里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

干し柿づくり'19~ころ柿が仕上がる

2019年12月26日 | 干し柿づくり

 干し柿は、干し始めから約5週間。いわゆるころ柿が仕上がりました。
 1週間ほど前、直接空気にさらされないように干し柿を吊したまま寄せ、紙袋で覆いました。簡易な方法ですが、ある程度の空間を保ちつつ、あまり硬くならないようにして白粉を吹かせるためです。一定期間この状態を保ち様子をみます。


 贈答用に方々に配ったため、当初から見ると半減しています。
 袋を剥いで様子を確認します。


 あんぽ柿ところ柿の違いは、かなり不明確なものですが、仮にころ柿が、乾燥が進み、白粉が吹いて中身も固まった干し柿ということなら、ここまでくればころ柿と言って間違いないでしょう。


 この1週間で乾燥はさらに進み、はっきりと白粉が回ってきました。白粉の回りは個々で多少バラツキはありますし、中には少し硬くなってしまったものがあります。


昨年からみると、1週間から10日くらい進んでいるのではないでしょうか。今年の気候が乾きやすかったことと、昨年のような大粒のものが少なかったことが影響しています。


 白粉はまだ薄いですが全体に綺麗に回ってきました。


 割いてみると、あんぽ柿の時からみると、色がオレンジ色から褐色に、ゼリー状だったものが、ヨウカン状になっています。味も一段と甘く濃厚な旨味が出てきました。


 取りあえず、再び袋を掛け直し、間もなく室内に取り込んで貯蔵します。まだまだ先は長く、我が家では春先まで楽しみます。


ポインセチアを水墨画で描く

2019年12月25日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 ポインセチアを水墨画で描きました。
 今日はクリスマス、昨日はイブでした。クリスマスといっても、我が家では格別なこともなく普通の日常です。そこで何かクリスマスらしい絵でもということで描いてみました。クリスマスの花と言えば、やはりポインセチアでしょうか。この時期店には多くの鉢物が並びます。色も何種かあるようですが、なんと言っても深い赤のポインセチアがクリスマスらしい。
 以前にも描いていますが、今回はシンプルに1本のポインセチアです。赤の濃い部分を濃墨で、緑の部分を淡墨で表しました。これが今年のクリスマスです。

大根と人参の冬囲いをする

2019年12月24日 | 畑:根菜類

 大根の冬囲いをしました。
 ダイコンは今年は3回に播いていて、最後に播いたのが9月8日。品種はすべて耐病総太り。台風19号の大雨で畝間は大分えぐられましたが、今ではちょっと見では分らないくらいになりました。


12月に入り一時かなり冷え込みましたが、また少し緩んでいます。しかし、これから厳冬に向かうので、寒さに強いダイコンも寒冷地のこの辺りでは放置しておくと凍害を受けます。


青首大根は地上部に根が半分くらい出ているので、氷点下の気温が続くようになると傷んできます。今残っているのは60本くらいでしょうか。


 冬囲いは二つの方法で行っています。この作業も助っ人がやってくれるので助かります。
 一つは土を掘ってダイコンの葉を付けたまま囲う方法。


稲わらを挟みながら根の部分を斜めにし、土で埋めていきます。


このやり方は葉が付いている分みみずみずしさが失われないのではないかと思いますが、稲わらが多く必要なのと場所をとるのが難点。今年は昨年と埋める場所を変えました。


 もう一つはダイコンの葉を落として埋める方法。


土を少し深めに掘り、葉を切ったダイコンを寝かせ、稲わらを掛けて土を埋め戻します。こちらの方が簡単です。ほぼ半々くらいにしました。


 あまり日をおかず消費する分はそのまま畑に残したままです。


10本ほど残っています。


 同様に人参も囲いました。
 ニンジンは2回に播いていますが、1回目のものは全て収穫は終わり、これは2回目の8月早々に播いたもの。トーホク種苗の新黒田五寸系の陽彩という品種。


 ダイコンと同じように、土を掘り葉を付けたまま稲わらを挟みながら根の少し上まで埋め込みました。


ニンジンは根が土の中に入っているので凍害を受ける心配が少ないので、いつもは半分くらいを掘り上げずにそのまま畑に残すのですが、今年は作業の関係ですべて掘り上げました。


当面消費する分は土付きのまま袋に入れ、作業場の中に取り込みました。



白菜の冬囲いをする

2019年12月23日 | 畑:葉菜類
 いよいよ厳冬期を迎えるので、白菜を囲いました。
 囲い用の白菜の品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。
 

昨年は、久しぶりに「金将2号」を播きましたが、今年は今主流の黄芯系の品種に戻しました。播種期は早生種より2週間遅らせて8月27日に播きました。台風19号では傷められたと思いましたが、結果的には揃いも良く、いずれも大玉になっています。


完全結球まで進んでいるものもありますが、外葉がすこぶる元気で枯れ葉がほとんどないため、昨年のように結球が外葉から飛び出すようなものは見られません。囲うには、近年では最もいい状態かもしれません。


 囲い用として作っているのは20数株の畝が2列。
 早生の品種も2列ですが、まだ残っています。


 今はまだ早生種「郷秋60日」を収穫しています。こちらは外葉は傷んできましたが、中は問題ありません。

 基本的な囲いは、白菜を作業場の中に取り込んで囲う方法ですが、すべて取り込むのはスペース的にも大変なので、畝1列は畑の中に残します。
 畑に残す方は、一般的に行われている結球部分を外葉でくるみ、藁で縛るやり方です。


昨年は結球が外葉から飛び出すくらいに結球してしまい、外葉でうまく包み込むことができませんでしたが、今年は、しっかりと十分な外葉で包むことが出来ました。


全ての外葉を縛ることが出来たのは、これまであまりなかったような気がします。


さらに不織布で覆いました。これなら、かなり結球を守ることが可能ではないかと思います。


 作業場に取り込む1列分は、よく行われている新聞紙で包むやり方です。外葉を少し残して包みます。

逆さまにしてきっちり寄せ、その上に段ボールなどを掛けて防寒します。

26個ありました。みんな助っ人がやってくれましたが、今年はいずれも大玉のため包みにくかったようです。


 できれば、白菜に根を付けたまま株ごと引き抜き、寄せてわら束を使って畑に囲う方が、新鮮な白菜が維持できていいのですが、わらの確保が難しく手間暇がかかり無理です。畑に残した白菜から消費することになるでしょう。
 4キロ級の大玉です。
 

南瓜を水墨画で描く

2019年12月22日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 南瓜を水墨画で描きました。
 今多く作られている南瓜は、昔の南瓜と違って外観的にはあまり特徴がありません。変化をつけるため、一つは半分に切った南瓜にしました。モチーフは緑の深い黒皮系の九重栗カボチャ。腰高でハート形と言われますが、どれも同じような形になるとも限りません。
 もう一つは白皮系の南瓜。今年、冬至南瓜用に作っているのは白爵で、この品種は純白に近く描きにくい。それで、モチーフはこれまで何度か作っている雪化粧という品種です。この品種も貯蔵用に向く強粉質の品種ですが、こちらは灰色で斑点や縦溝がそれなりに出ます。
 今日が冬至で、冬至南瓜にちなんで描いてみましたが、少々描きにくい題材ではありました。