My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

碇星 吉村昭を読む

2024-12-31 09:43:41 | 2024年 本

碇星 吉村昭を読む。

大垣書店に年末年始読む本を買いに行ったときに、帯の言葉 定年後あなたは

そう生きていきますか。という言葉にひかれて手に取った。

定年後を迎えた男のものがたりが8編、中には吉村氏の実話に基づく話が

2編の短編集

・・・・

翌朝、眼を覚ました彼は、会社に行かなくてよいことに明るい解放感を

覚えた。

家で寝転んでもよく、背広も着ずに思いのままに街を歩いてよいことに

気分がうき立った。

・・・・

定年で退職した者には二通りの生き方があるようだ。

その一つは、退職したことが嬉しくてならず、表情も一変して明るくなる。

朝起きても出社する必要がないことに胸を弾ませ、夜就寝するまでの時間を

浮き浮きとした気分ですごす・・・・

年金生活で贅沢はできないものの、小旅行をし、案内書を手に美術館や博物館めぐり

をすることもある。

少しの束縛もない自由な生活に満足し、新鮮な日々をすごす。

それとは対照的に、虚脱感に陥るものもいる。

定年退職後は、社会が自分を必要としなかった結果だと考え、なすこともなく

今に座ってテレビの画面に眼を向けたりする、時間が犠牲のように流れる

だけで、会社なくしては自分の存在意義がないのを感じる。

・・・・・

定年まで2年、なにか自分にあてはめて読むことができた。

2年てあっという間だろうな・・


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