリ発、大阪着は翌日8:30頃でした。
エコノミーは自分で機械でチェックインということでしたが、なぜか荷物を預けるのと一緒にチェックインできました。
"Aisle seat please!!"と"My baggage is to Osaka"と叫ぶ。"OK、Madame"と言っているようなので 通じたらしい。やれやれ。
帰りは早い。
バイカル湖の付近でしょうか。
寝るつもりだったけど、周りの人と楽しく話してあっという間に関空に着きました。今回は男性7人に女性17人のツアー、友達同士、姉妹、一人参加の人と多彩で、皆さんによくしていただき、またいろいろな人と楽しく話してとてもいい旅行になりました。
添乗員さんは、JTBで初めてのコースの最初の日程で、何かと御苦労も多かったと思います。各地、英語のガイドさんしか来ないので、いちいち通訳して説明して、時間はかかるし、最後は声が枯れていました。
それでも大きな病気やけが、お金やパスポートの盗難もなく、迷子になる人も一人もいなくて、お天気にも恵まれ、本当に気持ちいい旅になりました。
なによりも89歳の男性が一人で参加されていたのには驚きました。全然迷惑かけることもなく、むしろ教えられることも多く、世間にはいろいろな方がいるのだなあと、少し視野が広くなりました。
皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
自宅へ帰ったのは12:35分頃。夫の仕事場から帰れば、近所の人にスーツケース押して歩く姿見られずに済むと思ったけど、外出するスタッフに見つかってしまった。
今回はお土産、買ってません。買うだけの時間が全然なくてごめんなさい。
台所のテーブルの上に取り敢えず出してみる。手前の白っぽいのは鍋つかみ。
いゃあ、あまり買えませんでしたね。チーズは今回、カルフールで買ったけど、前のモノプリの方かおいしかった。
フランスのポッキーはLUという会社のライセンス製品。Tシャツはカルカソンヌで。
サクランボのジャムはサルラのカルフールで。2€しなかった。激安。その上の小瓶はルルドの聖水を入れるための瓶。1€。
クルミは同じくサルラの教会の中のマルシェで。友人に差し上げました。
絵葉書各種。どれれも0,4€くらい。ニース、プロバンス、モンサンミッシェル、パリ等に比べると良心的なお値段。
日本では最近絵葉書のお土産ってあまり見ないけど、フランスでは各地で売ってました。
左上よりサン・シルク・ラポピー/ラ・ロツク・ガジャック/カルカソンヌは三枚、右下はサン・シルク・ラポピーです。
その他にロートレック美術館でも。
ロートレックはポスター版画が有名だけど、肉筆画の的確なデッサン、過度に描き込まずにすっきりとそれらしく見せる技がとても洗練されていると思いました。
私の中では色物という扱いの画家でしたが、なかなかどうして。長生きしたら、もっともっといい絵を残してたであろうに残念です。
これにてフランス南西紀行はひとまず終了します。半月に渡るお付き合い、ありがとうございました。