今年は古い文学作品を読もうと決めているので
とりあえず夏目漱石をよんでいる。
三四郎の次に明治42年に朝日新聞に連載された それから
漱石の予告が・・いろいろな意味においてそれからである、三四郎は大学生の事を書いたが
この小説はそれから先の事を書いたからそれからである、三四郎はあの通り単純であるが
、この主人公はそれから後の男であるかあの点においても それからである。
この主人公は最後に、妙な運命に陥る、それからのことは書いていない・・・
主人公場買い代介、三十歳、親の金で暮らす自由な身である、親は戦争でもうけたブルジョアジー
それだけでも・・・主人公に共感はできないのだが・・・
大学時代の友人平岡と再開する、生活に困窮する平岡を助けようと奔走するうちに
平岡の妻、三千代にかって抱いていた恋心を思い出し、そして暴走してしまう・・
実家からの縁談も断り、実家から絶縁された代介はどうするか・・
これでものがたりは終わっている。
どうなるかは読者の想像ということである。