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司馬遼太郎 峠
学生の時に読んで、久々に読んでみようと、夏ぐらいから読みはじめて、なぜか今ごろにやっと読みきった、どうしても次から次へと読みたい本がでてきてあとまわしになってしまい、時間がかかってしまった。
幕末の越後 長岡藩の河合継之助が主人公、(上)では藩をでて学問の旅にでるところ、(下)ではいよいよ長岡藩の家老になり、長岡藩総督になり、最後は官軍と戦いやぶれていく・・・
幕末といえば・・小説になるのは 長州藩(特に吉田松陰 高杉晋作)薩摩藩(西郷吉之助、大久保利通)そしてなんといっても坂本竜馬 幕府側は勝海舟 新撰組 会津藩 五稜郭 小栗上野ノ介 あたりでしょう・・・長岡藩の河合継之助がでてくるのはたぶんこの本だけではないかと思う。あまりにもはなばなしい人物が多くて題材にされない。
しかしながら、継之助の考え方、理想は薩長のどのものより政治に対してのあたらしい考え方です、あの長岡藩を独立国にするという理想をかかげて藩内の整備をおこなうなどすばらしい、軍隊も当時の日本では最新の軍隊を創設し人数はすくないが一番すすんだ軍隊を作る。
もしか河合継之助が大きく日本の中心にいたならば、明治維新はまた違った形になっていただろう、歴史は変わっていただろう・・・もちろん坂本竜馬が生きていたならまた違った日本になってたかもしれない・・・もしかしたら悲惨な太平洋戦争もなかったかもしれない??