里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

我が家の春の山菜⑥~木の芽(山椒)

2021年05月05日 | 山菜

木の芽とは山椒の若葉のこと。
春になると様々な木の芽が吹き出し萌えてきますが、何故木の芽というと山椒の芽のことを指すのか不思議なところではあります。
我が家周辺の里山にも山椒の木があり、春になると新芽が伸び出します。


木の芽といえば料理のつまとして使われます。
高級料亭で使われる木の芽は専ら温室で周年生産されるものが多く別扱いです。
この辺りの自然の木の芽は、今の時期が旬です。
4月半ば頃から艶のある若々しい芽が出てきます。
いかにも柔らかそうな新葉です。
試しに採ってしゃぶってみると、強い香りとともに舌が痺れるような感覚に陥ります。
今時分になると結構しっかりとした葉になってきました。


山椒は放っておくと大きく茂ってきます。
トゲがあるので、少々邪魔扱いされることも多い。適当に切っているのが実状。
山椒の実と言えば「小粒でもピリリと辛い」ですが、山椒は雌雄異株。
従って実がなるのは雌株だけです。
これは雄株。


トゲが多く、大きくなれば邪魔になるので適当に切ります。


今、花が咲いています。


花粉はやや収まりかけている感じです。


これは我が家のすぐ側にある雌株。


トゲがやや少ない。
よく見ると雄株とは花の形が違います。咲き終わったようです。


これは小粒の実が成って、夏から秋に向け青実から黒実、そして種子へと熟していきます。
昨年の実が黒くなって、残っているのが見えます。


木の芽は採ろうと思えばいくらでも採れますが、残念ながら利用されることが少ない。
天ぷらにすることもありますが、他の山菜に負けています。
過日、テレビで木の芽を包丁で小さく刻んで叩き、薬味にする方法を紹介していたのでやってみました。
冷や奴の薬味に。香りもほどよく、なかなかいけます。


木の芽を叩くと組織が壊され、香り成分である精油が外に出て強い香りを放つようになるらしい。
これだと一口です。香りは強いものの、食されず除けられることもありそう。


近県では福島県会津地方のニシンの山椒漬けなどが有名です。
この辺りでももう一工夫して利用したい山菜です。



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