里山悠々録

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干し柿づくり'21~皮の剥き方

2021年11月17日 | 干し柿づくり

今年の干し柿づくりがスタートします。
気温が少し高いのが気になりますが、柿の方は成熟しています。
今年は小生の皮の剥き方を記録に留めておきたいと思います。
今年の干し柿用の蜂屋柿は不作ですが、必要な数は確保できました。
これが、数日前助っ人が収穫してくれたもの。


段ボールで7箱と昨年と余り変わりません。
最低300個確保できればと思いましたが、500個近くありそうです。
成りが悪い分全般に大玉で、特大玉もかなりあります。


ただし、例年あまり穫らない木の分2箱はかなり小玉。


これほどの違いがあります。


皮剥きは穫ってすぐより数日おいた方が剥きやすく綺麗に仕上がります。
皮剥きに使う道具は例年どおりこれ。


文化財級の代物ながら、小生にとってこれに勝るものはありません。
6、70年経っている皮取り器(今風なら木製ピーラーか)とナイフで、出番は年に一度。
柿渋によって黒光りしていますが、汚れているわけではありません。
柿渋の効果で錆も殆ど付かないので、使用前ほんの軽く研ぐだけです。
今、プロの生産者は皮むき機を使用するので、人力は少なくなっているのかもしれません。
我々のように手作業の場合は2工程に分かれます。
柿を綺麗に早く剥くにはやはりコツがあります。
まずは肩回しという作業。


ヘタの部分にナイフを入れ、柿の軸のところにナイフの背をあてます。


軸をテコにして一回まわしヘタを取ります。


肩回しはナイフは動かさずに柿の方を回して剥くのがミソ。
さらに肩の部分を2回し、全部で3回しになります。


小さな柿は2回しでもオーケーですが、後の作業には3回しがやりやすい。


次に皮取りの作業。
利き手の右手は、皮取り器を親指と人差し指で鉛筆を持つようにして持ちます。
中指、薬指、小指を柿に添え、柿をテコにして動かします。
ここでは右手で写真を撮るため、小さい柿を使い利き手でない左手で格好だけ。


手首を使い、左手に持った柿も動かしながら先端まで一気に剥きます。


途中で止まらないようにして、細く剥くと仕上がりが綺麗です。


これが皮剥きの一連のやり方です。


これは特大玉の柿。


今年は特大玉から小玉まであります。
本来は、皮剥きから吊すまで一連の作業を全て終わらせるべきものです。
しかし、今、我が家では2日がかりで一連の作業をするようにしています。
1日目はここまで。


午後から夜なべをして皮剥きまでの作業は全て終わりました。
小生は子供の頃にさんざん柿の皮を剥いています。昔は子供も有力な働き手でした。
通算すれば万の単位で剥いているでしょう。
長じて両親健在の頃は殆ど柿の皮剥きをした記憶がありません。
しかし、自転車と同じで長期のブランクがあっても何の問題もなく出来ます。



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