江上剛の企業小説はとても興味もって読める、今の企業体質に対する批判めいた感じ
で警鐘を鳴らすような小説が多い。
この本もその一つ・・・
仕事の代わりはいくらでもいるが、家族の代わりはだれもいない、地元の大手ゼネコンで
働く僕は、ある日突然死んでしまった。
過労死を訴える家族に、会社は冷たい態度を崩さない。
妻は僕の仕事の痕跡を確認したいだけなのに、死んだ僕はその願いを、ただ見守る
しかできないのか・・・・
小説の中には上司のおそろしいほどのパワハラもあり、
今の日本の企業もコンプライアンスを声高くいっていますが、まだまだ実態はパワハラ
セクハラなどまだまだあるのでしょうね・・・
自分はパワハラをする人の気持ちが理解できないですね、パワハラをして一人の人間
としての自分がなさけない存在だということがわからないのかな・・・?と思います。
会社の人間である前に一人の個としての自分という認識がたらないのかも
しかしながらパワハラや、えらそうにしてる人間というのは、本来の人間の質として
みたらかなり弱い人間ではないかと思います。
ほんとに仕事の代わりはいくらでもいます、今自分が病気で休んでも問題なく仕事は
まわるでしょう・・・
けどやはり家族の代わりはいないのです
30代から40代前半までは見えなかったことが最近よく見えてきたような気がします。