里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のイネは穫ってみるまで分らない

2021年09月02日 | 田んぼ

今年のイネは穂が出てほぼ1ヵ月。
目にもはっきりと色付いてきました。


色付きだけを見ると、例年より1週間くらい早まっているように見えます。


もっとも今年のイネは、7月中には穂がほぼ出揃ったので、その時点で数日から1週間早まっています。
さらに、8月上旬は気温が高い晴天が続き、一気に進みました。
その後の天候が平年並みであれば、今頃は間もなく稲刈りが始まるくらいの姿になっていてもおかしくありません。
しかし、8月8日を境に酷い天候となりました。
季節外れの停滞前線が長々と居座ったあげく、台風9号崩れの温帯低気圧の強風。
ちなみに8月8日から20日間の内、降雨のあった日が、連続11日、連続5日を含む16日。
終日晴れたのは僅か2日だけです。
登熟の一番大事な時期に、これほど日照が少ないのは近年では一番かもしれません。
この時期の天候不良は米粒の充実が悪く、くず米多発のパターンです
こちらの田んぼも色付きが進んでいます。


今年は、冷害に付き物の不稔の多発だけは心配せずに済みました。


この辺りが一番先に穂の出始まったところ。


倒伏しているところがあります。


これ以上倒れると困る。
助かっているのは、当地方、今のところ集中豪雨には見舞われていないこと。
こちらの田んぼは風の影響が少なく、倒伏は殆どしていません。


同様に色付きは進んでいます。


よく見ると、米粒が出上がったようなものから青いものまでバラつきが大きい。


捕らぬ狸の何とやらですが、8月中下旬の天候が平年並みなら、豊作の可能性が相当高かった。
8月上旬までの貯金が果たしてどれほどのものか。
ただ、8月末の数日は真夏の陽気で、多少は挽回しているのではと期待。
今年は本当に作柄の予測が立ちません。
正に穫ってみるまで分らないというのが本音。
田んぼの水はすべて落としました。
9月になれば、今度は秋雨と台風の季節。どうか勘弁願いたい。
今、盛んに畦や土手の刈り払いをしています。


イネのスピードに追いついていません。
作業をしていると、こんな花たちも。ギボウシと野アザミ。全て刈り払いまでの運命。



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